表情や印象の引き締めが叶う、黒トップスというエターナルな魅力を放つアイテム。顔を明るく灯す夏の白トップスもすてきですが、きりっとシャープに整う黒も侮れません。それを体現するファッション賢者3人のスタイルを紹介します。

■1:アレクサンドラ・ペレイラは…アメリカンスリーブ×デニムでヘルシーな大人の夏スタイルを楽しむ

淡いブルーを黒で挟んで、リズミカルに。
淡いブルーを黒で挟んで、リズミカルに。

パリでスナップされた、インフルエンサーでブロガーのアレクランドラ・ペレイラ。カットソーとデニムパンツというカジュアルワンツーがこなれて見える理由を紐解いてみましょう。

彼女がセレクトした黒トップスは、アメリカンスリーブタイプ。肩周りが斜めにカットされており、さらに黒の相乗効果もあってスタイリッシュな印象に着地します。そこに淡いライトブルーのカットオフデニムパンツを合わせ、色のコントラストをたっぷりつけ着映え力をオン。黒トップス合わせだからこそ、ライトブルーの軽快さが一層引き立ちます。

足元には、トップスの色を拾ったスクエアトゥミュールをプラスし、力が抜けすぎない都会的なムードをアピール。仕上げにビッグサイズが目を引くイエローレザートートバッグを添え、シンプルな着こなしをキャッチーにまとめました。

■2:ナタリー・オスマンは…大人の肌見せスタイルは、万能でシックな黒に任せて

ネックレスやブレスレットのレイヤードで夏気分を盛り上げて。
ネックレスやブレスレットのレイヤードで夏気分を盛り上げて。

第75回カンヌ国際映画祭に訪れていた、インフルエンサーのナタリー・オスマン。黒というカラーがあるからこそ大人らしさが両立できる、リラックススタイルを披露しました。程よくゆとりのあるスキッパーニットトップスで抜け感を宿し、気負いないムードへ。そこに通気性の良さそうな同色のショートパンツを合わせ、たっぷりと肌見せすると黒の上下でも重く見えません。

足元は、レイドバックな着こなしにマッチするフラットサンダルをチョイス。すらりと覗く素足に馴染むカラーを選べば、ぺたんこシューズでも美脚がアピールできます。バッグはベーシックカラーの着こなしに鮮度が宿る、メタリックシルバーのハンドバッグを選んで。小ぶりサイズなら、トゥーマッチにならず好都合。

■3:リサ・エイケンは…しなやかなレザー素材の黒トップスでモードな趣を演出

メリハリの効いたシルエット、そして素材にこだわり定番配色をマンネリさせないで。
メリハリの効いたシルエット、そして素材にこだわり定番配色をマンネリさせないで。

6月末に『Vogue.com』のエグゼクティブファッションディレクターに任命されたことが発表された、リサ・エイケン。パリ ファッションウィーク開催中の街中でのスナップをピックアップしました。

今季トレンドのクロップドトップスは、しなやかな黒レザーを選ぶことでモードな味わいを堪能。辛口レザーに、甘口なパフスリーブという対比バランスが絶妙なアイテムです。そこにハイウエストのマーメイドスカートを合わせ、脚長効果をプラス。オフホワイトカラーで色の抑揚をつければ、スタイルアップ効果が倍増します。

小物もモダンな黒をセレクト。アンクルチェーン、そしてメッシュのディテールのスクエアトゥパンプスが都会派ムードを後押ししています。


改めて活用したい「黒トップス」の魅力を感じるコーディネート実例をお届けしました。定番のカットソーだけでなく、デザインにひねりを効かせたアイテムで冒険ができるのも、親しみのある黒だからこそ。ぜひ、ご紹介した3人の着こなしを参考にしてみてくださいね。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香