【目次】

方法【1】肩に掛ける


 

ひとつ目の「ニット肩掛け」は、袖部分を肩から垂らした簡単な方法。そのさらっとした見た目が適度な抜け感を醸すので、こなれた印象に着地します。

方法【2】肩に巻く


 

ふたつ目の方法は肩に巻くやり方。ただ掛けるよりも立体感が上がり、さらに顔周りにポイントができるので華やかさが倍増します。

方法【3】たすき掛けする


 

上半身に沿わせる「たすき掛け」なら、ボディラインに斜めの線ができるのでスタイルアップ効果が期待できます。立体感とこなれ感の高いテクニックなので、シンプルトップスとの相性が良好。

【春夏】コーデ見本12選


ここからは「肩掛け」「肩巻き」「たすき掛け」を使った実際のコーディネート例をピックアップ。薄着になり、物足りなさを感じやすい【春夏】シーズンこそ、ニットの肩掛けテクニックを活用し、着映えを叶えてみませんか?

ボーダーニットの肩掛けで白コーデが見違える

 

白で統一したレースブラウス、ショートパンツ、スニーカーの爽やかな着こなし。これだけでも素敵ですが、さらに白地の黒ボーダーニットトップスを投入すれば、白コーデのリズムが生まれます。さっと肩に掛ける気負いないやり方が、こなれ見えに直結。

効かせオレンジでモノトーンをフレッシュに

 

グレーのクロップドニットトップスと黒パンツというハンサムなコーディネートに、オレンジのニットプルオーバーとサンダルを投入し生き生きとした表情へ。肩に巻いたニットは、薄手を選べばボリュームが出過ぎず、ちょうどいい存在感。

同色ニットを肩に引っ掛け単調さを回避

 

オフホワイトのニットプルオーバーとブルーデニムパンツのシンプルな上下には、同じカラーのニットトップスをさっと肩に引っ掛け立体感を授ければ、物足りなさを感じる心配なし。爽やか配色を、ブラウンのベルトバッグで程よく引き締め。

白黒をバランスよく繰り返せば無難にならない

 

白の半袖シャツと黒のミニスカートというミニマルな組み合わせは、白黒ボーダーニットを肩に掛けつつ、同じ配色のバイカラーローファーを合わせ小気味よいリズムを意識すると無難になりません。

色を馴染ませ穏やかな奥行きを作る

 

ミニ丈がフレッシュなアイボリーのワンピースは、シャツデザインを選んで大人らしさを両立。そこにアイボリーと馴染みの良いベージュのニットを肩巻きし、奥行きをつけるとこなれた印象に。厚手ニットでボリュームを作ると、ミニ丈との対比がとれメリハリ高く仕上がります。

アシンメトリーで巻くことで洒落感をアピール

 

ボディラインに沿うシンプルなグレージュのタンクトップに、大きく太いベルトがアクセントのくすみグリーンパンツを合わせ、スタイリッシュなアースカラーコーデをメイク。これだけだとややパンツの存在感が強すぎるところ、トップスと同じカラーのニットを肩に巻くとバランスが均等に。さっと片方にずらすアシンメトリーテクニックで洒落感がアップ。

ラフに垂らしてカジュアルの完成度を高める

 

キレの良いシャープな白カットソーとスニーカー、爽やかブルーの配色が心地よい着こなし。スポーティな着こなしだからこそ、暖色のメランジニットとバッグを投入することで親近感をプラス。ニットはさっとラフに垂らすと、ムードにマッチしてカジュアルの完成度が高まります。

ニット投入でダークトーンコーデに明るさを灯す

 

黒のハイネックノースリーブトップスと、ダークグリーンパンツというミニマルシックなダークトーンコーディネート。トップグレーのニットトップスをラフに肩巻きすれば、表情に明るさが灯って凛とします。

ブラックコーデに鮮やかブルーがよく映えて

 

センシュアルな黒のサテンスリップドレスは、黒のバケットハットと白スニーカーのカジュアル小物でストリートライクに味付け。さらにぱっと目を引くブライトブルーのニットトップスを肩に掛ければ、黒を基調とした着こなしが軽やかにきまります。

パウダーオレンジの柔らかさをアシスト

 

柔和なトーンのオレンジトップスとパンツの華やかな上下には、オフホワイトのニットプルオーバーを肩に巻いて優しげなムードを助長。シックな黒小物でぴりっと引き締めれば、シティに映える大人の理想のバランスに着地します。

赤×黒の鮮烈配色でカジュアルをモードにシフト

 

Tシャツ、デニムパンツ、スニーカーの定番カジュアルは、オールブラックにこだわってラフになりすぎるのを防止。そこに赤のニットトップスを肩に巻き、モードな配色を意識。きっちりと巻くとTシャツの襟の延長のようなデザインに見える上に、カジュアルを引き締めることができます。

