【目次】

レディース黒パンツコーデ


【1】クルチアーニの黒パンツ×グレーTシャツ×カーディガン

【1】クルチアーニの黒パンツ×グレーTシャツ×カーディガン
クルチアーニのカシミヤTシャツ¥56,000・カーディガン¥72,000・パンツ¥54,000・オリバー ゴールドスミスのサングラス¥34,000・ミチノのバッグ¥173,000・ニナ リッチの靴¥75,000(ストラスブルゴ)
[Precious12月号63ページ] 撮影/佐藤 彩

グレーのTシャツと、温もりのあるメランジェローゲージカーディガンの組み合わせが、休日らしいリラックス感を表現。いつもならスポーティーなカットソーを合わせていたところを、カシミヤTシャツに変えるだけで、スタイリッシュかつ大人の余裕が感じられる着こなしになります。さらにワイドクロップドのパンツで抜け感を与えて。

【2】マザーの黒パンツ×カットソー×ジレ×コート

【2】マザーの黒パンツ×カットソー×ジレ×コート
カシミヤコート¥260,000(ebure)、ムートンファージレ¥98,000(プレインピープル丸の内〈プレインピープル〉)、カットソー¥2,500(プチバトー)、デニム¥31,000(サザビーリーグ〈マザー〉)、リング¥230,000(TASAKI)、バッグ¥164,000(J&M デヴィッドソン 青山店)
[Precious12月号106ページ] 撮影/生田昌士(まきうらオフィス)

カシミヤコートにムートンファーのジレを重ねた上級レイヤード。コート下にジレをのぞかせた鮮度の高い装いを、カシミヤとファーの異素材ミックスでラグジュアリーに仕上げています。ボトムと小物は黒で引き締めてシャープ感をプラスして。

【3】セリーヌの黒パンツ×白シャツ×ニット

【3】セリーヌの黒パンツ×白ブラウス×ニット
ニット¥250,000・シャツ¥88,000・パンツ¥77,000・イヤリング¥110,000・バッグ¥310,000・靴¥105,000(セリーヌ ジャパン)
[Precious12月号112ページ] 撮影/宮本直孝

たっぷりしたフォルムのニットでストイックなパンツスタイルもたちまち今どきに。上級なオークルカラーは、ともすると難度が高く思われがちだけれど、白ブラウスの襟をのぞかせることで顔周りに凛とした清潔感が漂います。ドロップショルダーや、たっぷりとした袖や身ごろ...。程よいオーバーサイズ感は全身バランスを新鮮に見せるだけでなく、カシミヤのふんわりと幸福な質感を教えてくれます。

【4】ブルネロ クチネリの黒パンツ×コート×ストール

【4】ブルネロクチネリの黒パンツ×コート×ストール
コート¥1,000,000・パンツ¥115,000・ストール¥150,000[参考価格]・バッグ¥361,000・靴¥220,000(ブルネロ クチネリ ジャパン)
[Precious11月号157ページ] 撮影/熊澤 透

最高級のカシミヤダブルフェース生地のコートは、ややふくらみのあるやわらかな肌触りが魅力。ミリタリーカーキとダークグレーをかけ合わせたメランジュ織りで、奥行きのあるトーンを実現しています。ピークドラペルが端正な顔立ちのコートに、細身パンツとマニッシュなシューズを合わせてかっこよく。ストールは色調をそろえつつ、ラメ入りを選んで華やかさをプラスしましょう。

【5】マントゥの黒パンツ×黒ニット×ブルゾン

【5】マントぅの黒パンツ×黒ニット×ブルゾン
パンツ¥112,000(アオイ〈マントゥ〉)、ブルゾン¥250,000(ヴァルカナイズ・ロンドン〈カール ドノヒュー〉)、ニット¥36,000(ブラミンク)、ピアス¥120,000・ブレスレット¥850,000・時計¥1,765,000(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ¥201,000(ピエール アルディ 東京)、靴¥95,000(セルジオ ロッシ)
[Precious11月号81ページ] 撮影/浅井佳代子

