ユナイテッドアローズの名誉会長 重松理氏が設立し、代表理事を務める公益財団法人日本服飾文化振興財団では、服飾文化を次世代並びに後世に正しく現代史として伝承するため、戦後から現代(1945-2021)に至るファッション文化をまとめた『日本現代服飾文化史 ジャパンファッションクロニクル インサイトガイド 1945~2021』を発売しました。

豊富なビジュアルとともに語られる現代日本のファッション史

『日本現代服飾文化史 ジャパンファッションクロニクル インサイトガイド 1945~2021』¥2,200(講談社エディション)
『日本現代服飾文化史 ジャパンファッションクロニクル インサイトガイド 1945~2021』¥2,200(講談社エディション)

この本は「時代背景、社会の潮流、生活文化の流れ、その時代のインフルエンサーの変遷など、今まであまり表に出て来なかった75年の歴史を、カウンターカルチャーと共に次世代に伝えていく」ことを目的として制作。

1945年から2021年までの約75年に渡る服飾史を、「権威の外の服飾文化史」「ランウェイの外の服飾文化史」「サブカルチャーファッション文化史」「カテゴリー別研究」に分類、多くのビジュアルと共に紐解いています。「Precious」世代が体験した流行も、その先駆けとなった歴史もプレイバックできる一冊に。

豊富なビジュアルとともに各年代を紐解く

『日本現代服飾文化史 ジャパンファッションクロニクル インサイトガイド 1945~2021』では、1945年~1949年、1950年代以降は各年代ごとにトピックスを挙げて、わかりやすいビジュアルで表現しています。

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東洋英和女学校高等女学科の第二次世界大戦下の卒業アルバム/『日本現代服飾文化史 ジャパンファッションクロニクル インサイトガイド 1945~2021』より

第一章は、第二次世界大戦下のお洒落からスタート。現在も東京都・港区に校舎を構える名門、東洋英和女学院の生徒たちで始まります。セーラー服の下は“もんぺ”という時代、それでもなお凛とした表情とセーラー服のリボンの結び方などに、女子高生ならではの気概が溢れます。

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ファッションイラストレーションの第一人者・穂積和夫氏によるイラストはアイビーをリードしたVANのポスターにも/『日本現代服飾文化史 ジャパンファッションクロニクル インサイトガイド 1945~2021』より

アイビーと言えば、VAN、そしてその創業者であり日本にアイビーを持ち込んだ石津謙介氏。1960年代の日本における男性のファッションの道しるべを作ったともいえる存在です。本書では、アイビーの成り立ちから、『平凡パンチ』(マガジンハウス刊)、『MEN'S CLUB』(ハースト婦人画報社刊)など現在も刊行されている雑誌とアイビーの関係まで…往時を知る方にとっては青春を彩った数々のビジュアルが登場します。

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日大豊山高校の読者モデルたちが雑誌『Checkmate』(講談社刊)に“渋カジ”の最終進化型“デルカジ”にて登場/『日本現代服飾文化史 ジャパンファッションクロニクル インサイトガイド 1945~2021』より

東京・渋谷に放課後集う名門私立高校生たち…“チーム”と呼ばれる団体を形成しつつセンター街を闊歩した彼らがストリートから生み出したファッションが、渋カジ。ファッション誌の誌面を、団塊ジュニア世代の彼らが飾ることも多い時代でした。

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2010年からの最終章はInstgramの興隆も視野に。ファッションキュレーターの小木“POGGY”基史氏のアカウントから/『日本現代服飾文化史 ジャパンファッションクロニクル インサイトガイド 1945~2021』より

 時代は2010年から2021年へ。多様化が進み伝えるメディアも大きく変容した現在。リユース・リサイクル、アウトドアスタイルに、ラグジュアリーストリート、そしてジェンダーフリー。現在を語るキーワードが多様化するファッションの“今”をクリアにカテゴライズしていきます。


エディトリアルディレクションは、マガジンハウスで各誌の編集長を歴任してきた石川次郎氏が。片岡義男氏、松山猛氏、甘糟りり子氏などの署名原稿や、わたせせいぞう氏や小林泰彦氏、穂積和夫氏などのイラストレーションが登場するなど、レジェンドたちによって語られる服飾文化史としても楽しめる本です。

ファッション文化がどこから来てどのように定着し進化していったのか、消費者がどのようにファッションを受け入れ、大きな潮流となったのか、が伝わる内容の一冊となっています。

インパクトのあるビジュアルと多くの写真が分かりやすく、ファッションの教科書としても受け継ぎたいという反響も聞かれる本書、ご自身の歴史とこれからのお洒落に寄り添ってくれそうです。

『日本現代服飾文化史 ジャパンファッションクロニクル インサイトガイド 1945~2021』

● 価格:¥2,200
● 発行:講談社エディション
 

Contents

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『日本現代服飾文化史 ジャパンファッションクロニクル インサイトガイド 1945~2021』目次

第1章 1945-1950年 貧しい時代でもお洒落がしたかった
第2章 1950-1959年 ファッションが動き出した
第3章 1960-1969年 ファッションに自由がやって来た
第4章 1970-1979年 経済成長が支えたファッション
第5章 1980-1989年 おしゃれのエネルギーが頂点に!
第6章 1990-2000年 流行はストリートから生まれてくる
第7章 2000-2009年 誰もがセレブ気分になれた時代
第8章 2010-2021年 ファッションの多様化は続く

※掲載商品の価格は税込みです。

この記事の執筆者
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