年齢を重ねるにつれて、シミ、シワ、たるみ、そして髪のボリューム感など、いくつかの悩みが重なって現れるのが現実です。アヴェニュー表参道クリニックは、そんな複合的な悩みに対し、「上半分」の顔の構造に着目。それは、頰や口元などのたるみに対して顔の「下半分」にスレッド(糸)やマシンによる引き締め治療を行う、といった従来の方法とは真逆のアプローチです。

顔に触れず頭皮に専用のレーザーで刺激を与えるという、新しいリフトアップメソッド。実際に体験をしながら、寺島洋一院長に詳しく教えていただきました。

アヴェニュー表参道クリニックの内観
アヴェニュー表参道クリニックの内観

Q.「北半球モザイク」とはネーミングもユニークですが、これまでのたるみ治療とは何が違うのでしょうか?

寺島院長(以下、寺島) これまで、「たるみを解消したい」、「顔をすっきり見せたい」といったニーズに対して提供してきたのは、顔の下半分である頰やあご周りへのアプローチです。顔を地球に見立てると、いわば「南半球」へ一生懸命働きかけていたんですね。

Q.実際に目に見える箇所へのアプローチですね。

 寺島 フェイスラインのたるみやシワを考えるとき、目に見えているところ自体がたるんでいるのか? と考察をしながら、人の頭の構造に立ち返ってみました。すると、顔の上半分である「北半球」へのアプローチこそが、たるみに有効だと気付いたんです。頭蓋骨には、皮がべったりとくっついているのですが、側頭部の皮だけは簡単にめくれます。側頭部に存在する「側頭筋」と呼ばれる筋肉は、あごを大きく動かすときにも動きますよね。頭蓋骨にくっついている頭頂部や後頭部の皮と違い、可動する側頭筋の上の皮膚は、年齢とともに重力に負けて下がってくるんです。

頰や、あごのお肉は「北半球」部分にぶら下がった状態です。「ポニーテールをすると、顔が上がる!」ということをよく聞きますが、「上がる」ということは皮膚がたるんで下がっている、ということですから。

常時ポニーテールをしている状態にすることができれば、たるみに対して確実に結果が出せると思いついたのが2年ほど前です。「北半球モザイク」は、当院の「モザイクヘアー」という薄毛に悩む方への毛髪治療のメカニズムを応用しました。

「モザイクヘアー」は、髪のボリュームのなくなってきた箇所に、専用のレーザーを照射することで頭皮を活性化させ、新たな毛を生えやすくするという施術なのですが、患者さんの中から「顔も引き締まってきた!」という感想をいただくようになりました。顔に触れていないのになぜ? という声も上がりましたが、すぐに合点がいきました。フェイスラインの土台も、頭皮ですからね。

 Q.レーザーを当てた頭皮では、どのような変化が起きているのでしょうか?

寺島 レーザー照射により、毛根の幹細胞や毛乳頭細胞を刺激することができます。皮膚の深いところに人工的に傷をつけることで、髪の成長因子やコラーゲンの生成も促しているんですね。すると、加齢で伸びていた頭皮や毛穴がキュッと引き締まってくるんです。

この「モザイクヘアー」のレーザーを、輪郭周りのたるみのキーとなる側頭部分を中心に、通常の3倍近く照射し、頭皮からのお顔の引き上げ狙ったのが「北半球モザイク」です。

 

ダウンタイムなしで、頭髪ケアもたるみケアも同時に叶う

 

Q.患者さんの反応はいかがでしょうか?

