腰痛がつらい、冷えやむくみが起こりやすいなどのトラブルは「骨盤の歪み」が引き起こしている可能性あり。

骨盤は筋肉によって支えられていますが、その人の体のクセによって筋肉を使いすぎているところと、全然使えていないところのバラつきが起こることで歪みを引き起こします。

座っている時間が長い人は、骨盤が後傾しやすいですし、立ちっぱなしの時間が多い人やハイヒールを履く習慣がある人は、骨盤が前傾しやすいのだとか。

このように骨盤が歪むのは、その周りの筋肉が大きく関与しているので、まずは骨盤周りの筋肉を緩めることが先決。とはいえ、手で触ることができない深いところにもアプローチする必要があるため、正しい方法を知っておくことが改善の近道に!

そこで、エイジングデザイナーの村木さんが教えてくれたのが、「骨盤底筋」という骨盤を下から支えている筋肉を、テニスボールを使ってほぐす方法。「骨盤底筋」は触ることができないのですが、坐骨と繋がっているので、「テニスボールで、坐骨周りの筋肉をほぐす」ことで緩めることができるのです。

腰痛、お尻のコリ解消、冷え、むくみの改善に加え、坐骨神経痛の予防や、硬くなった股関節を緩めて足の歪みをケアする効果も!姿勢を改善し、体調が良くなるこのメソッドはたった40秒で完了。ぜひ試してくださいね。

■Step1:坐骨の位置を確認

坐骨とは、仙骨、尾骨とともに骨盤を形成していて、座った時に椅子に接する部分のことを指します。

坐骨の模型で解説すると、丸印の部分です。

骨盤の模型 坐骨の位置を示している
座ったときに、ふたつの坐骨が椅子にきちんと接着している状態が正しい座り姿勢です。

丸印のところが坐骨。内側と外側の計4か所をほぐしていきます。

坐骨の位置
坐骨の位置は、座って上体を揺らして座面に当たる骨。触って位置を確認しておきましょう。

■Step2:椅子の座面に坐骨が当たるよう骨盤を立てて座る

座った姿勢がキープできるよう腕で支えながら、椅子の座面に坐骨が当たるよう骨盤を立てて座ります。これが基本姿勢。

正しい座り姿勢
上体が傾かないように、まっすぐの姿勢でいましょう。

■Step3:坐骨の外側のキワにテニスボール入れ、足を上げ下げする

右側坐骨の外側のキワにテニスボール入れ、Step2の姿勢のまま、右足を浮かせ、上げ下げを10回行います。そして、右側坐骨の内側のキワ、左側坐骨の外側のキワ、左側坐骨の内側のキワも、同様に行いましょう。

坐骨の外側のキワにテニスボール入れ、足を上げ下げする
坐骨ではなく、坐骨の内側、外側にテニスボールを当てること。最初は痛い場合もあるので、無理せずゆっくりとやってみてください。

【まとめ|腰痛、お尻のコリに効く!テニスボールで骨盤底筋をほぐすワザ4か条】
1. 骨盤が歪んでいると姿勢が悪くなり、腰痛やお尻のコリ、冷えやむくみを引き起こす。
2.「骨盤底筋」という、骨盤を支える筋肉が硬くなることが原因のひとつ。
3. テニスボ―ルで坐骨まわりの筋肉をほぐすことで「骨盤底筋」をゆるめることが可能。
4. このメソッドで姿勢や腰痛改善に加え、冷え、むくみなど女性特有の悩みの解決にも効果的。

以上、「腰痛、お尻のコリに効く!テニスボールで骨盤底筋をほぐすワザ」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は1月22日の更新です。お楽しみに!

 

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)。 そしてご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。Instagram
 
体験者:武田宏美さん
(39歳・音楽配信サービス会社勤務)
「初めはちょっと痛くて、かなりゆっくり行いましたが、ほぐれていくうちに痛みが軽減して、イタ気持ちいい感じに変わってきました。このメソッドは、まず腰痛とお尻のコリがすぐにラクになりますね。たった40秒で完了するから隙間時間にできますし、冷えやむくみにも効くそうなので、習慣化したいと思います」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子