「裁着」ってなんと読む?「さいぎ」ではありません!

明日・9月29日『つづく服。の日』という記念日です。つづ9(く)29(ふく)の語呂合わせで、株式会社ビームスが制定した記念日で、『つづく服。』というプロジェクト名のもと、ファッションを通したサステナビリティの実現を提言する、さまざまな活動が行われています。この日の目的は「素材の提供者、生産者、販売者、消費者などがそれぞれの立場でサステナビリティを実現することがファッションの未来に欠かせないと考え、 サステナブルな暮らしの楽しさや素晴らしさを発信して、一人でも多くの人にその大切さに気付いてもらい、行動してもらうこと」。ファッションひとつとっても、常にサステナビリティを意識することは、SDGsの実現にもつながりますよね。

本日は「着」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「表着」ってなんと読む?

「表着」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「服装の一番上に重ねて着る衣服」のことで、日本古来の和装にも使用される表記です。

<使用例>

「そろそろ、厚手の表着を用意したほうがいいわね」

読み仮名3文字です。
読み仮名3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 表着(うわぎ)です。

こんな表記もあるのですね!
こんな表記もあるのですね!

現在では「上着(うわぎ)」と書くのが一般的ですが、かつては「表着(うわぎ)」と表記されていたようです。古宇は、平安時代における公家女子の正装である「十二単(じゅうにひとえ)」の最上層に着るものも「表着(うわぎ)」と呼ばれていました。秋冬シーズンは、「表着(うわぎ)」=アウターを合わせるコーディネートが楽しみ…という方も多いのでは?

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「裁着」ってなんと読む?

「裁着」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:現在でも使われる袴(はかま)の一種です。

<使用例>

「お祭りで裁着を着たことがあるけれど、とても動きやすかったわ」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 裁着(たっつけ)です。

※一部に「裁着(たちきる)」という動詞の読み方も採用している辞書がございます。

「裁着(たっつけ)」とは、の一種を指す言葉です。

裾(すそ)を膝(ひざ)の下でくくりつけ、下部が脚絆(キャハン)仕立てになっている形の袴…洋装のニッカーボッカーズのようなスタイルの袴で、「裁着袴(たっつけばかま)」とも呼ばれます。現代では、歌舞伎の黒子や大相撲の呼び出し、祭りの手古舞(てこまい)の衣装などで使用されています。

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本日は、9月29日『つづく服。の日』にちなんで、「着」という字の入った日本語から、 

・表着(うわぎ)

・裁着(たっつけ)

の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