今から買い足してもまだまだ活躍の出番がある「防寒小物」。シンプルなアウターや装いにも鮮度が宿るのが嬉しいところ。ご紹介する海外ファッショニスタたちは、どんなアイテムを選び、どう着こなしに取り入れていたかチェックしてみましょう。

■1:アライン・カプランは…白黒のバイカラーマフラーをラフに垂らして動きをつけて

マフラーはきゅっと結ぶよりも、あえてラフに添えるとこなれた雰囲気にまとめることができます。
マフラーはきゅっと結ぶよりも、あえてラフに添えるとこなれた雰囲気にまとめることができます。

2021年12月中旬、ブロガーのアライン・カプマンをドイツのベルリンでスナップ。防寒小物の定番である「マフラー」を活用していました。

着回し力の高いベージュのロングウールコートですが、ともすれば無難にまとまってしまいがち。そこで白と黒のバイカラーマフラーを投入すれば、ベージュコートにたちまち表情が生まれ着映えが叶います。あえてラフに垂らせば、抜け感だけでなく縦長の視覚効果も加わってスタイルアップに繋げられるのが魅力的。

コートの裾にロングブーツを繋ぎ、足元の防寒も抜かりなく。程よく筒幅のあるモダンなシルエットのブーツなら、今っぽさをトッピングすることができます。

■2:クリスティ・タイラーは…手元の所作まで美しく演出してくれるようなレザーグローブを活用

コートの色とグローブの色を繋げば、一体感のある着こなしに。
コートの色とグローブの色を繋げば、一体感のある着こなしに。

NY ファッションウィークに訪れていた、インフルエンサーのクリスティ・タイラー。彼女が冬の装いにプラスアルファした小物は、端正な「レザーグローブ」でした。

黒のトップスにグレーのジャケットとパンツを合わせれば、知的なムードが醸せます。スーツではなく、異なるチェック柄のアイテムをうまく組み合わせ、セットアップ風に見せているのが粋な着こなしです。そこに深みのあるブラウンのロングコートを合わせ、モノトーンの装いを品よく誘導しました。

コートの袖口に同色のレザーグローブを繋ぎ、異素材で奥行きを演出。マットな光沢感がエレガンスを醸すので、手元の所作まで美しく映えそうです。仕上げにゴールドのチェーンネックレスを投入し、静かな配色に華やぎをプラス。

■3:ソニア・ライソンは…防寒ブーツは筒太シルエットを選んでモダンさを香らせる

足元をあえて重たく仕上げることで、実用的なスノーブーツがたちまちモダンな表情に。
足元をあえて重たく仕上げることで、実用的なスノーブーツがたちまちモダンな表情に。

イタリアのローマでスナップされたインフルエンサーのソニア・ライソンは、足元の冷え対策として「スノーブーツ」を取り入れていました。

グレーのウールオーバージャケットのインには、今年も引き続き人気のカラーである鮮やかグリーンのタートルニットをセレクトし、キャッチーな印象を叶えました。ヘアはすっきりコンパクトにまとめつつ、ゴールドのピアスをプラスすると顔映えの良さがアップします。

ジャケットがビッグシルエットなので、ボトムはシンプルスリムなレギンスをセレクト。そこに筒幅がたっぷりとある黒のスノーブーツを合わせ重厚感を添えれば、スタイリッシュに導くことができます。まるでキルティングダウンコートのようなスポーティなキレを感じさせる一足で、防寒とお洒落を両立しました。


今こそコーディネートに取り入れたい「防寒小物」活用術をご紹介しました。

コートを買い足すのはちょっと… というタイミングでも、小物を新調すればいつものコートの印象もブラッシュアップできます。是非、ご紹介した三人の着こなしを参考にしてみてくださいね。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香