季節の変わり目に取り入れたいのが白シャツだ。ビジネスやカジュアルと汎用性の高いアイテムだが、どのブランドを選べばいいのか?コーディネートをどうすればいいのか?疑問にお持ちの方も多いだろう。ここではこの春取り入れるべき白シャツコーデから、人気メンズブランドの白シャツをまとめて紹介する。

【目次】

この春に取り入れたい白シャツコーデ(メンズ)


【1】白シャツ×ローマンスタイル スーツ

シャツ¥62,000・スーツ¥675,000・タイ¥28,000・チーフ¥9,600・サングラス¥88,000(ブリオーニ ジャパン) 時計¥835,000(ジャガー・ルクルト)
シャツ¥62,000・スーツ¥675,000・タイ¥28,000・チーフ¥9,600・サングラス¥88,000(ブリオーニ ジャパン) 時計¥835,000(ジャガー・ルクルト)

現代の観点からいうと決して細身のシルエットとはいえないが、そのローマらしい優雅なシルエットこそがブリオーニの魅力。首から肩にかけてのなだらかなカーブや、パンツとの一体感、手縫いによる趣はまさに芸術。スーパー150’sのウールにシルクを15%混紡した生地も、無地グレーながら実に豊かな表情を描き出している。ホワイトカラーのシャツにボルドーのネクタイを合わせて、ストイックさと甘さを兼ね備えたコーディネート。

【2】白シャツ×タキシード

シャツ¥50,400・タキシード¥477,750(キートン) ベスト¥33,600(ストラスブルゴ〈ラルディーニ〉) ボウタイ¥19,950(トゥモローランド〈ジュープ〉)チーフ¥6,300(伊勢丹新宿店〈チフォネリ〉) 時計¥766,500(ジャガー・ルクルト)
シャツ¥50,400・タキシード¥477,750(キートン) ベスト¥33,600(ストラスブルゴ〈ラルディーニ〉) ボウタイ¥19,950(トゥモローランド〈ジュープ〉)チーフ¥6,300(伊勢丹新宿店〈チフォネリ〉) 時計¥766,500(ジャガー・ルクルト)

伊達男流が実践する、小物でアレンジを効かせたフォーマルコーディネート。小物で色と柄を足して艶やかさをアップ!正統のタキシードとウイングカラーシャツを身につけ、グリーンのボウタイとブラウン×ネイビーのチーフでアレンジを効かせる。この小物に投影した遊び心が、2012年版のフォーマルスタイルの鍵を握る。カマーバンドの代わりにベルベットのベストを合わせたハズし技も、タキシードのドレスダウンに貢献する。

【3】白シャツ×シンプルなジャケット

【3】白シャツ×シンプルなジャケット
シャツ¥54,000(カルーゾ プレスルーム)パンツ¥34,000(ビームスF 新宿〈タリアトーレ〉) ジャケット¥92,000(ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館〈エリコフォルミコラ〉) 時計¥7,490,000(ブレゲ ブティック銀座)

白シャツにシンプルなジャケットをまとい、注目のベルトレスパンツを十分に引き立てる!合わせるパンツは単調な太めシルエットではなく、腰回りに余裕を残しながら、若干テーパードさせたラインが洒落者の心をつかむ。そんなサイドストラップ付きデザインのパンツには、シングルジャケットにスタンドカラーのシャツを合わせシンプルに着こなす。

【4】白シャツ×リネンブルゾン

シャツ¥23,000〈ジャンネット〉・パンツ¥27,000〈ナイン イン ザ モーニング〉/以上トヨダトレーディング プレスルーム ジャケット¥70,000(ビームス ハウス 丸の内〈フォルテラ〉) スカーフ¥8,000(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店〈ユナイテッドアローズ〉) ベルト¥19,000※参考価格(アマン〈アンボワーズ〉) 時計¥5,820,000(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)
シャツ¥23,000〈ジャンネット〉・パンツ¥27,000〈ナイン イン ザ モーニング〉/以上トヨダトレーディング プレスルーム ジャケット¥70,000(ビームス ハウス 丸の内〈フォルテラ〉) スカーフ¥8,000(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店〈ユナイテッドアローズ〉) ベルト¥19,000※参考価格(アマン〈アンボワーズ〉) 時計¥5,820,000(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)

