レギンスはレッグラインをほっそり見せるうえで効果の高いアイテムです。透けるストッキングよりも、スポーティーに映るのも、レギンスのよさ。ストレッチが効いているので、パンツ代わりに使えば楽ちんな気分で過ごせます。体型カバーのメリットも大きいのですが、オリビア級の着こなし上手は、新鮮な印象を生むマジックツールとして操っています。

オリビア・パレルモ流!レギンスをおしゃれに着こなす方法

■1:アイキャッチーなジャケットを重ねて、さらにすっきり見せ

細感を引き出してくれる、カッチリジャケットの存在感

レギンスはさっぱりした着映えに見えがちですが、視線を引き込むようなジャケットを重ねれば、着こなしバリエーションが広がります。2018年2月に開催された18-19年秋冬ミラノ・ファッションウイーク中に夫のヨハネス・ヒューブルと並んだオリビアは、レオパード柄のジャケットをチョイスしました。

ちょうどヒップが隠れるぐらいの着丈のジャケットに合わせると、体型のカムフラージュ効果が高く、美脚に見せる効果も期待できるので、コーデの参考にしてみてください。コートの上からのベルトマークもシルエットを引き締めています。足元はあえてマニッシュに整えて、パートナーと調和させているのもお見事です。

■2:オーバーサイズのシャツを上手にアレンジ

立体感を演出してくれる、シャツ裾の処理方法

カジュアルな印象の強いレギンスですが、合わせ方次第ではフォーマル風にも見せられます。この日のオリビアが選んだのは、タキシード風のジャケット。レギンスの普段着感が薄れ、一気に大人の装いへ様変わりしました。

ジャケットの下には白のロングシャツを着ていますが、裾の扱いに小技を披露しています。背中側はジャケットからあふれさせ、正面はおへそのあたりで結んでいます。ヒップを隠しつつ、お腹部分は結び目でカムフラージュというハイブリッド技に脱帽です。足元はマニッシュ靴で整えて、レギンスに格上ムードを添えることも忘れていません。

■3:ロマンティックブラウスとデニムコートで「ずれ感ミックス」

複雑な雰囲気を生み出す上級テクニック

複雑なミックスコーディネートに組み込むスタイリングも見てみましょう。こちらは2018年3月にパリで開催された、「ポール & ジョー」の2018年秋冬コレクション会場に姿を見せたオリビア。袖先のたっぷりしたラッフルが視線を引き込む、ロマンティックなブラウスに、あえてムードの異なるデニム仕立てのコートを重ねるという、大胆なミックステイストに仕上げています。

相反する表情を持つコーデに、艶やかなレザーのレギンスを加えて、さらに素材間の違いも際立たせました。ボリューミーなブラウス、コートに対して、レギンスはタイト感を強調する効果を果たしています。

ベルスリーブが揺らめくよう、コート袖をひじのあたりまでたくし上げている細かい目配りも効いています。首を華奢に見せるチョーカーリボン使い、わずかな足首見せピンヒールのショートブーツなどの細感を引き出すテクニックもお手本になります。

■4:リラックスニットでも手抜きに見せない小技

きらめきビジューを3か所に迎えて、視線を分散

ダークカラーのレギンスはどんなトップスともなじませやすいので、自然と出番が多くなります。でも、ニットトップスと間に合わせ的にコーデすると、楽ちんな半面、手抜きに見えることも。そんな欠点もオリビアは巧みなスタイリング技でカバーしています。

2018年2月にロンドンで開催された「クリストファー ケイン」のファッションショー会場では、ざっくりしたきれい色のニット姿で登場。これだけでは寂しく見えそうなところですが、結び目にビジューを添えたストールのたすき掛けや、ニット上からビジュー付きブレスレットを巻いた小技が効いています。

おかげで視線が引き上がり、レギンスが際立たせたレッグラインがすっきり長く見えています。さらに、ビジューをあしらったチャンキーヒールシューズでトップスと足先できらめきをサンドイッチすることで、スタイルアップにも導きました。

■5:ミリタリー、エレガンス、スポーティーの3種ミックス

レギンスとの量感コントラストが際立つアウターの肩掛け術

愛犬とのお散歩といった、プライベートの時間はレギンスの出番にぴったりです。動きやすいのに加え、気取らないムードに整えやすく、犬にまとわりつかれても安心だから、お散歩ルックに重宝します。急に駆け出せるスニーカーも納得のチョイスです。

ただ、これでトップスもTシャツにしてしまうと、ちょっとだらけた見え具合になってしまいそう。オリビアはドレーピーなとろみブラウスを合わせて、上品テイストをミックス。裾は正面だけをウエストインして、残りはあふれさせて、ヒップを上手にカバーしました。

仕上げにミリタリー風アウターを肩掛けして、タフ感も乗せました。「ミリタリー、エレガンス、スポーティー」の3種ミックスなら、不意に知り合いと出くわしても視線が気になりません。華やかなストラップ付きのバッグも程よいアクセントになってくれています。

ランウエイモデルが本職ではないからこそ、オリビアのリアルな着こなしノウハウに共感を覚える人が多いのでしょう。着回しや体型カバーなど、私たちが気になる部分にも、しっかり目配りしたコーデ術は見習いたいポイントがありすぎるほど。明日からすぐに真似したくなる「盗みどころ」がいっぱいのレギンスコーデを取り入れてみてください。

この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