万能な黒ボトムこそトレンドへの感度が如実に表れるバロメーター。フォーマルシーンに活用する黒ボトムこそ、何シーズンも更新しないのはNGです。足首を出し、抜け感を意識したバランスが、今は新鮮。

冬の白パンツコーデ


【1】サポートサーフェスの白パンツ×白Tシャツ×コート

【1】サポートサーフェスの白パンツ×白Tシャツ×コート
クルチアーニのカシミヤTシャツ¥56,000・マンツォーニのコート¥295,000・サポート サーフェスのパンツ¥37,000・アコヤのネックレス[ショート]¥131,000・[2連にしたロング]¥175,000・プロエンザ スクーラーのバッグ¥340,000・ニナ リッチの靴¥66,000(ストラスブルゴ)
[Precious12月号62ページ] 撮影/佐藤 彩

ホワイトTシャツに色と素材を重ねたら着こなしに奥行きとリッチ感が宿ります。どんな着こなしにも合わせやすいシンプルなTシャツは、ビジネスシーンでも頼れる一枚。ホワイトTシャツは、知的でクリーンな印象を与えながら、顔周りの印象を明るくする効果もあります。この冬は、ワントーンでまとめると、さらに洗練された印象に。

【2】ロロ・ピアーナの白パンツ×ニットブルゾン×ストール

【2】ロロ・ピアーナの白パンツ×ニットブルゾン×ストール
カシミヤのニットブルゾン¥406,000・カシミヤのストール¥62,000・コットンストレッチのパンツ¥88,000・靴¥107,000(ロロ・ピアーナ銀座並木通り本店)、バングル¥690,000・時計¥720,000(ブルガリ ジャパン)、バッグ¥571,000(デルヴォー・ジャパン)
[Precious12月号90ページ] 撮影/佐藤 彩

ワッフルのような編み目から生まれるニットの陰影が、カシミヤの優しい質感を引き立てるブルゾン。重ねた白が絶妙なトーンで、異素材の組み合わせから表情も豊かになります。スポーティーな小物選びも、バッグだけはトップハンドルでエレガントに。

【3】ブルネロ クチネリの白パンツ×白ニット×ファージレ

【3】ブルネロクチネリの白パンツ×白ニット×ファージレ
カシミヤのニット¥158,000・フォックスファーのジレ¥1,800,000・パンツ¥106,000・バッグ¥298,000(ブルネロ クチネリ ジャパン)
[Precious12月号95ページ] 撮影/熊澤 透

ピンクからグレーの洗練グラデーションが目を引くファーを、バニラニットで軽やかに着こなしたコーディネート。淡いピンクからチャコールグレーへと、美しく移ろうグラデーションファーのジレ。ブラウスやドレス、ジャケットの上にも映える「攻め」のおしゃれが楽しめる旬の一着です。それをあえてカシミヤのシンプルニットとカジュアルパンツに合わせ、抜群に粋な着こなしに。清潔感のあるバニラ色に重ねて、ピンクが溶けるように淡くまとめるのが、上級センスの決め手です。

【4】エンフォルドの白パンツ×ブラウス×ロングジレ

【4】エンフォルドの白パンツ×ブラウス×ロングジレ
パンツ¥26,000(エンフォルド)、ジレ¥283,000(アオイ〈マルゴン〉)、ブラウス¥108,000(キートン)、ヒロタカのピアス¥78,000・マリハのリング¥155,000(showroom SESSION)、バッグ¥179,000(アオイ〈マウロ ゴヴェルナ〉)、靴¥110,000(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉)
[Precious11月号91ページ] 撮影/熊澤 透

グレーグラデーションの装いに、ミルキーホワイトのパンツが華やかなこなれ感を生むコーディネート。主役のパンツは、股上が深く、ウエストは高位置で、タックがなくすっきりとした印象。ドレープ性に優れた暖かみあるウール素材なのも魅力です。グリーンのラインがアクセントとなった、シアリングファーのジレとハイウエストのボトムスで、全体をロング&リーンなシルエットに。

