思うように旅することができなかったここ数年、自宅で京都の味を楽しめるお取り寄せが格段に進化したとの噂。そこで、雑誌『Precious』12月号では特集「『京都のうまいもん』本気でお取り寄せ26」を展開。

大切な人への贈り物に、おうち時間を盛り上げる逸品として。この冬は、心躍る美味しいお取り寄せで、自宅にいながら京都を旅してみませんか。本記事では食通11名の方から教えていただいた「京都のあまいもん」をまとめてご紹介します。

京都といったらやっぱり和・洋のスイーツ!「京都のあまいもん」

あんこにクリーム、チョコレートetc. 京都の食の楽しさは、老舗から新店まで多彩な「あまいもん」なしでは語れません。

そこで、今回ご登場の食通11名の方に京都ならではのとっておきのお菓子を教えていただきました。見た目も麗しい甘い世界をご堪能ください!

■1:佐藤悦子さん推薦|BonbonROCKett京都店のバターサンド「京都抹茶だいふく」と「京都ほうじ茶だいふく」

佐藤 悦子さん
「SAMURAI」マネージャー
(さとう えつこ)博報堂、外資系化粧品ブランドのAD/PRマネージャーを経て、夫のクリエイティブディレクター佐藤可士和氏のオフィス「SAMURAI」のマネージャーに。今後は、新プロジェクトで京都通いが増える予定。
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「kyoto Branch set」¥1,050(各1個入り)
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「kyoto Branch set」外装

神戸六甲のバターサンド専門店が今年9月京都に出店。

「コクがありつつも軽やかな味わいで六甲店はいつも大行列」(佐藤さん)

京都限定フレーバーは宇治の抹茶と香ばしいほうじ茶のバタークリーム。いずれも餡バタークリームと求肥をサンド。

問い合わせ先

  • 住所/京都市北区小山西大野町82-2

■2:内山ゆきさん推薦|末富の「クリスマスの飾り羊羹」

内山 ゆきさん
食空間プロデューサー
(うちやま ゆき)食や器などをプロデュースする「旬香舎」主宰。料理教室、季節の食事会も開催するほか、卓越したセンスでケータリング、宿や個人宅のインテリア・建築のディレクションも手掛ける。
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「飾り羊羹」左から「森」、「聖」、「雪」各¥2,484 ※11/8〜12/25の限定販売(お届けは11/16〜)
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「末富ブルー」の包装紙

「末富ブルー」の包装紙でもおなじみ、茶道の御家元や寺社からの信頼も厚い「末富」。伝統や格式を守りながら遊び心ある和菓子が多数。クリスマスにはキュートな羊羹が。デザインは内山ゆきさん。

問い合わせ先

  • 住所/京都市下京区松原通室町東入

■3:高山泰子さん推薦|Dari Kの「カシューチョコ」と「カカオサンドクッキー」

高山 泰子さん
「プレインピープル」ディレクター
(たかやま やすこ)衣食住のライフスタイル提案型コンセプトストア「プレインピープル」のディレクターとして、日本全国の伝統工芸品の産地を巡り、その地の美味しい食べ物も探し歩いている。
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「カシューチョコ」¥1,080(木箱入り)、「カカオサンドクッキー」ミルク・ダーク各¥1,296(6枚入り)
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「カシューチョコ」の木箱

京都のチョコレート専門店。

「インドネシアの最高品質のカカオ豆を自社で栽培、発酵、乾燥。Bean to Barでつくられるこだわりのチョコレートは、どれも絶品です」(高山さん)

問い合わせ先

  • 住所/京都市中京区上瓦町63

■4:今井雅敏さん推薦|田中長奈良漬店「奈良漬バターサンド」

今井 雅敏さん
「リンクアップ」代表取締役
(いまい さとし)商品開発やブランドプロデュースを手掛ける企画家。今年7月清水寺でのGucci 100周年記念イベントも開催へと導いた。
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「奈良漬バターサンド」¥2,376 6個入り

創業230余年、奈良漬の老舗による新商品。

「うりの奈良漬と良質なバタークリームをクッキーでサンド。甘さと塩の加減が絶妙でシャンパーニュのアペリティフにも。甘いものが苦手な方やお酒好きの方への贈り物に」(今井さん)

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  • 住所/京都市下京区綾小路通烏丸西入童侍者町160番地

■5:八巻多鶴子さん推薦|MUNI KYOTOラ・ブティックの「ラ・タブレット」と「ル・マンディアン」

八巻 多鶴子さん
デザイナー
(やまき たづこ)パリコレや数々のファッションブランドのプロデュースを手掛けるほか、ジュエリーやオーダー服ブランドのデザイナーとしても活躍。京都にはお茶会参席で足を運ぶほか、ギャラリー&ショップのプロデュースなども。
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「ラ・タブレット」¥2,300、「ル・マンディアン」¥1,200 各1枚入り
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外装

「嵐山に昨年開業したホテルのラ・ブティックでは、ル・ショコラ・アラン・デュカスのクーベルチュールを使用したタブレットショコラを販売。ここでしか入手できないオリジナルレシピなのでファンには貴重!」(八巻さん)

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■6:笹岡隆甫さん推薦|京都北山マールブランシュの「モンブランクリーム」

