【目次】
毛穴が詰まる「原因」【4選】

【1】ストレスを溜め込んでしまう

「大人の毛穴には、ストレスが大きく関係しています。毛穴が目立ってしまうのは、皮脂量が多いことによるものですが、ストレスは皮脂の分泌を増加させるので、毛穴を目立たせる原因に。毛穴の出口がぽっかりと開いた『すり鉢毛穴』や、角栓が詰まった『詰まり毛穴』は、過剰な皮脂が原因で起こります。
また、ストレスを感じると交感神経が優位になり、毛細血管が収縮し、血流が低下。肌に栄養が行き渡らなくなることで、肌の弾力に欠かせないコラーゲンやエラスチンが減少し、『たるみ毛穴』を進行させます。40歳を過ぎると、加齢による肌のたるみはすでに始まっていますが、ストレスでさらに毛穴のゆるみを加速させないよう、できるだけストレスを減らすことを心がけましょう。運動はストレス解消に役立つばかりか、体内でAMPKという美肌と若返りの酵素が増えるので、毛穴レスな肌はもちろん、エイジング対策にもおすすめです」(亀山先生)
【2】紫外線対策をしていない
「紫外線は皮膚に炎症を与えるだけでなく、皮脂の酸化を招きます。酸化した皮脂は毛穴を刺激し、炎症を悪化させるため、ぽっかりと開いた『すり鉢毛穴』の原因に。また、紫外線は肌のターンオーバーを乱すため、角質が厚くなり、『詰まり毛穴』を引き起こすことも。さらには、紫外線UV-Aは、肌の奥の真皮に到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊するため、『たるみ毛穴』を進行させてしまいます。
日焼け止めを塗るのは外出する時や、日差しが強い夏場だけという方も多いですが、紫外線UV-Aは窓ガラスを通過して室内に入ってきますし、年間を通してほぼ量も変わりません。毛穴トラブルを防ぐためにも、1年365日、外出時だけでなく、部屋の中でも日焼け止めを塗ることを習慣にしましょう」(亀山先生)
【3】洗顔不足やメイクを落とさずに寝る

「メイク汚れを落とさずに寝てしまったり、洗顔不足による洗い残しは、あらゆる毛穴トラブルを引き起こします。皮脂や肌表面の角質、メイク汚れが混ざると、毛穴の出口をふさいでしまう『角栓』を形成。これが白くポツポツに見える『詰まり毛穴』といわれるものです。
詰まり毛穴をそのままにしておくと、皮脂が酸化し、鼻の頭によく見られる黒いポツポツの『黒ずみ毛穴』へと発展します。毛穴を押し広げ、大きく開かせてしてまうばかりか、毛穴周りの炎症を引き起こし『たるみ毛穴』『すり鉢毛穴』へとつながる危険も。あらゆる毛穴トラブルを阻止するためにも、クレンジングや洗顔は面倒がらず、きちんと行うことが大切です。ただし、毛穴をキレイにしたいとばかりに、ゴシゴシと洗うのは毛穴を刺激し、角質肥大を招くなど、かえって逆効果。たっぷりの泡を転がすように優しく洗うように心がけましょう」(亀山先生)
【4】スクラブやピーリング、角栓パックのやりすぎ
「鼻の頭の気になる黒い角栓や、頬の毛穴詰まりを、角栓パックでむしり取ったり、指で押し出したりすることはやめましょう。毛穴の周りは、常に皮脂によって微弱な炎症が起きているため、刺激することで炎症が悪化。これにより、肌の防衛反応が起こり、皮脂分泌が盛んになったり、角質が厚くなったりと、より角栓ができやすくなってしまいます。
スクラブやピーリングも同様、肌がツルツルになるからとやりすぎると、毛穴が小さくなるどころか、摩擦による炎症で毛穴の開きが悪化することも」(亀山先生)
大人の毛穴悩みに皮膚科医が回答! 毛穴の目立ちを加速させる、8つのNG習慣とは?
毛穴詰まりを解消するスキンケア方法【2選】
【1】スキンケアの油分を調整する