【5】エスカーダの白パンツ×プルオーバー×ストール

【5】エスカーダの白パンツ×プルオーバー×ストール
プルオーバー¥29,000(Theory luxe)、パンツ¥75,000(エスカーダ・ジャパン〈エスカーダ〉)、ストール¥59,000(ボーダレス〈ベグ アンド コー〉)、ネックレス¥1,300,000(シャンテクレール 東京店)、バッグ¥80,000(オールウェイズ〈ミカコ ナカムラ〉)、靴¥46,000(アノア〈リビアナ・コンティ〉)
[Precious2月号105ページ] 宗髙聡子(パイルドライバー)

おしゃれ賢者を参考に、ドットストールを主役にしたモノトーンルックに挑戦。靴まで黒&白でまとめましょう。

レディースカーキパンツコーデ


【1】ドロシー シューマッハのカーキパンツ×ブラウス×カーディガン×ストール

【1】ドロシー シューマッハのカーキパンツ×ブラウス×カーディガン×ストール
ソヤのカーディガン¥86,000・リジエールのブラウス¥27,000(アパルトモン 東京店)、パンツ¥65,000(サン・フレール〈ドロシー シューマッハ〉)、ストール¥46,000(アストラット 青山店〈ガシュロウ&コール〉)、バッグ¥221,000・靴¥74,000(JIMMY CHOO)
[Precious1月号92ページ] 撮影/佐藤 彩

乾いた草木を思わせるトーンのカーキは、ともするとカジュアルに見えてしまうから、素材やディテールで大人のラグジュアリー感を盛り上げましょう。ファー、ベロア、スエード…光と影を生み出す素材を重ねると、ぐっと豊かな表情に。シャープな輝きを放つシルバーのバッグが、装いに程よい緊張感を授けてくれます。

【2】インコテックスのカーキパンツ×シルクブラウス×ファーコート

【2】インコテックスのカーキパンツ×シルクブラウス×ファーコート
シルクのブラウス¥83,000(ドゥロワー 青山店〈ドゥロワー〉)、パンツ¥30,000(スローウエアジャパン〈インコテックス〉)、ファーコート¥551,000(ステディ スタディ〈イヴ サロモン〉)、ベルト¥19,000(ストラスブルゴ〈メゾン ボワネ〉)、ピアス¥160,000(グローバルコーポレーション〈ミスイ〉)、時計¥2,750,000(ヴァシュロン・コンスタンタン)、バッグ¥128,000(コロネット〈ニナ リッチ〉)、靴¥70,000(JIMMY CHOO)
[Precious11月号96ページ] 撮影/小池紀行(パイルドライバー)、

見せ場である袖口を邪魔しない、ファーコートで優雅に。深いグリーンの大人色パンツが、ブラウスの甘さを程よく抑え、エレガントな印象へと導きます。

【3】フォルテ フォルテのカーキパンツ×ニット×ストール

【3】フォルテ フォルテのカーキパンツ×ニット×ストール
ニット¥65,000(VINCE 表参道店)、パンツ¥55,000(コロネット〈フォルテ フォルテ〉)、ストール¥68,000(ボーダレス〈ベグ アンドコー〉)、ピアス¥7,000・バングル¥15,000(ウィム ガゼット 青山店〈フィリップオーディベール〉)、バッグ¥501,000(モワナメゾン GINZA SIX)、靴¥141,000[オーダー価格](J.M. WESTON 青山店)
[Precious2月号74ページ] 撮影/熊澤 透

グレージュの柔和な表情とカシミヤの上質なテクスチャーで魅せる、ストールを小粋に巻いたニットスタイルです。程よい光沢感のあるボトルグリーンのテーパードパンツが、着こなしに透明感を生んで。

【4】プレインピープルのカーキパンツ×ブラウス×ファーコート×スカーフ

【4】プレインピープルのカーキパンツ×ブラウス×ファーコート×スカーフ
コート¥1,189,000・スカーフ¥44,000・バッグ¥463,000(フェンディ ジャパン)、ブラウス¥100,000(オールウェイズ〈ミカコ ナカムラ〉)、パンツ¥22,000(プレインピープル丸の内〈プレインピープル〉)、ピアス¥150,000※参考価格(TASAK〈I TASAKI〉)、靴¥100,000(ジャンヴィト ロッシ ジャパン)
[Precious2月号92ページ] 撮影/水田 学(NOSTY)