寺島 リピーターも多く、毎日何名もの患者さんが受ける人気メニューになりました。痛みや腫れといったダウンタイムがないことも、受け入れられている理由のひとつだと思います。

Q.ダウンタイムがないのは、うれしいですね。

寺島 すぐに普段通りの生活を送っていただけます。顔に触れずに、頭皮だけにレーザーを当てるので、施術時にメイクを落とす必要もありません。カウンセリングを受けていただいたのち、個室でレーザーを照射します。個人差はありますが、だいたい20〜30分で終了しますから、忙しい方にもおすすめです。翌日には、引き上がった印象が実感できるかと思います。

さらに、効果を一番実感できるのは1か月後くらいです。レーザーにより頭皮に与えた「傷」を、皮膚が治そうとして、コラーゲンが生成され、頭皮が引き締まってくるんです。1か月後の状態を見て、手応えを感じたらまたもう一度受けていただければ良いかと思います。たるみはもちろん、髪にもツヤやハリといったうれしい変化が出ますから。

「北半球モザイク」の施術風景

使用する「フラクショナルレーザー」
使用する「フラクショナルレーザー」
側頭部を重点的に、前方のハチ周り〜頭頂部にかけてレーザーを照射。刺激はあるが、やや熱を感じる程度。
側頭部を重点的に、前方のハチ周り〜頭頂部にかけてレーザーを照射。刺激はあるが、やや熱を感じる程度。

頭皮にもシミができるという事実。頭の紫外線ケアも忘れずに

Q.加齢による頭皮の変化は、いつごろから始まるのでしょうか?

寺島 だいたい27歳、28歳くらいからだと言われています。放っておくと、だんだんとたるみが増幅してゆきます。ご自身で、たるみを実感するのは40歳代が最も多いかと思います。そのたるみをつくっている頭皮へのアプローチが、とても重要だと考えています。長い間、僕らも盲点でした。

Q.夏にかけて、頭皮にも紫外線を浴びるかと思います。たるみにも影響するのでしょうか?

寺島 はい。実は、頭皮にもシミができるんです。「髪の毛に隠れているから大丈夫」と思いがちですが、そうではないんです。髪が薄くなって初めて「あれ? シミがある!」と気づく方も多いんですよ。シミだけではありません。紫外線は、真皮まで届いてコラーゲンにダメージを与え、皮膚を引き延ばしてしまいます。紛れもなく、たるみやシワの大きな一因です。

Q.できることはやはり、日傘や帽子でしょうか。

寺島 そうですね。当院では、飲む日焼け止めもおすすめしています。仕事中で、帽子をかぶれなかったり、ゴルフやリゾートに行く時にも、頭髪や眼を含む全身を紫外線からガードしてくれますよ。

クリニックで発売している“飲む日焼け止め”「ヘリオケア」。5,000円(30カプセル)強力な抗酸化作用で紫外線によって発生した活性酸素を抑制し、体の内側から日焼けによる炎症、光老化(シミ、シワ、たるみ)を防いでくれる。
クリニックで発売している“飲む日焼け止め”「ヘリオケア」。5,000円(30カプセル)強力な抗酸化作用で紫外線によって発生した活性酸素を抑制し、体の内側から日焼けによる炎症、光老化(シミ、シワ、たるみ)を防いでくれる。

院長自身も「これまで盲点だった」という頭皮へのアプローチ。一度の施術で、顔の引き締めと頭髪ケアが同時に叶うことも、忙しい女性にうれしいポイントです。施術翌日は、すっきりとしたフェイスラインに加えて、「なんだか、目がパッチリとしている!」と仕事仲間からのうれしい指摘もありました。加えて、つぶれがちなトップの髪もふんわりとした印象に。

気軽なのに手応えたっぷりな、たるみ治療。輪郭の変化を感じたとき、髪の元気を取り戻したいとき、お仕事帰りに試してみるのはいかがでしょうか?

問い合わせ先

  • アヴェニュー表参道クリニック
    TEL:0120-365-558
    営業時間/11:00〜14:00、15:00〜20:00
    定休日/無休(年末年始は除く)
  • 料金/「北半球モザイク」1回¥40,000(税抜) ※アヴェニュー六本木クリニックでも施術可能。
    住所/東京都港区南青山3-18-16 ル・ボワビル4F

寺島洋一さん
アヴェニュー六本木クリニック院長
この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
2018.7.15 更新
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EDIT&WRITING :
八木由希乃