【目次】

なぜ雨の日は髪が扱いにくくなる?


CHINATSUさん
MAGNOLiA Aoyamaデザイナー
(ちなつ)髪悩みを抱える40代、50代の女性たちと真摯に向き合い、個々の骨格、髪質、雰囲気に合わせたヘアデザインを提供してくれる。とくに悩みをカバーするパーマ技術、スタイリング術は定評があり、大人世代から厚い支持を得ています。

梅雨時期や暑い日は、時間をかけてセットをしても思い通りにならず、出かけるのが憂鬱になってしまう女性も多いのではないでしょうか。

「この時期は、うねり、広がりだけでなく、エイジングサインが目立ちやすいので注意が必要!」と話すのは、MAGNOLiA AoyamaデザイナーのCHINATSUさん。

「40代以降は、うねる、広がる、といった悩みの他に、髪のボリュームが無くなり全体的にペタンとした印象になってしまう方も多いのが特徴。湿気でキューティクルが開くと髪のツヤが消えて見えるので、傷みやパサつきといったエイジングサインが目立ってしまうこともあります」(CHINATSUさん)

これらの髪悩みをどう解決すればいいのか? CHINATSUさんにポイントを伺います。

乾燥している毛髪が大気中の湿気を吸収し、水分を含むことで膨らむ。
乾燥している毛髪が大気中の湿気を吸収し、水分を含むことで膨らむ。

ではなぜ、梅雨の時期は髪が扱いにくくなってしまうのでしょうか?

「35歳を過ぎるとホルモンバランスが変わり、体内のコラーゲン量が徐々に減少していきます。すると、栄養が十分に届かず、毛髪も乾燥状態に。梅雨時期は、この乾燥している毛髪が大気中の湿気を吸収し、水分を含むことで膨らみます。これがうねりや広がりを引き起こしている原因なのです」(CHINATSUさん)

■髪の広がりを防ぐには、「保湿」に力を入れること!

梅雨時期のうねり、広がりを自分で改善する方法を伺うと、「まずは『保湿』に力を入れることが大切」とCHINATSUさんは言います。

梅雨時期は、保湿をしっかりとするかしないかで、スタイリング後の仕上がりに大きな差が!湿気の多い日は保湿を心がけることが重要です。

雨の日でも広がらない「ストレートアイロン」のかけ方


ストレートアイロンが大活躍。
ストレートアイロンが大活躍。

■ストレートアイロンを上手に使って、サラサラ質感を1日中キープ!

「ストレートアイロンは100℃以上の熱でスタイリングするため、湿気の多い日でもヘアスタイルをキープすることができるのでおすすめです」(CHINATSUさん)

【1日中うねりや広がりを抑えるストレートアイロンのかけ方】

Before
Before
<STEP.1>アイロン用のトリーメント剤を、アイロンをかける部分につける
トリートメント剤を使用することで熱による髪の傷みを軽減する効果が。
トリートメント剤を使用することで熱による髪の傷みを軽減する効果が。
<STEP.2>ハチを境に髪を上下で分けてブロッキング
ハチ上と表面の毛束をとるようなイメージで分ける。ブロッキングすることでアイロンがかけやすくなる。
ハチ上と表面の毛束をとるようなイメージで分ける。ブロッキングすることでアイロンがかけやすくなる。
<STEP.3>ハチより下の髪をストレートアイロンで伸ばす
まんべんなく伸ばすのがポイント。毛束と取り、ブローするようにサッと熱を通して。
まんべんなく伸ばすのがポイント。毛束と取り、ブローするようにサッと熱を通して。
<STEP.4>最後にハチ上と表面の髪を伸ばす
表面の髪に熱を加えると、ツヤとまとまりが生まれる。
表面の髪に熱を加えると、ツヤとまとまりが生まれる。
After
After

\ストレートアイロンをかけるときの注意点、ポイントは?/

「下準備として、インバストリートメントやドライヤー前にケア剤をなじませるなど、髪の保湿をしっかりとしてください。ストレートアイロンの温度は120℃〜160℃くらいがベスト。時間はできるだけ短く、じっくりと熱を通すのではなく、さっと通すくらいを心がけて」(CHINATSUさん)

雨の日でも広がらない「ドライヤー」のかけ方


■ドライヤーの熱でキューティクルを整えることも大切

ストレートアイロンが自宅にない、ダメージが気になる、という方にはドライヤーがおすすめ。ドライヤーのかけ方を工夫するだけで、驚くほどサラッとした仕上がりに!

