桐島かれんさんがクリエイティブディレクターを務めるライフクラフトブランド、ハウス オブ ロータス。表参道に待望の旗艦店がオープンしたのは2018年1月のこと。この店舗では、衣類や雑貨を販売するだけではなく「文化の交差点」として、さまざまな国の暮らしや食文化を紹介できるようなイベントも行っていきたいと話していた、かれんさん。

ハウス オブ ロータス 青山店で開催中の「アジアのキッチュな雑貨展」では、かれんさんが厳選した愛らしいインテリアや雑貨がずらり

2018年7月5日(木)までハウス オブ ロータス 青山店で開催中の「アジアのキッチュな雑貨展」に合わせて行われた、ベトナム料理を楽しむ料理教室イベント「世界を旅する料理教室―越南・サイゴンの郷土料理を味わう」に、Precious.jp編集部も参加して参りました!

桐島かれんさん主催!「ハウス オブ ロータス」のお料理教室を体験

西麻布の予約が取れないベトナム料理店「kitchen.」のオーナーシェフ、鈴木珠美さんが講師として登場

今回の講師は、東京都港区西麻布にある、人気ベトナム料理店「kitchen.」のオーナーシェフ・鈴木珠美さん。鈴木さんは、ベトナムへ留学し、現地のシェフや料理研究家に師事し、2002年に「kitchen.」をオープン。野菜をたっぷり使ったヘルシーなベトナム料理が反響を呼び、かれんさんもお気に入りのレストランです。

テーブル周りにもベトナムを感じさせるインテリアが…

かれんさんが生けたお花に、ベトナムらしいキッチュなテーブルクロスが参加者をお迎え!
ベトナムのビーズのれんがお料理教室を盛り上げて…
教えていただくレシピとエプロンが用意されています

机の上に用意されていたのは、レシピと、会社帰りでも手ぶらで参加できるように…と用意されたエプロン。

ハウス オブ ロータスのオリジナル、ベトナムの水草バッグと、断面を波状にカットできる波刃包丁をいただきました!

そしてハウス オブ ロータスからのお土産は、ベトナムの水草バッグ。昔のベトナムでは、買い物をした商品をビニール袋ではなく、こういいったバッグに入れてくれていたとか。そのよき時代に想いを馳せ、オリジナルで発注しているものです。そしてバッグの中には講師の鈴木さんからのお土産、ベトナムでよく使われているという波刃包丁が! 

みんなでキッチンを囲んでいよいよ料理教室がスタート!

今回の料理教室でつくり方を学んだのは、「揚げ春巻きとキッチン特製まぜごはん」。ベトナム北部では、揚げ春巻きは丸ではなく四角のライスペーパーを使うそう。タピオカ粉と米粉でつくられたライスペーパーはもっちり感があり、生春巻きにもぴったりです。

実際にライスペーパーを使って、あんを巻いてみる実践タイム

今回の揚げ春巻きは、豚ひき肉に海鮮をたっぷり加え、春雨や野菜を加えた贅沢なあんを使用。ライスペーパーの巻き方を習い、参加者で挑戦。見た印象より難しいね、と和気あいあいと料理教室は進みます。

油を熱してから春巻きを投入するのではなく、並べた春巻きに冷たい油を注ぎ、170℃程度で加熱するのがベトナム流だそう。

そしてベトナムの万能づけだれ「ヌクチャム」のつくり方をレクチャー。単につくり方の手順を習うだけではなく、ベトナムの魚醤はどういったものかだったり、ベトナム南部は沖縄に似ていて、甘めの味付けなんだとか。

ひき肉の上にたっぷりの野菜とピーナッツを砕いたものをトッピングした、まぜごはん。これを混ぜて完成!

「キッチン特製まぜごはん」は、ベトナム中部の料理をヒントにした、鈴木さんのオリジナルレシピ。グリーンカレーのペーストや魚醤でひき肉を炒めて豚そぼろの味付けをしたあとは、水菜やパクチーなどたっぷりの葉野菜と、砕いたピーナツを混ぜてできあがり。

この豚そぼろは一度に大量につくって冷凍しておいて、そうめんの上にトッピングしてもおいしいですよ、と実際につくるときに役立つアドバイスも。

おいしいものがずらり!みんなで卓を囲んで食事タイム

レシピを習う間に、テーブルはベトナムの食器でかわいくセッティングされて…。お皿の上の紙は、ベトナムでお祝いごとのときに貼るもの。

習ったメニューに加え、ほかにも何品か用意してもらったお料理をいただきます。

ベトナムの揚げ春巻きが、きちんとベトナムのアルミのお鍋に盛られて登場
エビの揚げ春巻きもふるまわれました
蒸したタイにしょうがの千切りを揚げたものを添えて
キッチン特製まぜごはん。野菜とひき肉の彩りが食欲をそそります
デザートには、小豆とココナツミルクのチェーにベトナムコーヒー、ベトナムの香菜ウエハースも。

この料理教室は不定期に公式サイトやSNSで開催が発表されるため、予約がなかなかとれないことから、ひとりで参加していた方も多数。それでも同じ世界観を愛する者同士、おいしいベトナムの食事をいただきながら、会話がはずみます。

鈴木先生、かれんさん、参加者のみなさんとおなかがいっぱいになったところで記念撮影!

ハウス オブ ロータスのインスタグラムを見て初めて参加したという方は、店舗の常連さん。前回は逃してしまったので、今回念願かなって参加できたとか。2回目の参加という方は、実はお料理が得意じゃないんだそう(笑)。それでも、いろいろな国の文化を楽しく学べて、おいしい食事を楽しめるから、これからも参加したいと言っていました。この日は、なんと静岡から退社後に駆け付けた方もいらっしゃいました。

今回で3回目の料理教室を終え、かれんさんに手応えを伺ってみました

講師を務めた「kitchen.」のオーナーシェフ、鈴木珠美さんと、桐島かれんさん

「参加者の方には楽しんでいただけているようですし、私自身もとても楽しんでいるので、もっとイベントの機会が増やせるといいですね。今度は、ベジタブルカーヴィング(タイ王朝から始まった、野菜に彫刻をする伝統的なアート)のワークショップも予定しています。イベントを通して、さまざまな国の魅力や知識をもっと深く伝えたり、実際に行ってみたいと感じていただけたら何よりだなと思います」(桐島かれんさん)

今回のお料理教室で印象的だったのが、食材や雑貨の説明をする際に、その歴史的背景や土地のなりたちを交えて話してくださったこと。そしてイベント全体を通して一貫していたのが、ベトナムの暮らしを疑似体験すべく、調味料や飾りひとつまで細やかなこだわりに彩られていたこと。単純にレシピを習うだけなく、よりその土地への理解が深まるアプローチは、まるでちょっとした異国体験。かれんさんがハウス オブ ロータスで目指す「文化の交差点」を、ぜひみなさんも味わってみてくださいね。

「アジアのキッチュな雑貨展」で小物を購入すると、ベトナムで買い付けた紙袋に、ベトナムでお祝い事に使う紙をつけてラッピングしてくれます。素朴な味わいがかわいい!

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EDIT&WRITING :
安念美和子