華やかな場を訪れるときには、フォックスファーの印象的なコートをまとって。顔周りを明るく照らす、パウダーブルーのスカーフをネックレス代わりにひと巻きすると、華やぎが倍増します。片方が長くなるように結ぶと、上半身をすっきり見せる効果も。

【5】プレインピープルのカーキパンツ×ニット×コート×ストール

【5】プレインピープルのカーキパンツ×ニット×コート×ストール
コート¥48,000(プレインピープル丸の内〈プレインピープル〉)、ニット¥29,000(Theory luxe)、パンツ¥22,000(プレインピープル丸の内〈プレインピープル〉)、ストール¥74,000(ボーダレス〈ベグ アンド コー〉)、靴¥46,000(アマン〈ペリーコ〉)、バッグ¥231,000(グッチ ジャパン)、
[Precious2月号104ページ] 宗髙聡子(パイルドライバー)

ニュアンス配色のグラデーションカラーで品格あふれる装いに。カシミヤストールをガウンコートの襟元にキュッと収め、仕上げの小物もベージュで統一した上級スタイルです。

レディースネイビーパンツコーデ


【1】インコテックスのネイビーパンツ×カットソー×イエロージャケット

【1】インコテックスのネイビーパンツ×カットソー×イエロージャケット
ジャケット¥60,000(アストラット 青山店〈アストラット〉)、トップス¥79,000(コロネット〈アキラーノ・リモンディ〉)、パンツ¥28,000(ストラスブルゴ〈インコテックス〉)、ブローチ ※ネックレスチェーン付き[クリア]¥16,000・[ネイビー]¥24,000(ADORE)、ショーネベルグのバッグ¥40,000・ユナイテッドアローズの靴¥20,000(ユナイテッドアローズ 銀座店)
[Precious12月号147ページ] 撮影/小池紀行(パイルドライバー)

おしゃれのカンフル剤にもなる陽気な色で休日シーンを盛り上げて。旬のイエローを大胆に取り入れ、心躍る着こなしに。サフランのようにきれいな色味が引き立つよう、ボトムは深みのあるインクブルーで引き締めるのが賢明。仕上げはシルバーの靴で軽やかに演出しましょう。

【2】ニナ リッチのネイビーパンツ×ブラウス×マニッシュコート

【2】ニナリッチのネイビーパンツ×ブラウス×マニッシュコート
コート¥398,000・ブラウス¥147,000・パンツ¥126,000・ベルト¥73,000(コロネット〈ニナ リッチ〉)、バッグ¥187,000・靴¥105,000(ピエール アルディ 東京)
[Precious1月号93ページ] 撮影/佐藤 彩

なめらかな質感のブラウスと、シルクの繊細な艶が美しいパンツを、溶け込ませるようにレイヤード。深いネイビーの清潔感に加え、ブラウスにあしらわれたスカーフ調のディテールも相まって、かしこまった席にも自信をもって臨める凛々しさが生まれます。ブラウス×パンツと、インナーが正統派なので、オーバーサイズコートやショートブーツなどで、ハンサムなアクセントを加えるのが、着こなしを「無難」に終わらせないコツです。

【3】ADOREのネイビーパンツ×白ブラウス×ロングカーディガン

【3】ADOREのネイビーパンツ×白ブラウス×ロングカーディガン
パンツ¥32,000(ADORE)、カーディガン¥67,000(三喜商事〈アリュード〉)、ブラウス¥26,000(ADORE)、ミッレのピアス¥16,000・ネックレス¥90,000・ルーナのネックレス[4連]¥19,000(チェルキ)、バッグ¥220,000(J&M デヴィッドソン 青山店)、靴¥118,000(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉)
[Precious11月号91ページ] 撮影/熊澤 透

