毎日行う「歯磨き」はもちろん口内ケアの基本ですが、正しい歯磨きの仕方を知らずに、間違ったやり方を続けてしまっている人もいます。今回は、今さら人に聞けない正しい歯ブラシの選び方や磨き方のコツを、前回(美しい歯をキープする「虫歯・歯周病予防」の良習慣3つ)に引き続き、歯科医師の宝田先生に教わります。

量より質が大切!1日1回、夜寝る前の丁寧な歯磨きが有効

毎日行う歯磨きは口内ケアの基本。そこで、宝田先生に正しい歯ブラシの選び方から磨き方のコツを教えていただきました。電動歯ブラシを使う場合も、その後に手で仕上げ磨きを行い、歯の裏や奥歯などブラシの当たりにくい所をきちんと磨くようにしましょう。

■1:正しい歯ブラシの選び方と交換期間は?

歯ブラシの交換時期は?

歯ブラシは基本的に小さめで、やわらかめのものがおすすめ。力を入れて磨きすぎると、歯の表面が崩れて知覚過敏や歯茎を傷める原因に。口の大きさや歯並びなどを考慮して、歯にきちんと当たる形状のものを選びましょう。歯ブラシ交換の目安は約1か月。ブラシの毛が広がったら、1か月前でも交換を。

■2:磨き方のポイントは「優しく、軽く、丁寧に」

正しい歯の磨き方

歯磨きは雑に3回磨くより、1日1回の丁寧な歯磨きが大切です。磨き残しのないよう、1本1本を丁寧に磨きましょう。ポイントは強くこすらずに「優しく、軽く、丁寧に」磨くこと。強く磨くと歯や歯茎を傷つける原因となります。

磨いたら1度舌で歯を触ってチェックし、表面がざらざらしていたら磨き残しのサイン。歯と歯の間や歯並びの悪い所は特に歯垢が残りやすいので、全体を磨いた後、もう1度その部分を磨き直すようにしましょう。時間はかかりますが、夜に丁寧なブラッシングを1度試してみて、翌朝のツルツル、さっぱり感を味わってみてください。忙しくて歯磨きをきちんとできないときは、次の日に丁寧なケアをすればOKです。

■3:歯周病予防には歯ブラシを当てる「角度」も大切

殺菌成分配合の歯磨き粉を使って

歯周病が増えやすい歯周ポケットの部分には、歯ブラシを約45度に傾けて毛先を歯と歯茎の隙間に当て、中に入れ込むように軽い力で細かく動かすのがベスト。就寝中は歯周病菌が一番増えやすい時間帯なので、丁寧な歯磨きは寝る前に行いましょう。その時に殺菌成分配合の歯磨き粉やデンタルリンスなどを使うのも効果的です。

■4:食事後はフロスで歯間ケア

食後はフロスでケアを忘れずに

歯ブラシの届かない歯や、歯間のケアはデンタルフロスが基本。糸を入れて汚れを落とすことで、歯周病や虫歯の原因となるプラークを除去してくれるのに効果的です。また、歯間ブラシは隙間が空いている場合に有効です。太いものを無理に使うと隙間が広がってしまうため、自分の歯間にあったサイズのものを選びましょう。

丁寧な歯磨きを心がけていても、完璧に行うのはなかなか難しいもの。磨き残しや歯垢がたまりやすい部分は人によってそれぞれなので、1度歯科医院で、磨けていない箇所を教えてもらい、正しい歯磨き指導を受けてみるのがおすすめです。その上で自分に合った磨き方を実践しましょう。

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宝田恭子さん
歯科医師
(たからだ きょうこ)宝田歯科医院院長。日本アンチエイジング歯科学会監事、睡眠改善インストラクター。1956年東京都生まれ。従来の歯科医療に、口元の筋肉を中心とした表情筋を鍛えるトレーニングを取り入れ、口元からトータルに考えた健康法、美容法が話題に。テレビ、雑誌、講演などで活躍。『唾液美人でエイジレス&きれい』(インプレス)ほか、著書多数。
この記事の執筆者
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WRITING :
廣瀬真理子
EDIT :
渋谷香菜子