荷物が多いだけで行動力が削がれてしまうので、
旅のワードローブづくりは難しいものですね。
なるべくコンパクトに荷造りしたい派の私は
日数の少ない週末旅の場合、靴・バッグはもちろん、
アクセサリーも着回し前提で考えます。

【旅の1日目の着こなし:落ち感ワンピースですっきり! 顔周りにポイントを】

この日は熱海のMOA美術館へ。杉本博司監修のもとリニューアルされたばかりの美術館は、海が見渡せる景色のよさもポイント。ニット/ラルフ ローレン パンツ/SOPHIE D’HOORIE サングラス/ブルガリ ピアス/J.crew バッグ/Sans Arcidet 靴/J.M.WESTON

となると、自ずと服のトーンは毎日同じになりがち。
今回はベージュ系で統一ですが、変化をもたせるために
ケーブル編みのニットを選んでみました。

ケーブルの縦ラインが、
ほっそり見えに効果を発揮するだけでなく、
パンツの白もセンタープレス入りならば、
横ではなく縦に膨張して、足を長く見せてくれるのでは? 
…と、そんな期待を込めたコーディネートです。
ニットはゆるくあまく編まれたサマーカシミア。
夏にカシミア? とお思いかもしれませんが
下に白Tシャツを着ているので
内と外などで温度調節を可能にしています。

春夏を中心に着ているケーブルニットたち。上からコットン素材のアメリカンアパレル、サマーカシミアのラルフ ローレン、ゴールドのシルクもラルフ ローレン、細手ケーブルのイエローは、サマーカシミアでドゥロワー。どれもボトム合わせによってカジュアル〜きれい目まで、自在に着こなせます。

さて、縦線強調のケーブルニットと書いてはみたものの
実はただ、ケーブルニットというアイテムが
好きなだけなのかもしれません。
かつて『炎のランナー』や『アナザー・カントリー』など、
20世紀初頭の英国を舞台にした映画で、
パブリックスクールの美しい青年たちが着こなしていたのが
チルデンニット。ケーブル編みを用いたVネックニットで、
紺などでVのラインがあしらわれているのが特徴ですが、
トラディショナルでありながら、リラックス感もあり
着崩すこともできて、なおかつ清潔感が漂うという
その魅力にグッときてしまったのです。
もちろんチルデンも愛用していますが、
その編み地だけを抽出したケーブルニットは、
女性にとっても、日常着としても、
さらに着やすいと思っています。

リブニットのリブが太くなったようなもの…と考えれば
編み地に表情が加わったケーブルニットは
縦線強調ほっそり効果とおしゃれ効果の合体版。
しかもマニッシュなパンツはもちろん、
実はタイトスカートとも絶妙バランスのこのアイテム、
小柄さんならずとも、おしゃれ心を掻き立てられるかと。

(写真/エディターM&J 文/エディターJ)

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