肌状態を知って、ぜひスキンケアの油分調整することが大事!
「カバー力が高く密着性が強いファンデーションや、クリームファンデーションなどの油分の多いアイテムが、毛穴つまりの原因になることがあります。スキンケアも同じです。クリームをたっぷり1年中使っている方は、その油分が毛穴に残りやすくなる可能性が。毛穴に悩む方は、油分よりも水分を補給することを重視して、季節や肌状態に合わせて油分調整をするのがおすすめですよ」(タカミクリニック 医師 本田えりさん)
「アレルギーがないならば、弱いピーリングで肌を整えるのは有効です。摩擦の心配のない、塗るだけで角質ケアができるものがいいですね。クリニックでもピーリングは、20種類ほど用意しています。併せて、ビタミンCも積極的に取り入れたい成分ですね。ビタミンCは、毛穴の引き締めのほか、過剰な皮脂の分泌や酸化防止、コラーゲンの生成もサポートしてくれます。
避けていただきたいのは、スクラブや剥がすパック、拭き取り化粧水といった、肌に負担をかけるもの。肌を傷めて、赤みや乾燥を引き起こしてしまうこともあります。紫外線ケアは、言わずもがなですね。皆さんきっとこまめにUVアイテムを塗っているかと思います。毛穴のみならず、シミや肌のハリ全体にも悪影響ですから、1年中通して紫外線ケアは行ってくださいね」 (本田さん)
「テカリを抑えてくれるような専用の毛穴カバー下地や、『24時間落ちない!』と謳っているアイテムは、肌に優しいクレンジングでは落とし切れないことがあります。そうなると、洗浄力の強い石油系のクレンジングを使わざるを得なくなりますよね。そうすることで、必要な角質を傷つけバリア機能を損ない、結果として毛穴を悪目立ちさせてしまっている方も少なくありません。
すべてが一概にNGというわけではなく、賢いアイテム選びと、使う頻度を考えながらお手入れをしていただけたらと思います」 (本田さん)
【2】「汚れ・角質除去」&「潤い注入」を行う

「大人が毛穴レスの美肌を目指すなら、ベースメイクだけで解決しようとするのはナンセンス。洗顔や角質ケア、潤い注入といった日々のスキンケアから土台となる肌を整え、その上で毛穴をカバーするようにベースメイクをすれば、理想的なツルツルの肌に近づけるはずです」(ヘア&メイクアップアーティスト・小田切ヒロさん)
<STEP.1>洗顔ブラシで毛穴の奥までクリアに

「肌が乾燥するから朝は洗顔をしない、という方がよくいらっしゃいますが、詰まった毛穴は引き締まりませんから、洗顔で毛穴汚れをきちんと落としましょう。洗顔ブラシを使い、素早く的確に洗い上げて」(小田切さん)
<STEP.2>炭酸パックで肌の新陳代謝をアップ

「頰などのエイジングによるたるみ毛穴は、肌の代謝を高めてあげることがポイント。高濃度炭酸パックなど、洗顔の流れで簡単に取り入れられるアイテムがおすすめです」(小田切さん)
<STEP.3>拭き取り美容液で角質ケアを

「不要な角質をオフせずして美肌はなし! 拭き取り美容液をコットンにたっぷりとって、顔の内から外へ優しくすべらせて。特にザラつきや詰まりが気になる小鼻まわりは念入りに」(小田切さん)
<STEP.4>化粧水パックで肌の隅々まで潤いを注入

「コットンパックは頬などの広い面だけにのせて済ませてしまう方がいますが、大人は顔全体、隅々までちゃんとパックを! コットン全体がヒタヒタになるまでたっぷり化粧水を浸したら、コットンを3~4枚くらいに割いて、肌にピターッと密着させるように貼りつけていき、5分程度パックします。その間に頭皮マッサージなどをする手も」(小田切さん)
毛穴のたるみも黒ずみも感じさせない美肌へ。40歳からの「毛穴一掃スキンケア」4ステップ
毛穴詰まりを解消! 美容賢者がおすすめする洗浄コスメ【4選】

「角栓とはたんぱく質と皮脂が混ざり合い硬くなり毛穴を塞ぎます。放置しておくとざらつきの原因になるし肌の代謝もダウン。上質なコスメを使っても浸透しにくくなりますが、この問題は加齢肌こそ実は深刻」(國藤さん)まずは土台づくりの見直し計画から。レスキューコスメを使う前に、まずは、スペシャルな洗浄コスメで毛穴を大掃除する必要あり。「大人肌にはダメージを与えずにリセットできる機能的な洗浄コスメを。特にデリケートに傾きやすい人は、皮脂が出やすい額や鼻部分だけに使用するといいですよ」(國藤さん)

【1】花王「SOFINA iP ポア クリアリング ジェル ウォッシュ」
頑固な角栓を溶解して洗浄。スピーディになめらか肌に
洗顔だけでは取り去ることができない、硬くなった角栓の皮脂を溶解し、優しく除去する。週に1~2回の使用を。
【2】カネボウインターナショナルDiv.「カネボウ クラリファイング パウダー ウォッシュ」
角栓を分解する洗浄成分が黒ずみ毛穴をスッキリ
たんぱく質と皮脂でできた角栓を分解する酵素を配合しながらもつっぱらない洗い上がり。
【3】シャネル「サブリマージュ ソワン エクスフォリアン」
肌サビもこわばりも除去。エイジング肌向きスクラブ
抗酸化成分にヴァニラビーンズとホホバの粒子をミックス。穏やかなピーリング効果で不要な角質を取り除き輝く肌に。
【4】パルファム ジバンシイ「ソワン ノワール リチュアル ネトワイヤージュ」
漆黒の美容成分を送り込み、2種クレイが毛穴汚れを一掃
エイジングケア成分&クレイを配合。付属のスポンジで磨き上げるようにマッサージするとツルスベ肌に。
すぐスタート“美肌再生計画”|まずは【洗浄コスメ】で毛穴の大掃除から!
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部