パンツは太いベルト幅に白いボタンが印象的。深いタック入りで、ハイウエストに仕立てられたエレガントなデザインです。白いインナーをボトムインして、ウエスト位置を明確に。さらにボトムと同色のロングカーディガンが額縁効果を発揮します。

【4】theory luxeのネイビーパンツ×カットソー×グリーンコート

【4】theory luxeのネイビーパンツ×カットソー×グリーンコート
コート¥210,000(ドゥロワー 梅田店)、パンツ¥29,000(theory luxe)、トップス¥29,000(ロンハーマン)、眼鏡¥30,000(モスコットトウキョウ〈モスコット〉)、スカーフ¥52,000(エルメスジャポン)、バングル¥2,750,000(ブシュロンカスタマーサービス)、バッグ¥120,000・靴¥73,000(ピエールアルディ 東京)
[Precious11月号111ページ] 撮影/坂根綾子

甘さのあるコートを端正なネイビーパンツでキリッとクールに! パンツはウールの混紡素材を採用したストレッチタイプで、エレガントなセンタープリーツ入り。フェミニンなコートのボリューム感を最大限に生かすなら、すっと伸びた脚を強調するスティックパンツが好相性です。

【5】シヴィリアのネイビーパンツ×グレーニット×コート

【5】シヴィリアのネイビーパンツ×グレーニット×コート
ニット¥138,000(クルチアーニ銀座店)、コート¥188,000(コロネット〈アキラーノ・リモンディ〉)、シヴィリアのパンツ¥29,000・ソフィー ブハイのピアス¥78,000・リング¥54,000(ストラスブルゴ)、ストール¥37,000(ウィム ガゼット 青山店〈バルミュール〉)、サングラス¥52,000(ケリング アイウエア ジャパン〈ボッテガ・ヴェネタ〉)、時計¥3,730,000(フランクミュラー ウォッチランド東京)、バッグ¥415,000(モワナ メゾンGINZA SIX)、靴¥19,000(シシ〈インポッシブル ポッシビリティ〉)
[Precious2月号70ページ] 宗髙聡子(パイルドライバー)

気品漂う濃密なパープルがコクと深みを授ける端正なスポーティーカジュアル。グレージュと合わせの色の差をはっきりと分けることで、互いの魅力が高まり合うコントラスト配色です。定番のシックカラーから、冬の街並みに映える旬のきれい色まで網羅した配色テクニックが、リッチでいきいきとしたカジュアルスタイルへと導きます。グレージュの着こなしを今どきに更新する、錆びない配色センスを手に入れましょう!

冬のグレーパンツコーデ


【1】マックスマーラのグレーパンツ×タートルニット×コート

【1】マックスマーラのグレーパンツ×タートルニット×コート
カシミヤウールのダブルフェースコート¥441,000・カシミヤのタートルニット¥78,000・パンツ¥61,000・バッグ¥129,000(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉)
[Precious12月号86ページ] 撮影/熊澤 透

暖かそうに肩まで覆うたっぷりとした襟と、愛らしい丸みを帯びた袖が、今年らしいソフトなボリューム感を印象づけるコート。その優しいアイボリーを主役に、サンドベージュ系のニットやパンツ、バッグを濃淡で重ね、甘みを抑えたクールなバニラグラデーションを楽しみましょう。

【2】キートンのグレーパンツ×シルクブラウス×カーディガン

【2】キートンのグレーパンツ×シルクブラウス×カーディガン
カーディガン¥40,000(サン・フレール〈エッセンシャル アントワープ〉)、ブラウス¥88,000・パンツ¥99,000(キートン)、ピアス¥958,000・時計¥685,000(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ¥66,850(ストラスブルゴ〈パコ ラバンヌ〉)
[Precious1月号87ページ] 撮影/熊澤 透

例えばここで選んでいた洋服の色が黒だったら…この余裕漂うたおやかな表情はかなわなかったはず。タイ付きのシルクブラウス、モヘア混のふわふわとしたカーディガン、さらりと端正なウールパンツと、ムードの異なるアイテムが、どんな質感もシックに仕上げるグレーの懐の深さを証明しています。かっこいいけれど親近感を感じる、このバランスこそ、理想とする「シック&ラグジュアリー」にマッチ。