スーツのみならず、白シャツはあらゆるシーンでその実力を発揮する。そのなかでもカッタウェイシャツは場所を選ばずに使用できる。一般的なビジネスシーンやリゾート地でも使用可能で、アレンジ次第ではフォーマルコーデでも活躍し、蝶ネクタイとの相性も良いだろう。また、シャツの色は派手なものではなく、白シャツを基本に選ぶのがいいだろう。表面をふんわりと起毛させたオックスフォード生地を使った、カッタウェイカラー(襟先を切り落としたように見えるシャツ)のシャツ。そのちょうどいい洗練具合は、リネンのサファリジャケットやシルクスカーフを合わせた、都会的なリゾートスタイルにぴったりだ。

【5】白シャツ×チェックジャケット×テーパードパンツ

【5】白シャツ×チェックジャケット×テーパードパンツ
シャツ¥23,000(エストネーション〈オリアン〉)ジャケット¥115,000〈エリコ フォルミコラ〉・タイ¥10,000〈ユナイテッドアローズ〉・靴¥64,000〈カルミナ〉/以上ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館 パンツ¥22,000(F.E.N.〈ジャブス アルキヴィオ〉) チーフ¥4,000(フェアファクスコレクティブ〈フェアファクス〉) 眼鏡¥33,000(ブリンク・ベース〈エナロイド〉) ベルト¥14,000(ビームス ハウス 丸の内〈ウィリアム〉)

白シャツとワンタックを施したテーパードシルエットのパンツには、ウインドーペーン柄を配した、クラシックなジャケットが好相性となる。シアサッカー地のストライプのタイを合わせて、モダンに演出したい。

【6】白シャツ×オフホワイト ジャケット×ボウタイ

【6】白シャツ×オフホワイト ジャケット×ボウタイ
シャツ¥27,000(伊勢丹新宿店〈ヴァナコーレ〉) ジャケット¥138,000(ビームス ハウス 丸の内〈ルイジ ボレッリ〉) タイ¥11,000(バインド ピーアール〈ルイジ ボレッリ〉) チーフ¥11,000(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン) パンツ¥38,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈ザネッラ〉) ベルト¥16,000(ビームス ハウス 丸の内〈ウィリアム〉) 時計¥2,110,000(ブレゲ ブティック銀座)

ネクタイの結び目を引き締め、首元にボリュームをもたせる持ち上げるタブカラーシャツは、スーツのみならず、洒落っ気を生かしたジャケットスタイルにもよく似合う。ナポリの実力派メーカーが120番手のツイル生地でつくったこちらは、シワになりにくく手触りがよい。また、襟の表情もしなやかでナチュラルだ。

【7】白シャツ×ネイビージャケット×タック入りパンツ

【7】白シャツ×ネイビージャケット×タック入りパンツ
シャツ¥30,000(バインド ピーアール〈ルイジ ボレッリ〉)ジャケット¥94,000(エストネーション〈ラルディーニ〉)ベルト¥10,000〈サドラーズ〉・タイ¥18,000〈ガッロ〉/以上ビームス ハウス 丸の内 パンツ¥38,000(ストラスブルゴ〈シビリア〉)チーフ¥5,500(ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館〈エリコ フォルミコラ〉)時計¥2,225,000(ヴァシュロン・コンスタンタン)靴¥190,000(ジョン ロブ ジャパン)

チャコールグレーのパンツに対して、白シャツとネイビーカラーの正統派ジャケットを合わせてタイドアップ。落ち着いたトーンでコーディネートすることで、ゆったりとしたパンツでも、全体的にシックな雰囲気を演出することが可能である。

【8】白シャツ×ネイビーのスーツ

【8】白シャツ×ネイビーのスーツ
シャツ¥35,000(ビームス ハウス 丸の内〈アヴィーノ ラボラトリオ ナポレターノ〉) スーツ¥700,000(タイ ユア タイ 青山) タイ¥29,000(キートン) チーフ¥3,800(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店〈ユナイテッドアローズ〉) 時計¥2,110,000(ブレゲ ブティック銀座)

