ひたすら美容成分を送り続けながら、肌をクリーンナップすることができる。それが、クリームタイプのクレンジングの魅力! 実は、そのメリットを生かしながら、冬の肌を一気に回復へと導く秘策があるのです。それは、あえて洗い流さずに「拭き取る」、メイクオフをしながらの「マッサージ」という、ふたつの技ありクレンジング術。乾燥により機能が鈍ってしまった肌を、代謝を上げて一気に蘇らせる秘策をご紹介します。

自ら潤う肌に鍛える、「拭き取りクレンジング」の4つのポイント

ひとつ目の秘策は、クレンジングの際の仕上げの「拭き取り」。汚れとともにクリームを一気に洗い流すほうが簡単ではあるけれど、ぬるま湯を含ませたコットンで拭き取る方法を選ぶのは、肌に美容成分と潤いを押し込めるのが狙いです。拭くことで余分な角質も取り去ることができ、温感作用により肌は見違えるほどふっくらと復活。このクレンジング法は、いうなれば代謝を促すための「フィットネス」のようなもの。動きだした肌は自ら潤う力を獲得し、冬に負けない肌へと育っていくのです。

■1:リムーバーなしでメイクを絡め取る、綿棒を使ったプロの技!

クリームタイプのクレンジングなら、綿棒でのメイクオフも簡単に
クリームタイプのクレンジングなら、綿棒でのメイクオフも簡単に

クリームタイプは、クレンジング力が高いためポイントメイクを落とすことも可能。肌当たりの優しい太めの綿棒にとり、ラインやマスカラを絡め取るよう落とすという、プロの技を拝借しましょう。

■2:摩擦で肌が荒れないよう、使う量は適量よりも少し多めに

少し多めの分量で、手と肌の間にクッションを
少し多めの分量で、手と肌の間にクッションを

例えば、適量がアーモンド大だとしたら、その1.5倍は使いたいもの。マッサージを兼ねたクレンジング法だからこそ、手と肌の間でクッションとなる少し多めの量が必要なのです。

■3:落とし忘れやすい小鼻や生え際は、クリームを継ぎ足してたっぷりと

汚れが残りやすい部分には、重点的にクリームを補給して
汚れが残りやすい部分には、重点的にクリームを補給して

肌が乾ききっていると、マッサージの間にクリームが吸収されてしまうことも。そこで必要となるのは、途中でのクリームの補給です。特に、汚れが残りやすい小鼻や生え際は、重点的に継ぎ足していきましょう。

■4:両手を使って、ぬるま湯を含ませたコットンで優しく拭き取る

ぬるま湯を含ませたコットンで、クリームをそっと拭き取っていく
ぬるま湯を含ませたコットンで、クリームをそっと拭き取っていく

大判のコットン2枚にぬるま湯を含ませたら、それを両手に持ち、左右同時に拭き取っていきます。圧をかけすぎて、肌を引っ張らないように注意して。目周りのデリケートなゾーンは、片方のコットンで肌を軽く押さえながら、もう片方でそっと拭き取りましょう

クリーム・クレンジングだからこそ、メイクオフとマッサージが同時に完了!

ふたつ目は、クレンジングの際に「マッサージ」を行うこと。何しろ、上質のクレンジングクリームは肌に摩擦を与えない配慮から、なめらかなテクスチャーを採用しています。それがクッションの役目を果たしてくれるので、マッサージにも適役なのです! 代謝がアップして肌が温まると汚れが奥から浮き上がり、美容成分の浸透はよりスムーズになる、という好循環も生まれます。

わずか1分でOK。毎日続けたら美肌効果てきめんな、メイクオフ&マッサージの4ステップ 

クリームタイプのクレンジングなら、メイクオフとマッサージが同時に完了
クリームタイプのクレンジングなら、メイクオフとマッサージが同時に完了

(1)小鼻脇からこめかみに向かって小さな円を描きながらマッサージ。口角からこめかみにかけても同様に。

(2)あごの中心からフェースラインを通り、耳の下へ、クルクルと小さな円を描きながら上昇。ファンデーションが残りやすい、あご下、首との境目も忘れずに。

(3)眉間から髪の生え際へ向かってすり上げるようにマッサージしたら、次に額の中心からこめかみへと小さな円を描く。

(4)耳下から鎖骨へ、すり下ろすように手を動かす。マッサージで動いた老廃物を、鎖骨のリンパへと流してフィニッシュ!

メイクオフとともに、美容成分によるスキンケアもかなうクリームタイプのクレンジング。その一石二鳥の特性を生かしたふたつのクレンジング術で、冬の乾燥にも負けない「潤い美肌」が手に入るのです。

PHOTO :
鈴木 宏
HAIR MAKE :
尾花ケイコ
MODEL :
真樹麗子(Precious専属)
EDIT&WRITING :
松澤章子、荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)
RECONSTRUCT :
難波寛彦