雨の日でもストレスフリーで気持ちよく過ごす秘訣は、歩く際に邪魔になる要素を減らすことにあります。いちばん大切なのは、靴のチョイス。次に、傘を使わず、アウターに雨除けを任せるスタイリングや、かさばらせないコンパクトな着こなしなどがあります。さらに、見た目と気持ちを沈ませない、華やぎを意識した色や柄の選び方も重要になってきます。

配色で華やぐ!おしゃれプロの雨の日コーデ4選

■1:便利な黒コーデに小物で差し色

ポジティブに見せる、小物に蛍光色やビビッドカラーの生かし方

黒のワンピースは汚れが目立ちにくく、雨の日に重宝します。ニット地のタイプは着心地が楽なうえ、気負って見えません。ただ、見映えがダークに映りがちなので、気をつけたいところです。

映画『プラダを着た悪魔』『マイ・インターン』などのファッション系映画でも知られる女優Anne Hathaway(アン・ハサウェイ)は、鮮やかな色のバッグと傘で差し色を上手にプラス。ソールが厚めのヒールサンダルなら、路面が濡れていても気にならないから、比較的楽ちんに歩けます。エレガンスを忘れず、しかも快適に過ごしやすい着こなしとして参考になります。

■2:レインアウターでハンズフリーに

雨の日特有のうっとうしさをオフできるのがレインアウター最大の魅力

日本人は雨の日に傘を差すのが普通ですが、欧米では意外にも「傘なし派」がたくさんいます。両手をふさがないハンズフリー志向はスマートフォンの普及を受けて、さらに勢いづいています。レインコートが好まれていて、トレンチで代用する人も少なくありません。

女優Jessica Biel(ジェシカ・ビール)は、クリーム系のトレンチに身を包んでさっそうと街へ出掛けました。路面が濡れる程度の小雨なら、コートを頼りに傘を手放すのも、着姿をもたつかせない選択肢です。かさばって見えないよう、きっちりボタンを留め、ベルトもキュッと締めて、タイトなシルエットに仕上げています。足元には雨仕様のショートブーツをチョイスし、スキニーデニムで全体を引き締まったイメージで整えました。

■3:あでやかカラーで気分も晴れ晴れ

雨の日特有のうっとうしさをオフできる、傘無し派スタイル

雨の日には気持ちが守りに入ってしまい、ついついダークトーンの服を選びやすいものです。でも、少し色味の華やかな服を着るだけで、気分が前向きになります。女優のRachel McAdams(レイチェル・マクアダムス)は赤で彩った総プリント柄のワンピースを選びました。

ショッピングに出掛けるからには、雨の日でもポジティブ気分を楽しみたいところです。ボトムスに白を選ぶと水はねが心配になってしまいますが、シミになりにくい素材のアウターなら問題なし。あえて白を選ぶことで、周りの地味色コーデと差を付けやすくなるわけです。

■4:傘もコーデに組み込む

靴のレッドカラーを引き立てる、モノトーンの効果

最も一般的なレインルックの場合、傘を差すことになりますが、顔周りに影が落ちる分、ちょっとしたテクニックが必要になってきます。おしゃれアイコンのNicky Hilton(ニッキー・ヒルトン)は傘の模様とミニ丈ワンピースの柄を似た感じにして、統一感を出しています。色数を抑えて、全体をシックにまとめました。

裾を汚す水はねが気になりにくいから、ミニ丈はレイニーデイ向きです。クロップド丈も役に立ちます。靴にはビビッドな赤を迎え、あでやかさも忘れていません。足元に明るい色を添えると、縦長感が出やすく、傘の重たさを削いでくれるから、雨の日に使いこなしたい小技です。

傘、バッグ、シューズなどの色使い、そして軽やかなレインウエアが雨の日コーデの工夫ポイントになります。沈んで見せないうえで大事なのは、「雨の日=地味め、汚れ対策」という思い込みを遠ざけることです。ポジティブな装いを選べば、雨の日でも1日を楽しく過ごしやすくなるから、今年はこれまでと少しだけ作法を変えてみませんか?

この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