国立新美術館にて『イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル』が開催!

「モードの帝王」と称えられるイヴ・サンローラン。1958年にわずか21歳で、ディオールの後継デザイナーとして鮮烈なデビューを飾り、1962年には自身のブランド「イヴ・サンローラン」を設立。数々の革新的なデザインで、女性たちのワードローブに革命を巻き起こしました。2002年の引退まで、約半世紀にわたって世界のファッションシーンを牽引した、20世紀後半における偉大な才能です。
このたび、2023年9月20日(水)より国立新美術館にて開催される『イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル』は、彼の没後における日本初の大回顧展。イヴ・サンローラン美術館パリの全面協力のもと、ルックをはじめとした貴重な資料を通して、唯一無二かつ豪華絢爛な美の世界を間近で堪能することができます。
ファッションシーンに衝撃を与えた数々のルック


今に続く、女性の普遍的なスタイルを確立したサンローラン。1960年代において、男性のものという認識が根強かったパンツスタイルを積極的に取り入れ、衣服が持つジェンダーのイメージを超越してデザインすることで、時代が求める新たな女性らしさを打ち出しました。


彼の代名詞的存在となったデザインの中でも特に革新的だったのは、紳士服からヒントを得て作られたタキシードやジャンプスーツ、サファリ・ルック、トレンチコートなど。紳士服のカットの美しさ、快適さ、実用的な側面を維持しつつ、シンプルさとエレガンスを組み合わせた女性服のシルエットは、彼の人気を不動のものにしました。


本や芸術作品からインスピレーションを得たスタイルも、サンローランのデザインの特色のひとつ。
読書や美術品の収集によって想像を巡らせ、抱いた幻想を鮮やかな色彩や独特な形によって表現した“異国情緒”は彼の作品に不可欠な要素に。また、「モンドリアン・ルック」に代表される美術作品とファッションを融合させたスタイルの提案によって、伝統的なオートクチュールの世界に新風を吹き込んだほか、演劇やバレエといった舞台芸術や映画の衣装制作など、様々な芸術分野との協働に取り組みました。

展覧会では、作品の変遷を網羅したオートクチュールのルック110体のほか、アクセサリー、デザイン画や写真、映像など、約300点にも及ぶ貴重な資料を展示。デビューから引退までの40余年にわたる歩みを丁寧に追い、イヴ・サンローランのデザイナー人生と、その創造の全貌に迫ります。
以上、2023年9月20日(水)より国立新美術館にて開催される『イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル』についてご紹介しました。
女性たちの装いに変革をもたらし、時代を切り開いたサンローラン。この秋はぜひ、彼の唯一無二のモードの世界に浸って、芸術の季節を楽しんで。
■ 開催概要
- イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル
- 会場/国立新美術館 企画展示室1E
- 会期/2023年9月20日(水)~12月11日(月)※ 毎週火曜日休館
- 開館時間/10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで
観覧料/一般¥2,300(前売¥2,100)、大学生¥1,500(前売¥1,300)円、高校生¥900(前売¥700)
※前売券は8月17日(木)から販売。本展は事前予約不要。
※中学生以下、障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料。
※10月7日(土)~9日(月・祝)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要) - 詳しくはこちら
- TEL:050-5541-8600
- 所在地/東京都港区六本木7-22-2