【3】インコテックスのグレーパンツ×黒ニット×ストール

【3】インコテックスのグレーパンツ×黒ニット×ストール
ネックレス/左と同じ、ニット¥23,000(スローン)、パンツ¥30,000(スローウエアジャパン〈インコテックス〉)、バッグ¥216,000(トッズ・ジャパン)、"ベグアンド コー〟のストール¥68,000・"コース〟のグローブ¥50,000(ボーダレス)、靴¥115,000(クリスチャン ルブタン ジャパン)
[Precious1月号153ページ] 撮影/唐澤光也・宗高聡子(パイルドライバー)

スタイリングの主役になったホワイトパールの白をバッグやローファーなど小物でリフレインすると、全身に統一感が出て、着こなしの完成度がアップ。きちんとしただけでなく、今っぽさとフェミニンさも感じられる、冬のデイリーカジュアルが実現します。

【4】チノのグレーパンツ×ピンクニット×ファーストール

【4】チノのグレーパンツ×ピンクニット×ファーストール
パンツ¥29,000(モールド〈チノ〉)ニット¥46,000(ドゥロワー 丸の内店)、眼鏡¥27,000(モスコット トウキョウ〈モスコット〉)、ファーストール¥48,000(エストネーション〈ガシュロウ&コール〉)、バングル¥14,000(アストラット 青山店〈フィリップ オーディベール〉)、バッグ¥185,000(トッズ・ジャパン)、靴¥73,000(ピエール アルディ 東京)
[Precious11月号113ページ] 撮影/坂根綾子

大人好みのきれいめカジュアルは、脱無難なアイテム選びが勝因です。スティックパンツは、ボディラインを拾いすぎない、ハリのあるポリエステル×レーヨンの混紡素材。フェミニンなニットとシャープなパンツの組み合わせで、ニュアンスコーディネートを、今どきに更新して。

【5】ディウカのグレーパンツ×ニット×オーバーサイズコート

【5】ディウカのグレーパンツ×ニット×オーバーサイズコート
パンツ¥38,000(デペッシュモード恵比寿本店〈ディウカ〉)、コート¥73,000(エンフォルド)、ニット¥45,000(ドゥロワー 青山店〈ドゥロワー〉)、ファーストール¥59,000(ADORE)、ピアス¥320,000・ネックレス¥1,755,000・リング[左]¥1,040,000・[右]¥64,000(ダミアーニ 銀座タワー)、バッグ¥571,000(デルヴォー・ジャパン)、靴¥46,000(アマン〈ペリーコ〉)
[Precious11月号89ページ] 撮影/熊澤 透

裾を翻し颯爽と着こなしたいオーバーサイズコート×ワイドクロップドの最新コンビ。主役のパンツは、上質なタスマニアウールを混紡したソフトツイル生地を使用。ハイウエストに深めのタックが新鮮に見えます。コートのボリューム感に負けないボトムの存在感で、流れるような優雅な印象に。質感が微妙に異なる淡いグレーのグラデーションが大人好みの秀逸デザインです。

パンツスタイルに合わせたい冬の足元


【1】グレイジェイソン ウーのパンツ×ファビオ ルスコーニのヒール

【1】グレイジェイソン ウーのパンツ×ヒール
パンツ¥55,000(コロネット〈グレイジェイソン ウー〉)、コート¥423,000(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉)、ブラウス¥59,000(ヴァルカナイズ・ロンドン〈ゴート〉)、スカーフ¥52,000(エルメスジャポン)、ピアス¥500,000・リング¥465,000(マルコ・ビチェゴ ジャパン〈マルコ・ビチェゴ〉)、バッグ¥175,000(オンワードグローバルファッション〈マルベリー〉)、靴¥28,000(ファビオ ルスコーニ六本木店〈ファビオ ルスコーニ〉)
[Precious11月号88ページ] 撮影/熊澤 透

