あなたは、今の自分に自信はありますか? できることならいくつになっても、みずみずしさにあふれる肌や、満足のゆくスタイルでいたいですよね。そのためには普段から、どのようなことを習慣にすればいいのでしょうか?

高価な化粧品やエステサロンの力を借りるのはもちろんですが、より効果的なのが「習慣」づけ。習慣づけさえできれば、それだけで10年後も美しくいることが可能になるのです。美容家の朋原エミさんによれば、美骨筋セラピーと呼ばれる1日5分でできるマッサージや、クレンジングをいつもより完璧にすることなど、ちょっとしたテクニックで見た目に変化が出るといいます。

そこで今回、より効果的に見た目に変化が訪れるような、死ぬまで美人が続く習慣を教わりました。以下の5つをぜひ、日々の生活に取り入れてみてくださいね。

死ぬまでキレイが続く「小さな美人習慣」5選

■1:「シミが入っていない肌部分」をトーンアップさせる

悪習慣をやめることが一番のシミ対策!
悪習慣をやめることが一番のシミ対策!

できてしまったシミを消すには、一体どうすればいいのか? ひとつは、そこにフォーカス(注目)させないこと。顔全体がくすみのない明るい肌でいれば、自然とシミに目がいかなくなる、と朋原さんは言います。

肌をトーンアップさせるには、透明感があることがポイント。そのために具体的に必要なのは、肌に汚れを残さないこと、保湿を十分にすること、代謝を良くすること。透明感ある肌を保つには、睡眠、マッサージ、食習慣を見直し、すべてをバランスよく習慣化することが大切だそう。

ただ、初めからすべてを一度に行うのは、なかなか難しいですよね。その場合、何から始めてみればよいのでしょうか?

「まずやるべきことはレコーディングです。ノートに何気ない自分の習慣を記し、見直すことから始めてみましょう! そのあと、自分がまずやりやすいのは、マッサージなのか、生活習慣を正して上質な睡眠をとることなのか、食生活なのかと考えます」(朋原さん)

シミを消したいなら、まずは肌がトーンアップすること! 効果なクリームを買う前に、肌にいい行動を習慣づけましょう。

■2:ちょっと手が空いたら「ツボ押し」をする

続いての美人習慣は、ツボ押し。ツボは全身に約360か所あり、全身の筋肉、神経、血管、リンパ節、内臓などの器官の動きを促進させる位置にあるといわれています。その中でも、特に美肌に効くとされているツボを、ちょっと手があいたらツボ押しを習慣化することで、美肌に近づくそう。

まずは、ほうれい線を内側からしっかり伸ばすことを意識して! 続いて、親指と人差し指でアゴを挟むようにマッサージ。痛きもちいいぐらいの力強さで行いましょう。
まずは、ほうれい線を内側からしっかり伸ばすことを意識して! 続いて、親指と人差し指でアゴを挟むようにマッサージ。痛きもちいいぐらいの力強さで行いましょう。
アゴから耳に向かってグルグル回しながら移動! 終わったら右ひじをテーブルについて、頬骨にグーの第二関節をあて、骨を上に引き上げるようにマッサージしましょう。
アゴから耳に向かってグルグル回しながら移動! 終わったら右ひじをテーブルについて、頬骨にグーの第二関節をあて、骨を上に引き上げるようにマッサージしましょう。
少し手を開いて、ゴリゴリとした触感がなくなるまでマッサージ! 骨の部分をしっかりと持ち上げるように。
少し手を開いて、ゴリゴリとした触感がなくなるまでマッサージ! 骨の部分をしっかりと持ち上げるように。
最後は、首から脇の下にリンパを流していきます。
最後は、首から脇の下にリンパを流していきます。

「ツボ押しは、例えば事務仕事をしている方などは、仕事が一段落した地点で、顔や目のツボを押したり、ご自身のライフスタイルに合わせて取り入れると、続けられると思います。まず、お顔に関しては化粧の上からでも押すことができるため、目や顔のツボ押しを少ししていただくだけでも疲れがとれ、緊張がほぐれます」(朋原さん)

さらに、効果的なのは入浴タイムを使ったツボ押しだそう。

「時間のある時は、お風呂に浸かりながらツボ押しをするのもよいです。水圧により、血行がよくなった上に、ツボを刺激するとWの効果で、むくみがとれ疲れて硬くなった筋肉もほぐれ、スッキリ! また、足などのツボ押しやマッサージに関しては、お風呂上がりにオイルをつかって、ながしながらツボを押してあげるのもよいです。とにかく、時間があったら押す習慣! 私はウォーキング時にもツボ押しを取り入れています」(朋原さん)

「手が空いたらツボを押す」を合言葉にしていきましょう!

