9月19日にロンドン・ウェストミンスター寺院で執り行われたエリザベス女王の国葬。世界のリーダーや各国のロイヤルなど、錚々たる顔ぶれが一堂に揃い、荘厳なムードのなか英国史に残る葬儀を見届けました。約2,000人の参列者のなかから、ひときわ品格溢れるオーラを放っていた皇后雅子さま、レティシア王妃、ラーニア王妃、シャルレーヌ王妃、そしてブリジット・マクロンの、ブラックスタイルをチェックしていきましょう。

■1:皇后雅子さまは…ジェット(黒玉)のジュエリーでブラックに端麗な輝きを灯して

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ブータン国王夫妻とともに会場へ到着

現地時間18日にロンドン入りした天皇皇后両陛下。翌19日、国葬での皇后雅子さまの装いは、黒のワンピースとジャケットのシックな組み合わせでした。生涯を無私の奉仕に捧げた女王を思わせる、パールよりも控えめながら凛とした存在感のあるジェット(黒玉)のネックレスとイヤリングで輝きをプラス。

ジェットは、ヴィクトリア女王が夫のアルバート公を亡くし喪に服していた際に身につけていたもの。「モーニングジュエリー(喪の宝石)」と呼ばれ、英国王室への敬意と配慮が感じられるルックです。

■2:レティシア王妃は…細ベルトがフェミニンなラインを引き立てる洗練ペンシルワンピース

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夫・フェリペ6世の腕をとり登場

スペイン・レティシア王妃は、裾に向けてややフレアになったタイトなシルエットのワンピースを着用。細いベルトがさりげないアクセントに。ダークな目元とヌーディなリップのシックなメイクに、ベール付きの帽子が王妃らしいエレガンスを添えて。リーフモチーフのダイヤモンドイヤリングの白い輝きに品格が光ります。

■3:シャルレーヌ王妃は…ミニマルなラインが美しいハイネックのコートドレス

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アルベール2世は軍服で参列

モナコ・シャルレーヌ王妃は、ミディ丈スカートのコートドレスで登場。ハイネックに長袖の、抑制の効いたデザインに軽く絞られたウエストがフェミニンさを添えています。ベールのついたピルボックスハットがフォーマルさを高めて。耳元にはパール一粒。削ぎ落とされたシンプルさが王妃のエレガンスをさらに引き立てています。

■4:ラーニア王妃は…シンプルシックなコートドレスを太ベルト&フリルでグラマラスに

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沈痛な面持ちのヨルダン国王・アブドゥッラー2世

ヨルダン・ラーニア王妃は、Vネックのコートドレスを選択。右襟は花モチーフとフリルのデコレーションで飾られ、太ベルトがウエストを絞るボールドなデザインです。足元はストラップのヒールでフェミニンさを後押し。シンプルなベレー帽でソフトにまとめています。

■5:ブリジット・マクロンは…ニーレングスのワンピースで自分らしさも香らせて

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艶やかなグローブでマクロン大統領と腕を組んで。

仏大統領夫人、ブリジット・マクロンはトレードマークの美しい脚がのぞく膝丈のワンピースをまとって。大きな襟が印象的なロングジャケット風のコートとの組み合わせがモダンです。ベールのついたファシネーターでフォーマル感をアップ。ミニサイズのクラッチバッグを持ち、洗練されたスタイルを完成。


エリザベス女王への敬意を示すブラックをまとった、各国のロイヤルとファーストレディの装いをご覧いただきました。全員、厳格なエチケットに従い、帽子を被ったフォーマルスタイルを披露。その厳かなエレガンスに、背筋が伸びるような神聖なムードが漂っています。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images(雅子さま、レティシア王妃、シャルレーヌ王妃、ラーニア王妃、ブリジット・マクロン)
WRITING :
神田 朝子