シンプルに徹した上下黒のノーブルな着こなしには、きれい色のスカーフが華を添えてくれます。パンツは落ち感のあるシルキーな素材ながら、センタープレス入りできりっとした雰囲気も。カシミヤのダブルフェースコートを軽やかにはおり、インナーを清潔感のある白にすることで表情までも華やかになります。

【2】ポール カのパンツ×J.M. WESTONのローファー

【2】ポールカのパンツ×ローファー
ジレ¥460,000(ドゥロワー 青山店〈ドゥロワー〉)ニット¥30,000(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉)、パンツ¥62,000(アオイ〈ポール カ〉)、ピアス¥78,000・バングル[手首側から]¥1,060,000・¥990,000(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ¥124,000(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店〈エレナ ギゼリーニ〉)、靴¥95,000(J.M. WESTON 青山店)
[Precious11月号161ページ] 撮影/熊澤 透

上部は短く艶やかに、下部は長めにカールさせて、ラムファーの刈り込みと加工の表情を変えたムートンのジレ。深いワインカラーとコクーンシルエットがモダンな印象を与えます。ベージュのニットでブライトアップさせたのもポイント。

【3】イレブンティのパンツ×コンバースのスニーカー

【3】イレブンティのパンツ×スニーカー
エストネーションのコート¥68,000・ア ジョリのバッグ¥39,000(エストネーション)、ニット¥41,000(ビームス ハウス 丸の内〈ユリ・パーク〉)、パンツ¥35,000(三喜商事〈イレブンティ〉)、サングラス¥30,000(オリバーピープルズ 東京ギャラリー〈オリバーピープルズ〉)、リング¥295,000(ダミアーニ 銀座タワー)、靴¥5,800(コンバース)
[Precious2月号49ページ] 撮影/生田昌士(まきうらオフィス)

冬の澄んだ光に映えるダブルフェースのコートで優しい気分をまとって。裾にかけてAラインに広がるロング丈のコートは、動くたび、美しく豊かなニュアンスを放ってくれます。優しいトーンから生まれる、さりげないリッチ感こそ、「グレージュ・カジュアル」の本領です。

【4】シクラスのパンツ×トッズのブーツ

【4】シクラスのパンツ×ブーツ
コート¥179,000(アパルトモン 東京店〈ソヤ〉)、ニット¥25,000(アストラット 青山店〈アストラット〉)、パンツ¥98,000(ザ シークレットクロゼット六本木〈シクラス〉)、ベグ アンド コーのストール¥18,000・コースのグローブ¥50,000(ボーダレス)、サングラス¥57,000(ケリング アイウエア ジャパン〈ボッテガ・ヴェネタ〉)、ペンダント¥184,000(ストラスブルゴ〈ソフィー ブハイ〉)、バッグ¥283,000・靴¥99,000(トッズ・ジャパン)
[Precious1月号106ページ] 撮影/小池紀行(パイルドライバー)

挑戦色のピンクも、グレーのグラデーションにミックスすることで取り入れやすくなります。「一見おとなしく見えて、よく見ると華やか!」なスタイリング。ボトムに色を差して洗練された大人のカジュアルスタイルに。

【5】アリクアムのパンツ×J.M. WESTONのオックスフォードシューズ

【5】アリクアムのオックスフォードシューズ
コート¥600,000・ニット¥313,000・手袋¥81,000(キートン)、パンツ¥33,000(ストラスブルゴ〈アリクアム〉)、バッグ¥168,000(マルベリージャパン)、靴¥161,000[オーダー価格](J.M. WESTON 青山店)
[Precious2月号63ページ] 撮影/熊澤 透

くすみを帯びたペールイエローは、グレージュになじみがよく、表情を明るく華やいで見せる注目色。カシミヤを贅沢に使ったダブルフェースコートやケーブルニットの豊かな素材感が奥行きのある装いへと導いてくれます。マットゴールドのトートバッグやスエードのオックスフォードシューズなどの端正な小物を効かせた、軽快なカジュアルスタイルが完成。