■3:「リンパ呼吸法」で腹筋・背筋を鍛える

テレビを見ながら、お風呂に入りながら、また外を歩いているときでも、いつでもどこできるのがリンパ呼吸法。コツさえつかめば息をするだけの美容習慣。リンパ呼吸法の、上手な取り入れ方はあるのでしょうか。

「例えば、テレビを観ながら、お腹とお尻に力を入れ、頭頂部を一本の糸で引っ張られているようなイメージを持って、ゆっくりリラックスします。まずは1、2、3、4…とカウントしながら、鼻から息を吸い、同時にお腹を引っ込めていきます。

次にまた1、2、3、4…とカウントしながら、今度は口から息を吐きながらお腹を膨らませます。これをゆっくり5回ほど繰り返しながら、段々カウントを短くしていきます。

最後は1、1、1、1…とカウントしながら、内臓を回すようなイメージをしながらやってみてください。血流がよくなるので、体がポカポカしてきますよ」(朋原さん)

気が付いたらリンパ呼吸法を行うようにするのが、美肌につながるとか。まずは電車の中の移動中などから取り入れてみて。寝る前に、リンパ呼吸法を取り入れると、体の緊張もほぐれて入睡しやすくなります。まずは気がついたらやることを、習慣にしていきましょう。

■4:10cmのウエッジソールを履いて歩く

適度な緊張により体を引き締められる
適度な緊張により体を引き締められる

また、ウォーキングを行うときにウェッジソールを履くことも、美人習慣のひとつ。

朋原さん曰く、「分厚いウェッジソールは、通常のヒールと比べて安定感は抜群にありますが、やはり歩くときにはバランスを取り続けなければなりません。その無意識の緊張感が、特に下半身の引き締め効果につながり、さらには体幹も鍛えられるので、体全体のシェイプアップに効くのです」とのこと。

では、実際にはどのようなウェッジソールを選べば、より短期間で効果が見られるのでしょうか?

「特にメーカーにはこだわりがないのですが、続けられるように、見た目の可愛さなども重視しながら選んでいます。また、ウェッジソールは安定感があり、ピンヒールに比べて歩きやすいのですが、体幹の鍛え方が慣れていない人が10cmのウェッジソールから始めると、転倒の危険もあるため、ご自身に合った高さから始めてみてください」(朋原さん)

また長時間ウェッジソールで歩くときは、つま先部分が開いたものがお薦めだそう。圧迫感なく、ウォーキングを楽しむことで若返りが期待できます。

■5:常に「他人に見られることを意識」して姿勢を正す

そこまで美人じゃないのになぜかキレイに見える、雰囲気美人の女性っていますよね。そういう人は例外なく姿勢がよく、いつもピンと背筋が伸びています。姿勢のよさが心の余裕や自信をかもし出し、美人オーラになるのです。では、きれいな姿勢を意識するためには、体のどの部位をどのようにするようにすればよいでしょうか?

「自分では気づきにくいですが、前かがみになり、肩甲骨が硬くなっている方が多いです。まずは肩回しなどをして、肩周りの筋肉をほぐしてから、お腹とお尻に力を入れ、上から引っ張られる意識を。そして、リンパ呼吸法の1、2、3、4…とカウントしながら、息を吸いお腹を引っ込める。この引っ込めたままの状態を、常に意識してください! そうすることで体幹ができ、体が綺麗な姿勢を覚えてくれます」(朋原さん)

日常生活から気を付けることで、姿勢もよくなっていきます。綺麗な姿勢を習慣化すると、電車の中で、後ろにもたれて肩が丸く前に入りがちだった人でも、もたれない方が楽になるぐらい体幹がつき、姿勢が正されるようになります。まずは日常生活から姿勢を意識していきましょう。

最後に朋原さんから、「とにかく、細くても長く続けて、習慣化することが大切! 小さなコツコツを積み重ねることで、揺るぎない変化を手に入れることができるはず。1日からスタートし、3日、1週間と続けてみてください」とのアドバイスをいただきました。

上記の習慣を少しずつでも意識して実践することで、肌や身体の状態は変化していきます。10年後もうっとりするような肌やスタイルでいるために、毎日の楽しみとして取り入れてみていただければと思います。

朋原エミさん
美容家
(ともはら えみ)テレビ、ラジオのアナウンサー、キャスターを経て、現在はサロン経営、講演会講師、美容広告モデルなど幅広く活動、年間2000人以上に施術している。『38歳からの美肌をつくる小さな習慣』(WAVE出版)が発売中。
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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
ILLUSTRATION :
ソウノナホ
WRITING :
池守りぜね