上品に仕立てられたワンピースは、1枚で着ても十分、見映えがするから、夏に重宝します。風を通すデザインや、薄手生地、フレアシルエットなどは涼しく着られます。秋冬ドレスに比べ、軽快に着る感じになるので、素材感や色・柄のチョイスがムードを左右します。

今回は、「世界で最も美しい王室」ともいわれるスウェーデン王室を代表するヴィクトリア王女から、普段使いの参考にしたくなるワンピースの着こなしテクニックを学びます。豊富なバリエーションの中から、サマールックに取り入れやすいタイプを中心に、上手なコーディネート法を押さえておきましょう。

世界で最も美しいヴィクトリア王女の優雅なワンピーススタイルを拝見!

■1:白メッシュで涼やかエレガンス

格上感を寄り添わせる、複雑なメッシュの配列

風通しのよい総メッシュのワンピースは、見るからに爽やかな風情を漂わせました。ウエストがくびれた「フィット&フレア」のシルエットが気品を引き立てています。はかなげなレースに比べて、メッシュは元気なムードを呼び込みます。ほのかに透けていても、肌の露出が控えめだから、上品テイストが崩れません。

このように透けているタイプを選ぶときは、クラシックなフォルムを選ぶと、ノーブルな着映えにまとめられます。その日の気分やお出かけ先次第で、レースとメッシュを使い分けましょう。

■2:落ち感引き出しエアリーフェミニン

薄手でも手抜きに見えない、首が詰まったシルエット選びが鍵

夏本番に着たいのは、薄手のエアリーなワンピースでしょう。適度に風をはらんで、蒸し暑さを遠ざけてくれます。自然な落ち感のあるワンピースなら、飾らないフェミニンが宿ります。落ち着いた色・柄を選べば、お仕事ルックにも使えそうです。

同系色のパンプスで整えれば、品よく仕上がります。大人っぽく見せるには、ヒラヒラしすぎないシフォン系素材が向いています。ウエストリボンや裾ラッフルが揺らめいて、やわらかい表情を添えました。

■3:ジューシーストライプでパワーチャージ

襟元のリボンでレディー感を強調

ワンピースは全身をワンテイストで包むので、狙った通りのイメージを印象づけやすいウエアです。例えば、イエローのストライプ柄をまとえば、ポジティブな気分やジューシーなムードを同時に呼び込めます。イエローとのコントラストを引き立てる、ベージュの地色が穏やかさを着姿に添えました。

赤のバッグとパンプスがフェミニンと品格を演出。ロイヤルルックにふさわしい、程よい主張も帯びさせています。人前に出る場面や、大事な役目を担う機会などに、「おしゃれのパワーチャージ」として使いこなしたいスタイリング術です。

■4:プリント柄ドレスで穏やかタイムレス

袖のたっぷりラッフルが、腕周りをさりげなくカバー

全身にプリント柄を配したワンピースは個性がありすぎて、着ていく場面が限られると思われがちです。でも、こちらのように原色を避けた、くすんだトーンの色味であれば、穏やかな表情でドレッシーに着こなせます。

王女はこの日、国際的なフォーラムに出席していましたが、鳥や草花を全体にあしらった、ファンタジームードのワンピースを選びました。やや古風な雰囲気の配色がアンティークなムードを漂わせ、かえってタイムレスな装いに導きました。大人ワンピをまとう際、お手本にしたい色選びです。

■5:シャツワンピースで爽やか好印象

裾広がりのフレアは夏、涼やかに過ごせます

数あるワンピースの中でも、きちんと感の高さで、シャツワンピースは群を抜きます。シャツ襟特有のたたずまいが誠実さや気品まで醸し出してくれるから、シャツワンピは好印象を引き出します。アイスブルーのシャツワンピは見るからに涼しげ。

ウエストで絞るフィット&フレアのシルエットがレトロっぽさも感じさせます。ウエスト周りにリボンを添えて立体感を出せば、着痩せ効果が期待できます。爽やかな人柄までアピールできそうな、夏のシャツワンピ使いです。

素材もシルエットもさまざまなワンピースは、シーズンにふさわしいタイプを選ぶことによって、さらに好印象を得やすくなるから、ヴィクトリア王女のように上手な付き合い方を身につけたいものです。ワンピが主役ではありますが、引き合わせるバッグや靴でも、自分好みのイメージを引き出せます。お気に入りワンピと小物のコンビネーションで、暑い夏を自分らしく乗り切っていきましょう。

この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