スーツスタイルに自然な色気と清涼感を添える白シャツコーデ。強撚糸を織ったボイル生地のシャツは、ナポリのファクトリーらしいソフトな襟と、夏っぽい涼やかな表情が魅力。やや明るいネイビースーツと合わせれば、清潔な色気が香り立つ。

【9】白シャツ×M-51タイプ ロングコート

【9】白シャツ×M-51タイプ ロングコート
シャツ¥70,000・コート¥380,000・ジャケット¥280,000・ヴェスト¥100,000・パンツ¥85,000・タイ¥25,000(クリスチャン ディオール〈ディオール オム〉)

白シャツの上から羽織るのはM-51タイプのコート。重厚なロングタイプはタイドアップで凛々しく。

人気メンズブランドの白シャツ


【1】エルメスの白シャツ

【1】エルメスの白シャツ
バンドカラーを2枚重ね着していたかのように見えるが、実は前身頃だけを2枚重ねにした、フェイクレイヤード。シャツ¥150,000(エルメス ジャポン〈エルメス〉)

ふたつの襟をラフに開いてもよし、両方ともバッチリ閉じてもよし、もちろん、上にジャケットを羽織ってもよしと、ニュアンスのバリエーションが無限につけられれるとんでもなく便利な1枚。カシミア混のとても上質なコットンを使っおり、縫製も抜群だから、デザインの遊びが子供っぽく見えない。フランス製というのも嬉しいポイント。

【2】ロロ・ピーアナのリネンシャツ

¥77,000(ロロ・ピアーナ ジャパン〈ロロ・ピアーナ〉)
¥77,000(ロロ・ピアーナ ジャパン〈ロロ・ピアーナ〉)

創業者一族である、故セルジオ・ロロ・ピアーナ氏も愛用していた、同社の15年以上続く人気定番。素材には、上質なアイリッシュリネンを採用。ワンピース(台襟部と折返り部が一体)カラーが採用されているため、第一ボタンを開ければ、オープンカラーに。タイドアップするときは、付属の襟芯で、リネンにさらなるハリをプラスすることが可能。アイリッシュリネンの繊細な着心地は一度味わったら病み付きに。

【3】サルヴァトーレ ピッコロの白シャツ

【3】サルヴァトーレ ピッコロの白シャツ
シャツ¥24,000〈サルヴァトーレピッコロ〉・チーフ¥3,800〈ユナイテッドアローズ〉/以上ユナイテッドアローズ六本木ヒルズ店 ジャケット¥89,000(トレメッツォ〈タリアトーレ〉) タイ¥13,000〈ジョン コンフォート〉・カラーピン¥3,000〈エリザベス パーカー〉/以上ビームス ハウス 丸の内

1970年代のアメリカ製ボタンダウンシャツをベースに、ナポリのサルヴァトーレ・ピッコロ氏が現代的なアレンジを加えた、オックスフォード製ボタンダウン。ナポリシャツらしい極上の着心地が楽しめるが、襟のロール感やその表情は往年のトラッドファンも満足させるほどの本格派!

【4】カタリザーノの白シャツ

シャツ¥29,000(バーニーズ ニューヨークカスタマーセンター〈カタリザーノ〉)
シャツ¥29,000(バーニーズ ニューヨークカスタマーセンター〈カタリザーノ〉)

洗いをかけたソフトな生地と、カッタウェイカラーが軽やかなリネンシャツ。美しい逆三角形のシルエットに加え、ボタンを根巻きするなど、そのつくりは抜群だ。

【5】ターンブル&アッサーのビスポークシャツ

【5】ターンブル&アッサーのビスポークシャツ
フルオーダーシャツ(ターンブル&アッサー)

ターンブル&アッサーのビスポークシャツ(フルオーダーシャツ)は、日本においては原則2枚以上からのオーダー。最初に届いた1枚を5回ほど洗濯を繰り替えし、ある程度縮んだあとでもサイズ的にOKであればもう1枚が届くというスタイル。シルエットは既製よりもかなり攻めたフィット。しかし肩を動かしたときにまったくストレスを感じさせないのは、さすがはビスポーク、さすがはシーアイランドコットンといったところ。

【6】エリコ フォルミコラの白シャツ

シャツ¥25,000(ビームスハウス 丸の内〈エリコ フォルミコラ〉)
シャツ¥25,000(ビームスハウス 丸の内〈エリコ フォルミコラ〉)

