裁量のきく仕事を任され、信頼できる上司や部下もいて、毎日が充実しているけれど、ふと自分を振り返ってみると、今の立場にあった服装をしているだろうか? 今の体型に合った装いができているだろうか? 「いつしか洋服選びが一時期の好みのまま止まっている」のではないか? などと感じた瞬間はありませんか? 40代~50代女性のリアルな声を作品の背景に反映したコミック連載、第4回を読みやすく1記事にまとめました。

(※3月17日〜19日に配信した前編・中編・後編の3記事を1つにまとめたもので、内容に変更はありません)

食品メーカーでチームマネージャーとして働く後藤陽子さん(42歳)。偶然出会った謎のダンディなメガネ男子(実はプロのスタイリスト)におしゃれの相談をし始めたら、錆びついていた「おしゃれをすることの楽しさ」に改めて気づいてゆくことに。今回は、「学生時代に仲がよかった女友達に、久しぶりに会う。しかも旅先で」という、いろいろな意味でハードルが高くなるイベントが、陽子の前に立ちはだかります。

【第1回から読むならこちら】昔の勝負服、まだ着ていませんか?

たかがデニム1枚で「過去を生きる人」見えする恐怖

<1/22>
<1/22>
<2/22>
<2/22>
<3/22>
<3/22>
<4/22>
<4/22>
<5/22>
<5/22>
<6/22>
<6/22>
<7/22>
<7/22>

でっぷり見えない正解デニムがわかった

<8/22>
<8/22>
<9/22>
<9/22>
<10/22>
<10/22>
<11/22>
<11/22>
<12/22>
<12/22>
<13/22>
<13/22>
<14/22>
<14/22>

「ショートでチャンキー」なブーツが合言葉

<15/22>
<15/22>
<16/22>
<16/22>
<17/22>
<17/22>
<18/22>
<18/22>
<19/22>
<19/22>
<20/22>
<20/22>
<21/22>
<21/22>
<22/22>
<22/22>

定番デニムのアップデートを通じて、久しぶりに会う女友達と楽しい旅をすることができた陽子さん。まだまだ朝晩やお花見で寒さの続くこの時期の、着こなしの参考になれば幸いです。


監修者・スタイリスト入江未悠さんからのAdvice

本連載でスタイリングを監修してくれているのは、スタイリスト入江未悠さん。ファッション誌『Oggi』『STORY』などで活躍している入江さんに、働くキャリア女性が自信を持って輝けるファッションについて、常に提案をいただいています。

入江未悠さん
スタイリスト
(いりえ みゆ)2003年にスタイリストとして独立。大人の甘さを引き出すキレイめコーディネートに定評があり、「Oggi」「STORY」などファッション誌を中心に活躍中。ジュエリーブランド「REMYU」のクリエイティブディレクターも務めている。著書に単行本「TOKYO LADY STYLE」がある。official blog

デニムは「ミドルライズ」で「すとんと落ちて見える」ものをおすすめします

季節を問わずはけるデニムを「今っぽく見せる」ためには、常に気を配っていたいのがシルエット、形です。どんなにいいブランド、いい素材のものでも、旬のシルエットでないデニムは、着る人そのものを「古く」見せてしまうのです。2018年現在であれば、ストレート、テーパード、ボーイフレンド、ワイドなど「体にぴったりくっついて見えない」もの、着たら余裕がありながらもすとんと落ちて脚長に見えるもの、が主流です。

また、「股上」も重要です。股上は股の分かれ目より上の部分、お腹の下側のことを指し、ハイライズ、ミドルライズ、ローライズの順に股の分かれ目に近づきます。これも時代によってトレンドがあるのですが(少し前はハイライズが主流でした)、現在はミドルライズが主流。抜け感のあるシャツなど、ボトムにINしたりOUTしたりするトップスが増えているため、そのどちらにもバランスのいい股上がこちら。ハイライズは体系を選ぶし、カジュアルに見えがちですが、ミッドライズなら、カジュアルにもきれいめにも両方使える万能さがあります。

また、デニムはその季節にあった明るさ、色味を着るのが自然でいいです。淡い色はやはり春夏秋に。濃い色はやはり秋冬が中心ですが、一年中使えます。デニムでおすすめしたいブランドはAとBとCです。←レッドカードは入れたいな

今おすすめの【デニム】ブランドは…

そんなデニムが買える私的オススメブランドは、こちらの3ブランドです。UNIQLOのデニムもいいと思います。是非、店頭に足を運んでみてくださいね。

AG
レッドカード
リーバイス

ブーツはショートブーツで、ヒールが太めのチャンキーが鉄板

ブーツはここ数シーズン、ショートブーツの人気が高まっています。くるぶし回りの筒幅が細身なものを選ぶのが、女性らしく着こなせるポイント。また、ヒール幅が太めの「チャンキーヒール」も人気。「ペリーコ」のチャンキーヒールショートブーツは、今っぽさがありつつ、女らしさもあり、お手持ちのワンピースやスカートと合うのは勿論、デニムとの相性も良いです。またチャンキーヒールは歩きやすく、旅行にもぴったりだと思います。

今おすすめの【ブーツ】ブランドは…

そんなショートブーツが買える私的オススメブランドは、こちらの3ブランドです。是非、店頭に足を運んでみてくださいね。

セリーヌ
ジミー チュウ
ペリーコ

コミック「おしゃれの強化書」バックナンバー

【これまでのあらすじ】外資系食品会社でマネージャーとして働き、仕事も家庭も忙しく充実しているキャリアウーマン、後藤陽子(42歳)。毎日を力強く生きる彼女がある日、耳にしたのは「後藤さん、ファッションが残念だよね」という、会社の同僚の衝撃の噂話でした。「気合いが入りすぎでは?」「あるときから止まっているのでは?」。これまで築き上げてきた自信を根底から覆されるような言葉にショックを受け、カフェで見かけたスタイリッシュに決めた同年代と思しき男性にアドバイスを求めます。彼との会話の中から、手持ち服の刷新に目覚めた陽子は改めて「おしゃれをすること」と向き合うことに。これまでに「白シャツ」や「会食に着ていく服」「冬コート」を見直してきました。
COMIC :
桃田紗世
SUPERVISER :
入江未悠
EDIT :
吉村瑠以(Cheese!)