暮らしと向き合う時間を通して気づいたのは、自分らしいスペースを持つことの大切さです。『Precious』2月号では、『これからの「美しい暮らし」』と題し、自分らしい美学と個性(=ラグジュアリー)でもっと極めていきたいライフスタイルを、ファッション、アート、インテリアなど、さまざまな角度から特集しています。

今回はその中から、スタイリストの大西真理子さんによる6つのスタイルをまとめてご紹介。「美しい暮らし」に溶け込む、ラグジュアリーなスタイルに注目です。

大西真理子さん
スタイリスト
(おおにし・まりこ)大人の女性に向けて、シンプルで洗練された着こなしを提案し続けるベテランスタイリスト。ベーシックで上質なものをベースにしたスタイリングは、雑誌『Precious』読者からの支持が厚い。次々と人気企画を実現。 好きなものは、ハワイ、デニム、アルフレッド・ヒッチコック、ワイン、プール、立ち飲み屋。

■1:フード付きコートが似合う、美しい暮らし

ebureのフード付きコートを纏った女性
フード付きコート¥121,000(ebure GINZA SIX店)、ニット¥47,000(ピセア)、パンツ¥66,000(ブラミンク)、イヤリング¥715,000[予価](TASAKI)、バッグ¥107,800(ピエール アルディ 東京)、靴¥139,700(JIMMY CHOO)、その他/私物

好きなものに囲まれて暮らすために建てた海辺の家。注目していた若手画家の作品を手に入れて、心弾ませ帰路を急ぐ。車を降りたら、冬の海風を切って一気に階段を駆け上がった。

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■2:額装を考える至福のとき。センスと教養を総動員して

額装を選ぶ女性
ぺインティング 塚本暁宣作『Stimpy Walking To Home』[縦65×横53cm、油彩、キャンバス]/価格は要問い合わせ(アートアンドリーズン)、コットンシャツ¥108,900・シルクストレッチのパンツ¥182,600/共に予定価格(ドルチェ&ガッバーナ ジャパン)、「ヌーラ」のテーブルランプ『Blossi』¥132,000・「エリアウェア」の木製おもちゃ『Guthrie Cubebot』¥3,080(リビング・モティーフ)、その他/私物

ギャラリーでひと目惚れした絵が、今、自分の手元にある喜び。どこにどんなふうに飾るのか、インテリアや光、空間との関係を考えながら、最終的にはこの場所のためにこの絵がある…そんなふうに思える場所が見つかるのが最高に楽しい。

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■3:イタリアンレッドのエレガントなソファに映えるお家スタイル

マリオ・ベリーニの2人掛けソファに腰掛ける女性
マリオ・ベリーニの2人掛けソファ『レ・バンボレ’07』¥984,500・同オットマン¥320,100・アームレスト付きチェア『ヴォロ ヴァン』¥249,700・アントニオ・チッテリオのテーブル『フランク』¥216,700(B&B Italia Tokyo)、インゲヤード・ローマンのプレート『POND』¥8,250(コッテ アンド コー<オレフォス>)、ポール・ヘニングセンのフロアランプ『PH 80』¥161,700(ルイスポールセンジャパン)、「インターロッキングG」モチーフのカーディガン¥308,000・Tシャツ¥107,800・パンツ¥154,000・リング 各¥68,200(グッチ ジャパン)、眼鏡¥47,300(ケリング アイウエア ジャパン<グッチ>)

インテリア選びにもエレガントな視点を取り入れて自分に似合う色、美しく魅せてくれる色に挑戦したい。例えばイタリアンレッド。くつろぎのひとときにさえ官能的な女らしさを呼び覚ます。

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■4:家の中でもアートを楽しむように、個性的なジュエリーを重ねて…

ワイングラスを持った女性
ピアス¥74,800・リング[人差し指]¥92,400・[薬指]¥79,200(ヒロタカ 東京ミッドタウン店)、ネックレス/上から¥70,400・¥73,700・¥55,000・¥44,000(トムウッド プロジェクト)、ブラウス¥61,600(ポステレガント)、カクテルグラス『エイサ009』¥4,840(木村硝子店)

プライベートな時間の立ち居振舞、特にベースとなる家での暮らし方は、その人の佇まいに隠しようもなく表れるもの。美意識が貫かれた部屋で過ごすことが、豊かさと美しさを育む。そしてじっくりと選び抜いた『好き』なものの集積があるから、大人のラグジュアリーは本物の味わいが増していく。

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■5:気負いのないラグジュアリーが理想的なリラクシースタイル

ロングワンピースにラウンジニットを纏った女性
ローゲージのフード付きカシミアカーディガン¥720,500・ウールのロングドレス¥547,800(ブルネロ クチネリ ジャパン)、ピアス¥75,900(エスケーパーズオンライン<ソフィー ブハイ>)

友人たちを招く週末の朝。リビングの吹き抜けの窓を開けると、冷たく澄みきった空気が大きなカーテンを揺らして忍び込む。この白いカーテン越しに差し込む太陽が、今日一日、美しい光の演出をしてくれるだろう。大きな窓こそが、最も優雅なインテリアになる。

そしてお客様を迎えるホストの装いは、リラックス感があり、かつ優雅さを備えたロングワンピースにラウンジニットをふんわりと。

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■6:美しい暮らし。立ち姿にその『気配』をまとって…

ピンクのコートをまとった女性
カシミアダブルフェイスのコート¥916,300・ピアス¥66,000・ブローチ¥83,600/2個セット・バッグ¥275,000(ジルサンダージャパン<ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー>)、靴¥162,800(JIMMY CHOO)

知的な女性のクローゼットは、たとえ選りすぐりであっても、熟慮のうえ、頻繁に取捨選択がなされて、いつもフレッシュに整えられている。どんなに流行っていても自分に似合わないものは買わない。

なぜこれが必要なのか、その理由が説明できるだけの魅力的なワードローブは、こうして常に磨きをかけた美意識によって生まれる。そして日々、美しい空間で過ごすことが、なにより美しさに自信を授けてくれるだろう。

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※掲載した商品は、すべて税込み価格です。

問い合わせ先

PHOTO :
川田有二
STYLIST :
大西真理子(服)、 chizu(インテリア)
HAIR MAKE :
三澤公幸(Perle)
MODEL :
立野リカ(Precious専属)
WRITING :
藤田由美
EDIT&WRITING :
安部 毅、竹市莉子(HATSU)、喜多容子(Precious)