清涼感のあるリネンと、ふわりと開いたカッタウェイカラーとの組み合わせに、上品なカジュアル感が光る一枚。ノータイはもちろん、ニットタイを合わせたスタイルもおすすめだ。

【7】ギ ローバーの白シャツ

シャツ¥22,200(シップス 銀座店〈ギ ローバー〉)
シャツ¥22,200(シップス 銀座店〈ギ ローバー〉)

ジャカード織りによってダブルストライプをあしらったコットンシャツは、ノータイでも様になる立体的な表情が持ち味。カフスの剣ボロに紋章を刺しゅうするなど、洒落っ気満点の一枚である。

【8】ブルネロ クチネリの白シャツ

シャツ¥59,000・スーツ¥466,000・ニット¥157,000・ストール¥70,000(ブルネロ クチネリ ジャパン) 帽子¥81,000(ボルサリーノジャパン)
シャツ¥59,000・スーツ¥466,000・ニット¥157,000・ストール¥70,000(ブルネロ クチネリ ジャパン) 帽子¥81,000(ボルサリーノジャパン)

リネン、ウール、シルクを混紡した、3種混の爽やかな素材を使用した軽快なスーツを、週末にさらりと着用できるのも、東京ジェントルマンにとっての余裕である。オンのスーツスタイルにこだわることはもちろん、オフのシーンにこそ、リラックスしてスーツを着用できれば、知的で品のよさがにじみ出る。ベージュのスーツに、カシミア&シルクのニットとコットンシャツを合わせ、リネンのストールでアクセントを。

【9】エリッコ フォルミコラの白シャツ

【9】エリッコ フォルミコラの白シャツ
シャツ¥24,000〈エリッコ フォルミコラ〉スーツ¥260,000〈スティレ ラティーノ〉・タイ¥16,000〈フランコ バッシ〉・ベルト¥10,000〈サドラーズ〉/以上ビームス ハウス 丸の内 チーフ¥5,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈バーニーズニューヨーク〉) 靴¥230,000(ジョン ロブ ジャパン)

ナポリの巧みな仕立て技を駆使して仕上げた、肉厚の感触が絶妙なコットンスーツ。シングル3ボタン段返りのノッチドラペル、パッチポケット仕様のサイドポケットのディテールから、正統ながらも洒脱な香りが漂う。白のシャツにブラウンベースのレップタイが洒落ている。

【11】ターンブル&アッサーの白シャツ

【11】ターンブル&アッサーの白シャツ
シャツ¥47,000(ヴァルカナイズ・ロンドン〈ターンブル&アッサー〉)

襟が首にぴったりと吸い付き、ネクタイの結び目も台襟に隙間なく接する。折り目正しさこそ、イギリスのダンディズム。その流儀において尊ばれるのがターンブル&アッサーのシャツである。チャールズ皇太子を筆頭に愛用者は枚挙にいとまがない。表舞台に立つ彼らがターンブル&アッサーを選ぶ理由は、鋭く尖った襟先が端正な印象を生むからではないか。それが紳士然とした背広姿の秘訣なのだ。今も変わらず、イギリスのファクトリーでつくり上げる。襟まわりだけでも40以上の工程を有するという。ブロード生地の美しさも格別。

【12】シャルべ、アマンナ マトッツォの白シャツ

【12】シャルべ、アマンナ マトッツォの白シャツ
写真左/シャツ¥65,000(伊勢丹新宿店〈アンナ マトッツォ〉)写真右/シャツ¥46,000(日本橋三越本店〈シャルベ〉)

写真左のアマンナ マトッツォのシャツは名門シャツファクトリー「トーマス メイソン」の生地を使用。やわらかな肌触りで清涼感も抜群。アンナ マトッツォの職人は全員が女性。それもぬくもりの秘訣かもしれない。写真右のシャルベのシャツは生地メーカーと共同開発した生地「白スペシャルポプリン」を使用。肌がかすかに透けるほどの薄手でありながら、ハリがある。立体裁断による着心地のよさにも心酔。

