温泉旅行といえば、湯治だけでなくグルメもお楽しみのひとつ。ゆっくり極上の湯に浸かったあと、ご当地の食材をふんだんに使ったメニューに舌鼓! これぞ旅の醍醐味ですよね。

そこで、全国2,500以上のスポットを巡った経験のある、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんから、料理自慢の温泉宿をピックアップしてもらいました。本記事でお届けするのは、広島県・宮島の対岸にある「庭園の宿 石亭」です。

 
植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の2500スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

老舗名店の味を堪能!穴子三昧の懐石コースに大満足

「庭園の宿 石亭」の外観
「庭園の宿 石亭」の外観

世界遺産・日本三景に数えられる安芸・宮島。その対岸に佇む「庭園の宿 石亭」は、1,500坪もの日本庭園をもちながら客室はわずか12室という上質な寛ぎ空間。瀬戸の幸と山の恵みをふんだんに使った懐石料理が人気ですが、特に穴子が絶品なのだとか。

先付にも趣向を凝らしている
先付にも趣向を凝らしている

「石亭は、広島の名店『あなごめし うえの』の姉妹宿です。『あなごめし うえの』は創業明治34年の老舗。連日行列ができるほどの人気店で、その社長さんが石亭を経営されています」(植竹さん)

穴子とキノコの吹き寄せ
穴子とキノコの吹き寄せ
和牛と合わせた独創的なメニューも
和牛と合わせた独創的なメニューも

「老舗の名店にふさわしく、穴子三昧の懐石コースは至福の味わい。穴子以外にも旬の食材がふんだんに用いられ、器や盛り付けにも趣向を凝らした料理は食べ応えがあります。品数が多くてお腹いっぱいになりますが、シメの穴子飯は別腹! 鰻重や穴子重って、タレの味が単調になりがちですが、さすが名店の穴子飯は違います。特注の釜で炊き上げた釜飯で、タレが主張しすぎず穴子のうまみがぎゅっと凝縮されているよう。穴子の食感も硬すぎず柔らかすぎず絶妙でした」(植竹さん)

シメは定番の釜炊き穴子飯!
シメは定番の釜炊き穴子飯!

日本庭園も圧巻!情緒あふれる空間で寛ぎのひとときを

客室「夕凪」から望む庭園と瀬戸
客室「夕凪」から望む庭園と瀬戸

石亭といえば穴子飯といわれるほど、食事に定評のあるお宿ですが、独特の空間美も推しポイントとのこと。

ラウンジからの眺め
ラウンジからの眺め

「1階のラウンジは、石亭自慢の庭園とその先に広がる瀬戸内海、宮島を一望できる絶景スポット。ここでは地酒の無料試飲サービスもあり、飲み比べをしながらゆっくり寛ぐことができます。私が訪問した際には、8種類もの地酒が用意されていました。しかも、お酒に大変詳しいスタッフの方がいて、どんな質問にもツボを心得た回答をしてくださったのが印象的です」(植竹さん)

風情ある岩の露天風呂
風情ある岩の露天風呂

「温泉は、大浴場に檜の内湯と岩の露天風呂があります。泉質はラドンを含む単純弱放射能泉。肌触りがまろやかで万人受けしそうな感じです。何よりも雰囲気がいいので、浸かっていてホッと和み心身が癒されます」(植竹さん)

客室「游僊(ゆうせん)」から庭を愛でる
客室「游僊(ゆうせん)」から庭を愛でる

「それぞれ趣が異なる全12室の客室は、中央の庭園を囲むように配されていて、どのお部屋も眺望が抜群。12室のうち9室は母屋から独立した一軒家のような造りになっていて、おこもりステイを満喫したい人にぴったりです。そして、何と言っても宿名にもなっている庭園が圧巻。温泉宿でここまで手入れが行き届いているのは、なかなか類を見ません。広大な庭園のどこを眺めても、庭木が美しく剪定されており、常に完璧な状態でおもてなししたいというお宿のこだわりが感じられました」(植竹さん)

庭園を散策するだけでも癒されそう
庭園を散策するだけでも癒されそう

「名物の穴子懐石を求めてお食事だけで利用される方も多いようですが、せっかくの風情あるお宿に短時間しか滞在しないのは少々もったいない気がします。ぜひ泊まりで非日常感にたっぷり浸り、明日への活力をチャージしてはいかがでしょうか」(植竹さん)

客室「居中庵(こちゅうあん)」の坪庭
客室「居中庵(こちゅうあん)」の坪庭
客室「夕凪」から瀬戸を望む
客室「夕凪」から瀬戸を望む
客室「安庵(あんあん)」の露天風呂
客室「安庵(あんあん)」の露天風呂

以上、「庭園の宿 石亭」をご紹介しました。情緒あふれる空間で絶品穴子や湯浴みを堪能。そんな贅沢なひとときを過ごしたい人は、次の旅先候補のひとつにぜひ加えてみてはいかがでしょうか?

※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。

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WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生