普段、自分より若い人とLINEでコミュニケーションを取っているときに、何か不安を感じたことはありませんか? 20代の若い人たちは、40~50代の女性とLINEをしているとき、次のようなケースがあったとき、「わっ、オバさんっぽい」と感じているようです。

「LINEなのになんで長文?!」
「ガチガチの敬語でなんか堅い」
「初期の顔文字、カタカナ、流行語とかオバさん丸出し!」
「オバさんに限ってスタンプを乱用する気が…」

もし自分がこんなふうに思われていたら…ショックですよね。確かにオバさんと思われても仕方がないかもしれませんが、ちょっと意識するだけで、若い人たちに「さすが!」と思われる、年相応の上品で気の利いたLINEコミュニケーションができるのです。

そこで今回は、SNSデジタルマナービジネスコンサルタントの大海英美さんやマナー評論家の西出ひろ子さんに、40~50代の女性が実践すべき「年相応」で「上品」なLINEコミュニケーションのコツを教わります。

やりがちだけどLINEでやらない方がいい3つのNG習慣

■1:LINEでは長文NG。できるだけ簡潔に

LINEの場合は、文章をできるだけ簡潔に

「メール同様、SNSでのコミュニケーションマナーも、相手や状況、立場などに応じて、その書き方が変わります。メールやSNS上の文章は丁寧に書いたほうが、相手に誤解を与えるリスクが軽減されます。よって、一般的なビジネスマナーとしては、ビジネスの連絡などにおいて単文でやり取りできるLINEは使用しないほうがよいということになります。しかし、お客様がLINEでの連絡を希望なさっていたり、部署内でLINEで連絡を取り合うなどの場合は、その限りではありません。そういうときには、極力簡潔に書くことを意識しましょう」(西出さん)

「長文の文章は読みづらく、相手が読むことにストレスを感じてしまうことが多いため、要件ごとに送るのがベストです。いくつか要件があるときには、タイトルを付けるのもおすすめします。その際はタイトルの後に、1行空けてから文章を打ち始めるとさらに相手が読みやすくなるでしょう」(大海さん)

■2:ビジネスの相手なら年下でも基本は敬語。絵文字はNG

「相手の方に合わせた敬語を使いましょう。相手が年下であっても基本的な敬語は使用したほうが、相手に対してマナーのある文章になります」(大海さん)

「LINEのやりとりでオバさんと思われたくなくても、それがビジネスの相手であれば、敬語を使用します。また絵文字は感情が伝わりやすいので良いのですが、これも相手によります。

後輩などには、絵文字を使用すると相手の気持ちも和みます。以前よく使用されていた絵文字を用いると、古いと感じられることもありますが、相手によっては、かえってそれが『懐メロ』のように、懐かしみつつ新鮮さを感じてくれる若者もいるかもしれません。

しかし古い絵文字で相手を不快にさせてしまっては本末転倒ですので、仕事相手には使用しないほうが無難でしょう」(西出さん)

■3:無理した言葉遣い、スタンプの乱用はNG

無理した言葉遣い、スタンプの乱用はNG

ときどき、若い方の真似をして『~は』を『~わ』と変換したり、語尾の一語にカタカナの絵文字を使ったり、文章の語尾に若い方の口調の真似をした言葉を使ったりする方がいますが、ときに相手を不快な思いにさせてしまったり、自身の好感度やイメージを損なう場合もありますので気をつけましょう。

スタンプの乱用も同様です。ただ、文章だけでは言葉が冷たく感じてしまう場合があるため、状況に応じて絵文字を使用してもいいのでは。感謝の気持ちや、お願いごとを伝える際には笑顔マークなどを使用すると文章にやわらかみが出ます」(大海さん)


LINEの使い方で「この人はわかってる」と一目置かれる3つの良習慣

そこで40代以上の女性が、LINEコミュニケーションを取るときに「さすが」と一目置かれるためのワザをおふたりに教えていただきました。

■1:忙しいときは既読にしない

忙しいときは既読にしないのもひとつの手段

「忙しくてすぐに返信できない場合は『既読にしない』こともひとつの方法。もし間違って既読にしてしまった場合は、あとでゆっくりと返信する旨を送りましょう。その際に送ることのできる目安の時間を入れると好感が持てます」(大海さん)

■2:要件が終わったらサッと切り上げる

だらだらと長いやり取りはNG

「だらだらと長いやり取りは相手の迷惑になってしまう場合が多いので、要件が終わったら会話を終了させるのもポイントです。親しい方には1、2回、スタンプを使用して終わりにすると相手も会話を終了しやすくなります。ただしあまり親しくない相手へのスタンプは控えましょう」(大海さん)

■3:TPPPOに合った年相応のシンプルな表現をする

Time、Place、Person、Position、Occasionに合った書き方が大切

「大切なことは、TPPPO(Time、Place、Person、Position、Occasion)に合った書き方をすること。これが年相応の品格を醸し出すLINEの書き方になるかと思います。ロンドン在住で、王室や貴族の方々とも親交深い才色兼備の素敵な女性とSNSでやりとりをするとき、今まで一度もスタンプや絵文字を送信してきたことはありません。唯一、彼女が使用するのはハートマークのみ。

ヨーロッパの社交界では、デザインネイルは子どもがするものとされており、洗練された大人の女性は、ワンカラーを上品につけているだけです。LINEなどのSNSも同様に、大人の女性は、無理をしてまでも若者の真似をすることなく、ダサいと思われても、(^^)などのシンプルな絵文字をひとつだけ使用するのも良いかと思います。年相応な書き方をすることが、かえってクールで品のある印象になるのではないでしょうか。さらに、先日、ニュースでも紹介されていましたが、今は10代の若者もスタンプを使用しない傾向もあるとのこと。年齢関係なく、相手との関係性を考慮し、自分に無理することなく、SNSを利用すればいいと思います」(西出さん)

オバさんと思われるかどうかを気にする前に、まず大人の女性として洗練された対応をすることが大切といえそうです。ぜひ今日から実践してみましょう!

大海英美さん
SNSデジタルマナーコンサルタント
(おおみ ひでみ)20代前半で起業し、複数の法人経営をおこない、自社ブランディングを成功させた女性起業家。全国から視察に訪れる経営者多数。社員は20代、30代と若い人が多く、若者たちの気持ちも理解している。経営者としてビジネスをするなかで、何よりも人財の大切を痛感し、マナーコンサルタントの西出ひろ子の提唱する真心マナー®と人財育成法に深く感銘を受け同氏に師事する。現在は、ヒロコマナーグループにも属し、SNSなどのデジタルマナーコミュニケーションなども含むビジネスコンサルタントとして、人財の育成に注力し、海外でも活躍中。
ウイズ株式会社
西出ひろ子さん
マナーコンサルタント
(にしで ひろこ)「マナーは、互いの幸せのためにある」をモットーに、思いやりの心をカタチにする心重視の真心マナー®を提唱する第一人者。企業のマナー研修やコンサルティングを行い、企業の収益をアップさせたり、お客様満足度NO.1企業を輩出するなどの実力派マナー講師。NHK大河ドラマや映画などのマナー指導なども行うマナー界のカリスマ。世界中のマナー事情に精通し、近年では、マナー評論家やマナー解説者として、マナーに関するコメントの依頼も多数。著書は国内外で80冊以上、著者累計100万部を超える。
ヒロコマナーグループ
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
石原亜香利