笹岡 隆甫さん
華道「未生流笹岡」家元
(ささおか りゅうほ)'19年創流100周年を迎えた壬生流笹岡の三代家元。'21年家元継承10周年を迎え、青蓮院門跡で記念いけばな展を開催。
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「モンブランクリーム」¥486
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「モンブランクリーム」(上と同じ)

「銘菓『茶の菓』で知られるマールブランシュですが、京都人にとってはマールブランシュの代名詞はスペシャリテの『モンブラン』。その風味をまんま楽しめるクリームは、クロワッサンに合わせるのがわが家の定番」(笹岡さん)

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■7:真野知子さん推薦|RAUの「チュイールサンド(Nami-Nami)」

真野 知子さん
ギフトコンシェルジュ
(まの ともこ)身近なギフトから、引出物などハレの日の贈り物まで、多彩なシーンに合わせた贈り物を選定。女性誌での連載ほか、商品企画、プロデュースなども。京都は仕事で頻繁に訪れるほか、先祖縁の地でもある。
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「Nami-Nami」¥2,700(6本入り)
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「Nami-Nami」外装

京都発のパティスリー。「屋根瓦をイメージした波の形はインパクト大。ザクザクした食感のサブレとクリーム、板チョコのハーモニーも楽しい」(真野さん)

生地はプラリネ、ごま、ショコラの3種。

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  • 住所/京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318-6 GOOD NATURE STATION 1

■8:行方ひさこさん推薦|本家尾張屋の「蕎麦ぼうる」

行方 ひさこさん
ブランディングディレクター
(なめかた ひさこ)アパレルブランド経営、デザイナーなどの経験を生かし、工芸やフードなど幅広い分野で活動中。キュレーションを務めた新宿伊勢丹での催事「時」第3弾が2022年2月に開催予定。
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「蕎麦ぼうる」宝包み¥648
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「蕎麦ぼうる」宝包み 外装

創業550年以上、菓子店と蕎麦店の暖簾を守り16代。「さくっと軽く口溶けのよい蕎麦ぼうるは素朴な味わいで、ほっと懐かしい気持ちに。開くとそのまま器にもなる(しかも京都の地図が描かれています)宝包みは手土産にも」(行方さん)

問い合わせ先

  • 住所/京都市中京区車屋町通二条下る

■9:植田伊津子さん推薦|朝日焼の「玉露のための焼菓子 LovA」

植田 伊津子さん
編集者
(うえだ いつこ)美大で美術史を学び、茶道系出版社へ。20年ほど勤務後、フリーの編集者に。『和樂』ほか、会員制の美術雑誌など、日本文化、日本美術、茶の湯まわりの記事を手掛ける。
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「焼菓子 LovA」¥1,512
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「焼菓子 LovA」外装

宇治の老舗窯元「朝日焼」が地元のレストラン「LovA」とコラボして、玉露に合う玄米米粉のクッキーを開発。

「バター不使用、グルテンフリーなど優しい味わい」(植田さん)

季節ごとに素材が変わる。写真は金木犀、バターナッツカボチャ、柿+シナモン、グリーンレモン+レモングラス。

問い合わせ先

■10:細尾多英子さん推薦|HOSOO LOUNGEの「かさね色目のマカロン」

細尾 多英子さん
「HOSOO」コミュニケーションディレクター
(ほそお たえこ)東京で海外ブランドのマーケティングなどを担当後、西陣織の老舗「細尾」に嫁ぎ、若女将として広報や商品開発に携わる。
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「かさね色目のマカロン 秋」¥3,672(6個入り)9月〜11月の限定販売
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「かさね色目のマカロン 秋」外装

元禄元年、西陣で創業。「HOSOO」は、西陣織の技術を用いたテキスタイルを世界に発信するテキスタイルメゾン。

「繊細な色合わせのマカロンは、日本の伝統色を配色したかさね色目がテーマ」(細尾さん)

中央の「青紅葉」は表が萠木、裏が黄の和栗味。

問い合わせ先

  • 住所/京都市中京区柿本町412

■11:植良睦美さん推薦|京都グラノーラ工房の「濃い抹茶グラノーラ」と「チョコレートグラノーラ」

植良 睦美さん
「ZERO・WASTE・KYOTO」主宰
(うえら むつみ)一棟貸しの宿「伽藍下鴨」オーナー。縁あって京都の優れた食のつくり手と出会い「Zero Waste Kyoto」を主宰。京都在住。
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左から/「チョコレートグラノーラ」45g 5袋¥2,500・「抹茶グラノーラ」110g¥1,300
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「チョコレートグラノーラ」・「抹茶グラノーラ」の外装

無添加グラノーラ専門店。白砂糖の代わりにメープルシロップ、小麦粉の代わりに無農薬玄米粉を使用。

抹茶は宇治産有機栽培100%、チョコレートは乳製品なしのヴィーガン仕様。

「健康を気にする方への贈り物に」(植良さん)

問い合わせ先

  • 住所/京都市山科区東野百拍子町19-10
  • ※注文はWebにて

※高山泰子さんの【高】は「はしごだか」が正式表記です。
※掲載した商品は、すべて税込です。

PHOTO :
川上輝明
STYLIST :
岩崎牧子
EDIT&WRITING :
田中美保、古里典子(Precious)