スーツの定番色グレーといっても、明るめなライトグレーからミディアムグレー、黒に近い印象のチャコールグレーまで、大まかに分けても3種類ある。それぞれに魅力があるが、使いやすいのは爽やかで軽快な印象のライトグレーだろう。特に、ビジネスにおいては、ダークトーンの物よりも合わせるのが難しいと考える方も多いかもしれないライトグレーのスーツだが、あえて色を使わずトーンを合わせて装えば抜群に洒落たスーツスタイルとなる。

また、同じモノトーンであっても、黒をベースにすることで、ビジネススタイルとはまた違った色気が出てくるのもライトグレーならではの魅力。色を極力使わない分、コーディネートは非常にシンプルかつ簡単だから、比較的真似しやすい。そして、そのモノトーンが最も映えるのがライトグレースーツなので、むしろ使い勝手の良いスーツと言えるだろう。そこで「カナーリ」のライトグレースーツを使用して、2種類のモノトーンスタイルを提案するので参考にしていただきたい。

「カナーリ」のライトグレースーツはモノトーンで着こなす

■:タイドアップスタイル

スーツ¥297,000、シャツ¥73,700(コロネット〈カナーリ〉)、タイ¥33,000(マリネッラ ナポリ 東京ミッドタウン)、眼鏡¥39,600(フォーナインズ)、靴¥323,400(ジョン ロブ ジャパン)※チーフはスタイリスト私物
スーツ¥297,000、シャツ¥73,700(コロネット〈カナーリ〉)、タイ¥36,300(マリネッラ ナポリ 東京ミッドタウン)、眼鏡¥39,600(フォーナインズ)、靴¥323,400(ジョン ロブ ジャパン)※チーフはスタイリスト私物

上品で優しい印象があり、爽やかさや控えめな美しさも感じさせる「カナーリ」のライトグレーのスーツ。やや幅広めのラペルが男らしさも追加している。ほぼ無地だが、良く見ると折り柄でチェックが表現されているのも「カナーリ」のセンスの良さがうかがえる。

このようなライトグレーのスーツをビジネススタイルで装う場合、シャツは断然白がおすすめ。ネクタイはスーツに合わせてグレーの「マリネッラ」のドットタイを合わせて、上品なトーンオントーンでVゾーンを意識することで印象がよくなる。眼鏡や「ジョンロブ」の靴で黒を取り入れてコントラストをつければ、エレガントなモノトーンスタイルの完成だ。

■:ノータイスタイル

スーツ¥297,000(コロネット〈カナーリ〉)、ニットポロ¥29,700(トヨダトレーディング プレスルーム〈アスペジ〉)、スカーフ¥22,000(シップス 銀座店〈フラテッリ ルイージ〉)、靴¥121,000(コロネット〈ボードイン アンド ランジ〉)

ビジネススタイルと同じモノトーンスタイルでも、黒を多く取り入れることでまた違った印象となる。明るい色で統一すると爽やかな印象だが、ブラックをベースに合わせると逆に夜の雰囲気が出てくる。ニットポロはTシャツよりも上品で、シャツよりは柔らかい印象となる。中でもブラックは特に大人っぽく着こなせるから、色気ある着こなしにはおすすめだ。至極シンプルな組み合わせなので、スカーフや眼鏡などの小物を効かせてメリハリをつけるのが重要だ。このスタイリングには紐靴だと堅苦しく見えてしまうので、「ボードイン アンド ランジ」のベルジャンシューズで軽快に装うのがいいだろう。

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PHOTO :
島本一男(BAARL)
STYLIST :
土屋大樹
EDIT&WRITING :
土屋大樹