白のTシャツは、素っ気なく見えるほどにシンプルだからこそ、上手に着こなすのは意外に難しいものです。一方で、白Tシャツが持つさわやかさや軽やかなムードは休日の装いにうってつけなので、アレンジのコツをつかんでおくと、バリエーションが広がります。ミニマルな白Tの魅力を生かしつつ、手抜きに見せないのが大人女性のたしなみです。

「白Tシャツ1枚」でオシャレ!セレブのリッチな休日スタイルを拝借

■1:クロップドTにワイドパンツでメリハリ強調

白Tとのコントラストを際立たせるには、ダークカラーのボトムスが必須

ソーシャライト・起業家のKourtney Kardashian(コートニー・カーダシアン)は、白Tにワイドパンツをマッチングさせました。ベルトを長めに垂らして視線を散らしています。パンツのハイウエストにぎりぎり重なるクロップド丈のTシャツで合わせることで、動いたときにさりげなく素肌がチラリとのぞく仕掛け。

これぐらいの肌見せなら、大人女性も試しやすそうです。量感の豊かなボトムスで合わせると、トップスとの対比が効いて、スラリとしたシルエットに見せてくれます。

■2:メンズ風のボクシーTでクールに

トップスに表情が加わる「裾」のアレンジテクニック

圧倒的なファッションセンスの持ち主で、自らのブランドも手がけるVictoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)は、一見メンズ風でボクシーなシルエットのTシャツを選びました。きちんとセンタープレスを効かせた黒のパンツにウエストインして、Tシャツルックでもルーズに見せていません。

さらにTシャツの袖をひと折り。お腹のあたりを程よくたるませ、ゆるっとした雰囲気を漂わせています。ルーズすぎない抜け感が備わっているのは、Tシャツの着余り具合とパンツのきちんと感が交わっているおかげです。クラッチバッグで全体のムードを引き締めているのもさすがの小技です。

■3:結び目やドレープで着姿にスパイスを

ウエスト周りのカムフラージュにも役立つTシャツの「結び技」

ヴィクシーエンジェルでもあるトップモデルのElsa Hosk(エルザ・ホスク)は、白Tシャツの裾を脇のあたりでコブ結びをしています。Tシャツを寄せて、結び目をつくったおかげで、複雑なドレープが生まれたのに加え、トップスの量感がタイトになりました。ハイライズのジーンズは腰から下を包み込んで、上半身の細感を引き立てました。

足元はリボン付きフラットサンダルでのどかな上品さを同居させています。トレンドのマリンキャップもシンプルな白Tに合わせて大人っぽいムードに。ゴールドのチェーンバッグは着姿にスパイスとリッチ感を添えました。小物を上手にスパイスとして使っているところがさすがモデルのテクニックです。

■4:オールホワイトで涼やかヘルシー

オールホワイトの引き立て役に「マルチカラーバッグ」を選出

トップモデルのGigi Hadid(ジジ・ハディッド)は、さわやかイメージが強いオールホワイトの装いにまとめ上げました。ピュア感やクリーンさを印象づける白は好感度を引き出しやすい色です。暑い時期には涼やかさも連れてきてくれます。全身をホワイトトーンで整えれば、クリーンなキャラクターイメージを強調できます。

彼女がチョイスしたのは、ボディーにぴったりフィットした白T。きっちりウエストインして、さらに細感を引き出しています。ハイライズ仕立てのブーツカット・デニムも脚長イメージを増幅。微妙に上下で白の風合いを変えているのもメリハリボディーに見せる好判断です。

■5:ホワイト×ベージュで「きれいめアスレジャー」

Tシャツとスニーカーの「白」でパンツをサンドイッチ

空港に現れたモデルのAlessandra Ambrosio(アレッサンドラ・アンブロジオ)は、きれいめのアスレジャー(アスレチックとレジャーを合わせた造語)風コーデを組み立てました。着丈が短いクロップドTシャツはアクティブで軽やかな印象です。ライン入りトラックパンツは、ありがちな黒ベースではなく、ベージュ主体にすると、白Tと響き合い、優しいムードに仕上がります。身軽でエフォートレスな旅行コーデの参考にしたくなります。

連休や夏休みはオフの日らしい装いで過ごしたいものです。今回、ピックアップした5人のようにTシャツを賢く操れば、大人の休日ルックに整えられます。5パターンの白Tコーデを参考に、心も身体も解き放つようなバケーション気分のスタイリングを組み立ててみませんか。

この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