【13】ルイジ ボレッリ、ロロ・ピアーナ、ブルックス ブラザーズ、フライの白シャツ

【13】ルイジ ボレッリ、ロロ・ピアーナ、ブルックス ブラザーズ、フライの白シャツ
写真A/シャツ¥33,000(ルイジ ボレッリ 東京店)写真B/シャツ¥60,000(ロロ・ピアーナ ジャパン)写真C/写真¥19,000(ブルックス ブラザーズ ジャパン)写真D/シャツ¥43,000〈フライ〉・カフリンクス¥12,000〈ルイ ファグラン〉バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター

【ルイジ ボレッリのメッシュ生地のシャツ】
南イタリアのナポリが生んだ至高のシャツをつくりだすルイジ ボレッリ。巧みな織物で仕立てたこのメッシュシャツは、色気をにじませた白地で表現する、軽快な着用感が楽しめる。ブランドで一番人気の襟型となる、ワイドカラーの『ルチアーノ』を採用しているため、襟元をエレガントに演出できる。

【ロロ・ピアーナのリネンシャツ】
ファッションアイテムの原材料となるカシミアやウールなど、最上級の素材を使用するロロ・ピアーナは、もちろんシャツでも極上の素材を追求する。高級リゾートにも似合う、爽快な白地によるリネン100%のシャツは、さらりとした肌触りが絶品。ナチュラルなリネンシャツは、伊達男の必需品だ。

【ブルックス ブラザーズのオックスフォードシャツ】
ポロ競技から着想を得たこちらの「ポロカラーシャツ」は、一般的な呼び名の「ボタンダウンシャツ」として世界に浸透したロングセラー。オックスフォード生地のこのシャツは、健康的で爽やかな白地を楽しめるカジュアルシャツの代表格。メンズファッションの必須アイテムである。

【フライのブロードシャツ】
イタリア・ボローニャ発祥のフライは、既製シャツの頂点に君臨する。フォーマルな佇まいの、透明感のある白いブロード生地を使ったこのシャツは、精緻なステッチワークを施した繊細な質感が白眉である。

白シャツのインナーにはこれ


【1】ヅィメリーのタンクトップ、ラペルラのTシャツ

【1】ヅィメリーのタンクトップ、ラペルラのTシャツ
タンクトップ¥8,400・ボクサーブリーフ¥6,600(伊勢丹新宿店〈ヅィメリー〉) Tシャツ¥14,500(ラペルラジャパン)

シャツの下には何も着用しないのが服飾のルールとされている。だが、体にフィットして、肌になじむ繊細な下着であれば別の話だ。逸品といわれる下着は、速乾性に優れた超長綿を使用し、極上の着用感を味わえるのだ。よくにおいが記憶を呼びさますといわれる。感覚の記憶力というのはとてつもなくよくできているらしい。
肌触りのよさも一度覚えたら忘れられない感覚である。ともすれば男性は服に機能を求める傾向があるが、たとえば肌着など直接身につける衣料は、肌触りも重要な機能である。しかも、ときに、その肌触りのよさを他人とシェアする場面もでてくるかもしれない。金融と時計の国スイスが意外や最高級アンダーウエアをよく産するというのも知っておきたい紳士的教養のひとつである。

【2】モンベルのTシャツ・トランクス

【2】モンベルのTシャツ・トランクス
Tシャツ・トランクス ¥5,900(モンベル・カスタマー・サービス〈モンベル〉)

さらさらした着心地と77gという軽やかさにリピーター続出!映画『或る夜の出来事』('34年)でシャツを脱いだクラーク・ゲーブルは、その下に何も着ていなかった。以来伊達男たちはシャツを素肌に着るようになったと言われるが、それが昔からの習慣かというと、それは違う。「人間も動物だから、動物性繊維を身につけるのが理に適う」と主張し、ウールの下着を開発したのが、イエーガーで、オスカー・ワイルド、バーナード・ショーなど、稀代の伊達男が愛用した。昔から伊達男たちは下着にも凝り、天然素材が最高の機能素材であることを熟知していたのだ。こちらは、アウトドアブランド「モンベル」がつくる、天然素材のシルクの下着だ。

以上、季節の変わり目に取り入れたい旬の白シャツコーデから、人気メンズブランドの白シャツをまとめて紹介しました。

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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