「黒」は、なんとなく「きちんと感やしっかりした印象を与えてくれる色」というイメージがあることから、ビジネスでもプライベートシーンでも、「安定・安心の色」として多用されている方も多いのでは? 定番色のひとつであるのは事実ですが、意外にも完璧に着こなせている人はごくわずか。定番色こそ、細部まで緻密に計算するスキルが求められるのです。

世界を股にかけて活躍するオシャレプロたちは、素材選びや色の濃淡、ポイントを置く位置など、細部まで意識しながら黄金バランスを見出していました。今回は、「オールブラック」スタイルを攻略するテクニックを、ファッションクイーンたちから学びましょう。

「黒」を誰よりも素敵に着る方法

■ストッキングで表現するレディーな「抜け感」

 透け感あるストッキングが必須

強さのなかに女性らしい「艶」を感じさせるスタイリングを得意とするのは、モード界のカリスマと称されるカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)。リトル・ブラック・ドレスにコートを合わせただけ、という、使うアイテム数の少ないミニマルなコーディネートには、透け感あるブラックのストッキングを合わせて、フランス人らしいセクシーさを表現しています。華美な化粧は控え、抜け感ある大人のオールブラックスタイルを完成させています。

■「視線を上」にするボリュームネックレス

ムードを決める鍵はネックレス

ブラックスタイルのクイーンであるケイト・ランフィア(Kate Lanphear)は、小物使いでモード風味に。ネックレスは華奢なものよりも、大胆すぎるくらい大振りなものを合わせる方が、視線も上にいき、コーディネートにもメリハリをつけることができます。ネックレスは顔まわりを明るくしてくれるだけでなく、スタイリングの方向性を示す鍵にもなるので、その日のムードに合わせてデザインを選ぶと良さそうです。この日のケイトは、ストリート感が強くならないよう、足元に女性らしいパンプスを合わせることで、エレガントなムードに仕上げています。

■「アクティブ」に魅せる異素材レイヤー術

計算された異素材のレイヤーテクニック

独特なセンスで世の女性を魅了し続けるのは、世界中にファンをもつリンダ・ファーゴ(Linda Fargo)。普段は色・柄のアレンジ力でセンスを光らせている彼女ですが、オールブラックでまとめるときは、異素材のレイヤードで個性を表現していました。エレガントになりすぎないよう、リンダ流アクティブに着るポイントは次の3つ。「光沢あるサテン地のワンピースは膝上がマスト」、「ロングではなく毛足の短いファーコートを選ぶ」、「仕上げに、ファーではなくラフにも巻けるカシミヤのストールと、パンプスではなくブーツを合わせる」こと。緻密に計算されたスタイリングバランスは、参考にしたいものです。

簡単そうに見えて、意外と奥深い「黒」の着こなしテクニックはいかがでしたか? ファッション賢者たちのようにオシャレに着映えるには、自分の体型に合った好バランスのルールを見つけることが必須です。彼女たちの着こなし術を参考に、ブラックで素敵になれる私的ベストバランスを見つけてください。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
AFLO
EDIT&WRITING :
石原あや乃