年齢を重ねた男性には、愛嬌があったほうがいい。なぜなら知性や余裕が備わっていることは当然として、そこに愛嬌が加わると、周囲からより愛される男になるからだ。そんな知的な愛嬌を、見事に演じている俳優がいる。ロバート・デ・ニーロだ。

大人愛嬌のあるロバート・デ・ニーロ

ゴッドファーザーⅡで見せた表情とは違い、年を重ねるたびに愛嬌のある顔立ちに

アメリカ・ニューヨーク州出身。俳優。1974年に公開された映画『ゴッドファーザーⅡ』の演技力が評価され、アカデミー助演男優賞を獲得。その後も『タクシードライバー』、『レイジング・ブル』、『カジノ』などヒット作に出演。70歳を超えた今でも、映画を中心に精力的に活躍中。
アメリカ・ニューヨーク州出身。俳優。1974年に公開された映画『ゴッドファーザーⅡ』の演技力が評価され、アカデミー助演男優賞を獲得。その後も『タクシードライバー』、『レイジング・ブル』、『カジノ』などヒット作に出演。70歳を超えた今でも、映画を中心に精力的に活躍中。

彼は2015年に公開された映画『マイ・インターン』で、ファッション通販サイトを運営している会社に、シニア・インターン制度で採用された70歳の定年退職者、ベンを演じている。

上司はもちろん、社長も年下の女性。そんな状況のなか、ロバート・デ・ニーロが演じるベンはその誠実で穏やかな人柄によって、社員の公私にわたるトラブルを次々と解決。やがて、社内で人気者になっていくというストーリーだ。

この映画で特に印象的なのが、デ・ニーロが醸し出す、穏やかな人柄と愛嬌のある笑顔だ。ハリウッドの人気女優アン・ハサウェイが演じる女性社長のいら立ちに対して、それを受けとめながら温かな励ましを与える。年齢相応の包容力や知性があるからこそ、納得することができるシーンだった。

そして、そのシーンに説得力を与えていたのが、彼の包容力や愛嬌を表現しているかのようなふっくらとした肌。目元や額に深いシワはあるものの、やわらかな肌やにこやかな笑顔は、余裕が漂うジェントルマンそのものだった。

つまりジェントルマンの包容力や優しさは、肌や表情にも現れるということ。加齢により頰がやせたり、色ムラやシミが点在するようになるが、それでは余裕な印象を演出しにくい。ふっくらとしたハリや均一な肌色を育むことで、デ・ニーロのような愛嬌を醸し出せるのである。

シスレー「シスレイヤ インテグラル」

●50ml ¥49,000(シスレージャパン)※価格は税抜
●50ml ¥49,000(シスレージャパン)※価格は税抜

では、われわれがその雰囲気をまとうにはどうすればいいか。その答えのひとつが、やわらかな肌を育む高機能クリームを使うことだ。

年齢による肌悩みに働きかけるためには化粧水や乳液、美容液など、複数のスキンケアを駆使したほうが高い効果が得られるが、読者のなかには「そこまで手間をかけたくない」、「シンプルなケアで高い効果が欲しい」という人もいるだろう。そんな男性にもすべての肌悩みを1品で解決できる高機能クリームは最適なのだ。

特に、紹介しているシスレーのクリーム、『シスレイヤ インテグラル』が優れている点は老化現象を分析して、ひとつひとつにアプローチしていること。たとえば、遺伝的な要因によって起こるものや、紫外線、大気汚染などの環境要因によるもの、さらにストレスや喫煙、乱れた食生活といった行動に起因する老化だ。

シスレーの高機能クリームは、そんな複数ある老化要因に高いスキンケア効果を発揮するアイテム。たった1品で、前述した3つの老化要因に効果のある有用成分が、シワやくすみ、ハリの低下にアプローチ。

朝と夜の洗顔後の1日2回の使用で、ボリュームのある肌を育んでくれる。化粧品のなかでは高価格ではあるが、こうしたクリームを継続使用することで、その価格分の効果を得られるだろう。

ちなみに、このシスレーはもともとフランス・ブルボン王朝の流れをひく、ドルナノ伯爵家の子孫により創設された歴史がある。余裕や穏やかさを演出できる肌オーラは、貴族がつくったブランドだからこそ、なし得る仕上がりなのかもしれない。

 ※2016年秋号掲載時の情報です。

この記事の執筆者
TEXT :
加藤智一 美容ジャーナリスト
BY :
MEN'S Precious2016年秋号 男の肌の曲がり角は50歳! その前に伊達男のすべきことは…ジェントルマン的・顔と体のエイジング道より
美容ジャーナリスト。男性誌・女性誌をはじめ、美容記事を執筆。著書に、男性のエイジングケアについて執筆した『お洒落以前の身だしなみの常識』(講談社)など。
クレジット :
撮影/小寺浩之(ノーチラス)イラスト/須藤 俊(HUESPACE)スタイリング/石川英治(tablerockstudio)  構成/加藤智一
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