季節の変わり目にボトムスを新調するのなら、シーズンレスなアイテムを選ぶのがおすすめです。着回しやすさがありながら、裾デザインがちょっとしたアクセントになる「スリットパンツ」なら、いつものパンツスタイルも新鮮な印象に。さっそく、3人の着こなしをチェックしてみましょう。

■1:スー・ジアーズは…シンプルワンツーはスリットパンツで動きを作りマンネリさせない

クールな配色の着こなしと、赤のネイルカラーのコントラストが美しいです。
クールな配色の着こなしと、赤のネイルカラーのコントラストが美しいです。

2022年6月、ハンブルクでスナップされた通販サイト『SoSUE』を手掛けるスー・ジアーズ。トップスとボトムスで完結するシンプルなワンツーは、スリットパンツを選ぶことで足元に躍動感を授けると単調になりません。さらにスリットが入ることでフレアシルエットが出現し、美脚効果が手に入るのも嬉しいポイント。トップスは太ももまで覆うロング丈のブルーノースリーブシャツをセレクトし、残暑に対応する爽やかさを演出しています。

足元でも爽やかなカラーを繰り返すことで、パンツの漆黒を引き立てて。プレーンなアイテムの組み合わせなので、柄のバッグを投入するとメリハリしっかりに着地します。

■2:キアラ・トティレは…秋の気配漂うニュアンス配色はスリットパンツのシャープさでぼんやりさせない

リングやネックレスのレイヤードで、柔和な配色の着こなしにツヤを授け立体的に。
リングやネックレスのレイヤードで、柔和な配色の着こなしにツヤを授け立体的に。

2022年7月、スタイリスト、イタリア版『VOGUE』のエディターとして活躍するキアラ・トティレをパリ ファッションウィーク開催中のストリートでキャッチ。アイボリーのシャツ、ベージュのパンツを組み合わせた秋のムード漂うニュアンス配色は、ともするとぼんやり見えてしまう場合も。そこで彼女はストライプのシャツを選びつつ、シャープなフロントスリット入りのパンツを選び、縦長ラインを強調しつつキレの良さを与えることで間延びを回避しました。バッグはニュアンス配色に馴染むブラウンを選び、優しく引き締め効果をプラス。

■3:ヴィクトリア・ベッカムは…キレイ色スリットパンツで高揚感のある着こなしを楽しむ

ベージュのヌーディーさを強調ししなやかに導くべく、潔くノーネックレスに。
ベージュのヌーディーさを強調ししなやかに導くべく、潔くノーネックレスに。

ロンドン ファッションウィークでのヴィクトリア・ベッカムの着こなしをピックアップ。お洒落賢者らしいカラー×カラーのコーディネートを披露しました。彼女が選んだスリットパンツは、ぱっと目に留まる清々しいスカイブルー。コンサバティブなスキニーシルエットながらも、フロントスリットが入ることでモードな印象に仕上がっています。さらに赤のショルダーバッグをクラッチバッグ風に携え、プレイフルな装いへ。

ぱきっとしたカラーをふたつ取り入れても派手にならないのは、トップスをニュートラルなベージュでまとめているから。淡いベージュのカットソーに、濃いベージュのジャケットを重ね奥行きを演出。ジャケットはややビッグシルエットを選びつつ、袖をブラウジングするとあか抜けた印象に着地します。


シーズンレスで活躍させてほしい「スリットパンツ」のコーディネートをご紹介しました。裾にポイントが入ることで、パンツスタイルのバリエーションが広がります。ぜひ、デイリーの参考にしてみてくださいね。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香