ジェームズ・ボンドの最新作『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』が2021年10月に公開されて以降、劇中で着用したファッションアイテムが完売するなど、その勢いはとどまることを知らない。常に注目されているジェームズ・ボンドであるが、本稿では、そんな彼が劇中で着用していたアーミーニットを手がけたブランド「N.ピール」に注目した。すでに周知のことかもしれないが、映画『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』のオフィシャルパートナーを務め、過去の作品から最新作に至るまで衣装製作を手掛けているものの、意外にも日本での本格展開は2021年の秋だという。ジェームズ・ボンドの個性的なキャラクターをよく表現したニットをご覧あれ。
世界中の洒落物たちが認める王道グレーで洗練さを
2015年公開の映画『007/スペクター』で、宿敵スペクター のMr・ホワイトが潜むオーストリアの山小屋をボンドが訪れるシーンに着用されていたタートルネックニット。−40℃以下となるモンゴルの冬を越えた、最高品質を誇るモンゴル産カシミヤを100%使用し、極上の温かさを得ることができる。ベーシックかつ洗練さが光るケーブルニットは、それだけでラグジュアリーな装いを与えてくれる。
1981年に公開された『007/ユア・アイズ・オンリー』で、ギリシャの山頂にあるクリスタトスの山荘でボンドが着用していたのがこのクルーネックニット。前述したモンゴル産カシミヤとスーパーファインメリノウールをブレンドした生地感は、適度な肉厚がありながらも繊細かつエレガントな雰囲気に。泥岩石を彷彿とさせる美しいグレーのグラデーションは、シンプルなアイテムにほどよい表情を生み出す。
英国きっての老舗ニットが、大人のカジュアルスタイルを引き立てる
一見するとシンプルなニットであるから、普通の着こなしでは少し味気なさを感じる。そこで、シャツの襟をたてることで洒落感をプラスさせる。グレーのニットが主役であるからにして、それを生かしたトーンでまとめることで、センスの光るカジュアルスタイルが楽しめる。
以上、「N.ピール」のカシミヤニットを紹介した。ブランドタグには007のオフィシャルロゴが施されているから、ファンにとってはこの上なくテンションが上がる１着であることは間違いない。映画公開のたびにジェームズ・ボンドのスタイルが注目されているが、それにとらわれることなく自分なりのスタイルで着こなしていただきたい。
※価格はすべて税込です。
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- MEN'S Precious編集部
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- 島本一男（BAARL）
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- 河又雅俊
