若々しさを保つためには、美容はもちろん、口内環境もキレイに整えておくことがとても大切。お肌のお手入れは毎日念入りにしていても、口の内側までしっかりケアできていない人はとても多いのではないでしょうか。

歯科医の宝田先生によると、特に40歳を過ぎると歯周病による悩みの来院患者が多くなるのだそう。歯周病は初期の頃は自覚症状がないため、日ごろからいかにきちんとケアができているかが健康的な美しい歯を保つカギとなります。知らないうちにどんどん進行して、気づいたころには取り返しのつかないことに…そうならないためにも、まずは日ごろのケアから見直して、トラブルを防ぎましょう。

歯磨き中の出血は初期症状のサイン?40歳を過ぎたらセルフケアが重要!

40歳をすぎると虫歯や歯周病が増加する傾向に

大人の口内トラブルには虫歯、歯周病、知覚過敏、口臭などさまざまありますが、そのなかで最も深刻なのが歯周病です。歯周病とは歯垢(プラーク)の中の歯周病菌が歯肉に炎症を起こす細菌感染症のことで、進行すれば痛みがひどくなったり、歯がグラグラしてしっかり噛むことができなくなったりして、大切な歯を失うことも…。

「歯茎の赤みや腫れ、出血などは初期症状のサイン。初期は自覚症状がないので、日ごろから鏡でチェックするようにしましょう。むず痒かったり、歯茎の色が暗紫色をしているなど、いつもより気になる症状があれば歯科医院で早めに検診を受けてください」と宝田先生。

睡眠不足やストレスも歯周病の原因に!口内トラブルを防ぐ3つの良習慣

ストレスを溜めない生活習慣が口内トラブルを防ぐ

虫歯や歯周病の主な原因は、不完全な歯磨きや生活習慣だといわれています。そこで口内トラブルを予防する生活習慣を教えていただきました。

■1:よく噛んで食べる

前回の「口臭予防」の時にも触れたとおり、唾液の中には細菌の感染から体を守ってくれるさまざまな物質が含まれています。「Ig」と呼ばれている抗体をはじめ、「リゾチーム」「ラクトフェリン」など殺菌作用のある物質も含まれていて、これらの物質は多くの細菌に対応する殺菌力があります。

「噛む」という行為は、唾液の分泌を促す最も簡単な方法。胃腸の消化を助けて肥満の予防になったり、脳の活性化にもつながるので、健康のためにもよく噛んで食べる習慣を身につけましょう。

■2:睡眠を十分に取り、ストレスを溜めない

一番影響を受けやすいのが免疫力。歯や歯肉は全身の健康状態の影響を受けやすく、しっかり歯磨きをしていても、体調を崩して抵抗力が落ちると口内の悪玉菌と善玉菌のバランスが崩れてしまいます。睡眠不足は血液中の白血球の減少を招き、抵抗力を低下させる原因に。慢性的なストレスもNGです。

■3:セルフケアの時間をつくる

丁寧な歯磨きが大切

なにより心がけておきたいのは、セルフケアの時間を充実させること。食べかすが詰まったままでは菌が増殖し、虫歯や口臭の原因になります。日々の丁寧な歯磨きはもちろん、糸式ようじやフロス、ウォーターピックなどを使えばよりキレイに。歯石などは定期的に歯科で取ってもらい、普段は自分ができる精一杯のセルフケアをしましょう。

大人の女性は更年期やホルモンバランスの変化、体調やライフスタイルも人によってさまざま。そんな時こそ、より丁寧なセルフケアが必要のようです。

シリーズ「大人のデンタルケア」

宝田恭子さん
歯科医師
(たからだ きょうこ)宝田歯科医院院長。日本アンチエイジング歯科学会監事、睡眠改善インストラクター。1956年東京都生まれ。従来の歯科医療に、口元の筋肉を中心とした表情筋を鍛えるトレーニングを取り入れ、口元からトータルに考えた健康法、美容法が話題に。テレビ、雑誌、講演などで活躍。『唾液美人でエイジレス&きれい』(インプレス)ほか、著書多数。
この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
2018.5.20 更新
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WRITING :
廣瀬真理子
EDIT :
渋谷香菜子