「内部補修と外部補修を十分に施した上で、ドライヤーの熱をしっかりと当ててキューティクルを整えましょう。ドライヤーの熱は100℃以下なので、ダメージが気になるという方はドライヤーをおすすめします」(CHINATSUさん)

【1日中うねりや広がりを抑えるドライヤーのかけ方】

<STEP.1>前髪は一番最初に乾かす

前髪がある場合は、先に乾かすと生えグセの収まりが良くなる。

<STEP.2>根本を立ち上げるように乾かす

根元が立ち上がることで毛先の収まりが良くなる。

<STEP.3>残りの髪の毛を乾かす

中間から毛先にかけてドライする

<STEP.4>手ぐしで引っ張りながら乾かす

8割くらい乾いたところで、手をブラシに見立てて引っ張りながら乾かす。この工程でキューティクルが整い、ツヤとまとまりが出る。

\ドライヤーをかけるときの注意点、ポイントは?/

「ドライヤーの風の向きを根本〜毛先に向けてかける。するとキューティクルを整えながら乾かすことができます。逆の方向から乾かすとキューティクルが逆立ってしまうので要注意!」(CHINATSUさん)

【梅雨のうねり・くせ毛対策】1日中ツヤやかにまとまる!ストレートアイロンの使い方、完全ガイド

雨の日でも広がらない「ヒートブラシ」のかけ方


中山みほさん
FIX-UP銀座店 ディレクター
(なかやまみほ)

■髪の内側と表面にヒートブラシを通すだけでストレートに!

うねりが出やすくツヤが欲しい髪はヒートアイロンでケアしましょう。

【1日中うねりや広がりを抑えるヒートブラシのかけ方】

Before
Before
<STEP.1>髪の内側から毛束の根元から毛先に向かってヒートブラシを通す
片手で手束の毛先を軽く引っ張りながらブラシを通すと、より真っ直ぐに。
片手で手束の毛先を軽く引っ張りながらブラシを通すと、より真っ直ぐに。
<STEP.2>髪の表面も同様にしてヒートブラシを通す
内側と同じように毛先を軽く引っ張りながらブラシを通すこと。
内側と同じように毛先を軽く引っ張りながらブラシを通すこと。
After
After

\ヒートブラシをかけるときの注意点、ポイントは?/

アイロンが上手く使えない…という人におすすめなのが、ブラシにヘアアイロンのような電熱を内蔵したヒートブラシ。「毛束の毛先を引っ張りながらブラシを通すだけなので、とても簡単。うねりやすい方、ブローが苦手な方におすすめしたいですね」(中山さん)

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湿気が多いときの「スタイリング剤」の選び方と使い方


CHINATSUさん
MAGNOLiA Aoyamaデザイナー
(ちなつ)髪悩みを抱える40代、50代の女性たちと真摯に向き合い、個々の骨格、髪質、雰囲気に合わせたヘアデザインを提供してくれる。とくに悩みをカバーするパーマ技術、スタイリング術は定評があり、大人世代から厚い支持を得ています。
スタイリング剤にもポイントあり。
スタイリング剤にもポイントあり。

【スタイリング剤を選ぶときと使うときのポイント】

ドライ前

ドライヤーで乾かす前は、ミルク、ムースなど水分量の多いヘアケア剤で十分に保湿する

ドライ後

ドライ後は、クリームワックスの油分やセラミド成分の多いオイルがおすすめ。コーティングの役割をしてくれるため、湿気の吸収も防ぐ

\スタイリング剤をつけるときの注意点、ポイントは?/

「毛先→中間→根本の順につけることで、毛先に水分量が多い状態に。乾かしたときに根本にもふんわりとした立ち上がりが生まれます。髪の内側につけることも忘れずに!この部分にしっかりとスタイリング剤がついていると、湿気による膨らみを防ぐことができます」(CHINATSUさん)

【梅雨のうねり・くせ毛対策】1日中ツヤやかにまとまる!ストレートアイロンの使い方、完全ガイド

この記事の執筆者
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