矯正ってお金もかかるし、ブラケットを装着したまま人に合うのも恥ずかしい…。歯並びを整えたくても、なんとなく躊躇していませんか? 大人のデンタルケアシリーズの最終章は、手直し矯正レベルでも印象がぐっと美人になれる方法をご紹介。「歯科医視点のアンチエイジング」でTVや雑誌、全国での講演で活躍中の宝田恭子先生に伝授してもらいます。ワイヤー矯正以外にも、歯並びをもっと簡単&手軽にキレイにする方法がありますよ。

一部の歯並びを整えるだけでも美人印象アップ!

歯並びで一番気になるのは、やはり笑ったとき。自然な笑顔でいたいけど、気になる歯があって思い切り笑えない…という人は多いようです。歯科矯正というと、歯の全体を矯正しないといけないイメージがありますが、一部の歯をちょっと変えるだけでも、見た目の印象はぐっとアップします。

短期間で低コスト。気になる歯だけを矯正できる「部分矯正」とは?

部分矯正とは、歯並びや噛み合わせなどの気になる部分に装置を付けて矯正する方法のこと。歯列全体を動かす全体矯正に比べて、低コストで短期間に矯正治療をできるのが特長で、装置を付けることによる不快感や抵抗感が少ないというメリットがあります。主に前歯の矯正に用いられることが多く、歯並びのちょっとした歪みや歯の形、すきっ歯などを治したいという人にぴったりの矯正法なのです。

部分矯正は短期間で手軽に歯並びを美しくしたい人におすすめ

「歳を取ると、骨も変化して頭蓋骨の変形や縮みが生じてきます。ですから、若いころはキレイな歯並びをしていても、年齢を重ねるにつれて歯がずれてくる場合があるんです。特に前歯の上の6本は一番目立つ部分なので、気になる部分を集中的に矯正することで見栄えがよくなり、笑顔の印象もアップしますよ」と宝田先生。

歯並びをキレイにすれば、それまでのコンプレックスから解放されて、人の目を気にすることなく自然な笑顔でいられるようになるのも大きなメリットのひとつ。コスト面や見た目などでなんとなく敷居の高いイメージのあった歯科矯正も、部分矯正で手軽にメンテナンスができることから、治療を行う人が増加しているようです。

ワイヤー矯正だけじゃない!誰にもバレずにできる歯列矯正も?

部分矯正といっても、その種類や方法はさまざま。それぞれの特性を以下の通りにまとめました。

■ワイヤー矯正

ワイヤー矯正

ブラケットと呼ばれる器具を歯の表面に装着し、ワイヤーの弾力を利用して歯列を整える方法です。部分矯正ではブラケットを一部の歯に付けて、気になるところだけを集中的に矯正します。信頼性が高く美しい仕上がりが期待できる反面、装置の隙間に食べ物が挟まりやすいといったデメリットも。最近は透明な素材のものが使われるようになり、見た目の悪さはだいぶ改善されてきました。

■裏側ワイヤー矯正

歯の裏側に裏側用のブラケットを気になる部分に着けて治す矯正法です。表面に見えないので見た目はわかりにくいですが、舌が器具に触れるため、違和感や口内トラブルの原因になりやすいようです。

■マウスピース矯正

食事のときなどに取り外しが可能な「マウスピース矯正」

歯ぎしりによる歯のダメージ予防などによく使われているマウスピースを使った部分矯正も。歯列全体を覆い、段階的に形状の異なるマウスピースを付け替えて歯を移動させていきます。透明なので見た目もほとんど目立たず、取り外しが可能なのもうれしいポイント。ただし、場合によってはコストが思ったよりかかる場合もあります。

■インプラント矯正

インプラント矯正

矯正用インプラントを、顎骨にチタン製のネジを埋め込み、それを支点に矯正装置で歯を移動する矯正法です。大きく動かす必要のある歯がある場合に効果的で、短期間で治療できますが、インプラントを埋入するための手術が必要となります。

部分矯正には向かないケースもあり!

一方で、部分矯正には向かない歯並びもあるのだとか。「全体的に大きく歯がずれていたり、歯の噛み合わせによっては全体矯正のほうが適している場合があります。まずは専門の歯科医で事前にカウンセリングをしっかり受けることが何よりも大切です。それぞれの矯正法の特性を理解したうえで、自分に合ったものを選びましょう」と宝田先生。

専門の歯科医師に相談しましょう

低コストや期間が短いというメリットがある反面、歯並びの状態によっては仕上がりに満足できない場合も。完璧な歯並びを求めるのであれば、全体矯正を検討しておくことも必要のようです。

1回で複数の歯の悩みを解消できる「ラミネートベニア」は芸能人にも人気!

キレイな歯並びで笑顔がもっと素敵に若々しさアップ

矯正のほかにも、歯を白く、形を整えられる方法があるのをご存じですか?「ラミネートベニア」といって、歯の表面を薄く削り、その上から極薄のセラミックを貼りつけて歯を美しく見せる治療です。薄いセラミックを歯の表面に貼り付けることによって歯の色も思い通りに、形を整えて歯の隙間を改善し、歯並びをキレイにします。

色も形も本物の歯と見分けがつかないほど自然に仕上がることから、芸能人やモデル、アナウンサーなども多く利用しているのだそう。

「歯の隙間を埋めたり、歯の形を変えたり、歯を白くしたりと、短期間で複数の悩みを解消できるので、歯並びも色も白くしたいという人におすすめです。すべての工程は専門の歯科技工士がハンドメイドで作成するので、希望の歯の色や形にすることができます。また、歯の表面のエナメル質を0.5ミリほど削るだけなので、歯へのダメージも最小限に抑えられますよ」と宝田先生。

つけ爪感覚で痛みもなく、虫歯や歯周病などの治療が必要でなければ2~3回程度の来院で治療が終わるのもうれしいポイント。また、金属を使用しないのでアレルギーなどの心配もありません。

いずれも1度専門の歯科医に相談して、自分にとって理想の歯並びになれるかどうかを見極めてから治療を始めましょう。

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宝田恭子さん
歯科医師
(たからだ きょうこ)宝田歯科医院院長。日本アンチエイジング歯科学会監事、睡眠改善インストラクター。1956年東京都生まれ。従来の歯科医療に、口元の筋肉を中心とした表情筋を鍛えるトレーニングを取り入れ、口元からトータルに考えた健康法、美容法が話題に。テレビ、雑誌、講演などで活躍。『唾液美人でエイジレス&きれい』(インプレス)ほか、著書多数。
この記事の執筆者
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WRITING :
廣瀬真理子
EDIT :
渋谷香菜子