カラフルニットで夏の装いをプレイフルに

 

透明感がアップしそうなラベンダーのアメリカンスリーブトップスに、グレージーンズを合わせた大人らしい配色のカジュアルコーデ。そこにカラフルなニットトップスをたすき掛けで投入し、遊び心をオン。トップスと同じラベンダーが入っているので、馴染みが良くなりトゥーマッチになりません。

【秋冬】コーデ見本12選


レイヤードが楽しい【秋冬】シーズンは、ニットの肩掛けテクも活用してコーディネートの完成度をアップさせたいです。トップスの上に掛けるだけでなく、アウターに掛ける着こなしもおすすめなので、是非参考にしていつものコーディネートをアップデートしてみてくださいね。

ニュートラルな配色に彩りを添えて

 

白で統一したリブトップスとスニーカー、ローライズがアクセントのベージュパンツを合わせたニュートラルカラースタイルは、赤のリブニットトップスを差し色として投入。存在感のある肉厚素材が、シンプルな装いのアクセントになっています。

立体感を宿し黒の力強さを引き立てる

 

Iラインが優雅な黒のワンピースに、同色のニットトップスを肩巻きしつつ、ビジュー付きエナメルローファーを合わせ黒の持つ力強さを存分に味わって。仕上げに真っ赤なバッグを加え、遠くからでも目を引く着映え配色へ。

同じアイテムを重ねる変化球テクでマンネリ打破

 

レザー素材がクールな黒のバミューダパンツは、生き生きとしたイエローのニットプルオーバーを合わせキャッチーな見た目へ。さらに同じアイテムを肩に巻くといありそうでなかったテクニックで、上半身の立体感をアップさせモダンな佇まいへ。

ゲージの異なるグレーニットを重ねワンカラーを成功させる

 

シンプルなグレーのハイゲージニットトップスに、同色のミドルゲージニットを肩巻きして奥行きを演出。わずかに色味を変えたグレースカートを合わせつつ、シックな黒小物でグレーを支えればスタイリッシュなワンカラーコーディネートが完成します。

切り替えカラーニット投入でこなれ感がぐんと上昇

 

ライトブルーシャツとネイビーのピンストライプジャケットに、ブルージーンズと白ローテクスニーカーを合わせたテイストミックススタイル。ブラウンとネイビーの切り替えカラーが好アクセントのグレーニットトップスをラフに肩巻きすれば、まさにこなれた着こなしの出来上がり。

淡いベージュでぬくもりをプラス

 

グレーで統一したボーダートップス、ジャケット、デニムパンツの組み合わせは、それぞれややルーズなシルエットを選びレイドバックな趣を演出。無機質グレーに映える柔らかなベージュニットを肩掛けしつつ、オレンジバッグを加えれば温かな見た目に整います。

明度を上げたニットを肩に巻き親近感を演出

 

微光沢感のある凛としたダークグレーのスーツには、それよりも明度を上げた同色のニットトップスを肩周りに添えて表情を明るく。キャメルのバッグやゴールドチェーンネックレスで温かみをプラスすると良バランスです。

端正な白黒コーデをエフォートレスに

 

白のTシャツに黒スーツ、レースアップブーツを合わせた端正な着こなしは、温かみのある親しみやすいベージュニットトップスを肩掛けすることで、適度に力の抜けたエフォートレスな雰囲気へ。

黒ボーダーがまろやかホワイトコーデのアクセントに

 

まとう人を柔らかく見せてくれるクリームホワイトの装いは、チェスターコートやスラックスを活用して優雅な出で立ちへ。パールネックレスや白地の黒ボーダーニットトップスで顔周りにポイントを置けば、白コーデの立体感と完成度が高まります。

ニュアンスグレーのニットとボルドーバッグでクラスアップ

 

コートがおのずと主役になる冬は、黒のコートを選び印象そのものを引き締め。単調にならないよう、ニュアンスのある濃いグレージュのニットプルオーバーをストール感覚で肩に巻きつつ、ボルドーのレザーバッグを斜めがけすれば、小物テクが光るスタイリッシュな着こなしが出来上がります。

白のケーブルニットを引っ掛けぱっと明るく

 

冬の街並みに映えるスタイリッシュなグレーのタートルニットとチェスターコートの組み合わせ。そこに起伏感のある白ケーブルニットで明るさを補えば、印象が沈んで見えません。ボトムスは慣れ親しんだデニムパンツとスニーカーで適度にカジュアルダウンするとこなれ見え。

鮮烈ピンクで冬の装いが華やぐ

 

白シャツ、ダークグレーのベルテッドチェスターコート、ブルースキニーパンツというきれいめな冬の装いに、ブライトピンクのニットを肩掛けし鮮度を宿して。少しの遊び心が好作用する、大人の新しいスタイルを味わって。    

この記事の執筆者
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Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香