集いの雰囲気や旅立つ人の心に寄り添って考える【ケース別「悼む日のブラックコーディネート」】

国や宗教によって葬儀の服装は異なります。日本では控えめな黒でできる限り目立たないことが礼儀ですが、故人の人柄によっては、華やかに見送ってほしいと願う場合も…。先方の状況に思いを寄せながら、悼む気持ちを美しく昇華させた装いで臨みたいものです。

そこでプレシャス世代に考えうるシーンやケース別に最旬の喪のエレガンスを提案。特に、着こなし方しだいで、華やかな席にも対応できるブラックアイテムを主軸にしました。小物の素材使いなどはあくまで状況に応じて選びましょう。

遠目にも際立つシルエットと小物で圧倒的な美しさ

イギリス_1,キャサリン妃_1
(C)Getty Images

伝統と格式を印象づけた英国王室の喪の装いは、今の時代に則した美しいシルエットと品格を添える帽子使いが見事。そして男性の勲章を思わせる王室縁(ゆかり)のダイヤモンドジュエリーが、荘厳な式に華を添えていた。黒を堂々と華やかに着こなす姿勢を参考に。

【ケース別「悼む日のブラックコーディネート」】

華やかなおしゃれが好きだった人を偲ぶ集まりに、シルクタフタのドレスで

ワンピース_1,帽子_1,バッグ_1,靴_1
リボン付きワンピース¥264,000(ミカコ ナカムラ 南青山サロン<MIKAKO NAKAMURA>)、帽子¥79,200・チュール¥22,000(オートモード平田<Akio Hirata OHKO>)、バッグ¥110,000・手袋¥9,900(和光)、靴¥97,900(JIMMY CHOO)

ごく普通の葬儀には華やかすぎるけれど、おしゃれが生きがいだった人を偲ぶ日は、誰もがとびきりの美しい黒で送りたい。

シーンを問わず優雅な黒を追求し続ける「ミカコ ナカムラ」の『シェイドブラック』コレクションより、バルーンスリーブが優雅なミカドシルクのドレスを主役に。クラシックなチュール付きの帽子や、グローブ、レースの靴などクラシックな小物を効かせて。

格式が求められる席ではクラシックな極上素材のスリーピース

ジャケット_1,ブラウス_1,スカート_1,バッグ_2,ネックレス_1,靴_2
ジャケット¥140,800・ブラウス¥63,800・スカート¥74,800(ジュン アシダ<jun ashida>)、「ロド」のバッグ¥55,000・ネックレス¥49,500(和光)、靴¥92,400(JIMMY CHOO)

親族側の場合や、ごく一般的な葬儀で控えめな装いを求められるときは、礼装を知り尽くす日本のハイブランドから、ひと目でわかる深みのある黒の極上素材のセットアップを選びたい。

なかでも「ジュン アシダ」の『マルチブラック』は、シルクのような質感でしわになりにくい最高級ポリエステルクレープの単体アイテムの組み合わせ。どんな席でも安心できる。程よくシェイプの効いたノーカラージャケットを軸に、ブラウス&スカートやワンピースを揃えたい。ジュエリーは今、注目のジェットを。

外国人の多い席へはレースのストールを添えた美シルエットで魅せる黒

ジャケット_2,スカート_2,バッグ_3,ストール_1,レース_1,靴_3
ジャケット¥139,700・スカート¥73,700(マックスマーラ ジャパン<スポーツマックス>)、バッグ¥240,900(モラビト 帝国ホテル店)、「アルナルド・カプライ」のレースのストール¥308,000・ジェットのネックレス¥52,800(和光)、靴¥130,900(セルジオ ロッシ)

外国人が参列する教会などでは、ヨーロッパのマダムたちの装いに倣い、女らしく優雅なシルエットが映える黒の装いを。

選んだのはウール混のダブルフェイスで前ボタンがなく、メリハリで魅せるクラシックモダンなセットアップ。ヴェールを思わせるレースのストールを印象的に。

文化人や芸術家を悼む日は信頼ブランドの知的でしなやかなパンツスーツを

ジャケット_3,パンツ_1,靴_4,ブラウス_2,バッグ_4,ネックレス_2,パール_1
ジャケット¥396,000・パンツ¥184,800・靴¥84,700(ジョルジオ アルマーニ ジャパン<ジョルジオ アルマーニ>)、ブラウス¥33,000(チェルキ<ヴィコロ>)、バッグ¥545,500(ヴァレクストラ ジャパン)、パールネックレス¥1,452,000(ミキモト)

尊敬する師を見送る日や、芸術・文化の香りがする式には、知的なパンツスーツが似合う。おすすめは、しなやかな素材使いとカッティングから生まれる、アンコンストラクテッドなシルエットで信頼の「ジョルジオ アルマーニ」。

マットなシルクサテン地のタキシードなら、スーツの堅いイメージがほぐれて、一目おかれる洗練の立ち姿に。

※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
佐藤 彩(静物)
STYLIST :
押田比呂美
EDIT&WRITING :
藤田由美