急に涼しくなってしまって、困ってしまったある日。
トップスに選んだのはカシミヤのケーブルニットでした。

ベージュ_1,ホワイト_1,パンツ_1,帽子_1,ニット_1
この日は熱海のMOA美術館へ。杉本博司監修のもとリニューアルされたばかりの美術館は、海が見渡せる景色のよさもポイント。ニット/ラルフ ローレン パンツ/SOPHIE D’HOORIE サングラス/ブルガリ ピアス/J.crew バッグ/Sans Arcidet 靴/J.M.WESTON

この季節にカシミヤ?  と思われるかもしれませんが、
もともと春夏用につくられているので
編み地がゆるく、ふわっと軽い仕上がり感。
カシミヤならではの保温性はありながらも
決して暑苦しい着心地ではないところが
冬から春だけでなく、夏から秋への季節の変わり目にも
どちらにも便利な一着なのです。

ニットはほんの少しぬくもり感のある黄みベージュ、
対するボトムは爽やかさのあるクリアホワイト、
この組み合わせならば、夏の名残もありつつ
季節遅れにも見えないのでは? と考えてみました。

ちなみにケーブル編みの縦ラインが、
ほっそり見えに効果を発揮するだけでなく、
白のパンツもセンタープレス入りならば、
横ではなく縦に膨張して、足を長く見せてくれるのでは? 
…と、そんな期待も込めたコーディネートです。

春夏を中心に着ているケーブルニットたち。上からコットン素材のアメリカンアパレル、サマーカシミヤのラルフ ローレン、ゴールドのシルクもラルフ ローレン、細手ケーブルのイエローは、カシミヤシルクでドゥロワー。どれもボトム合わせによってカジュアル〜きれい目まで、自在に着こなせます。
春夏を中心に着ているケーブルニットたち。上からコットン素材のアメリカンアパレル、サマーカシミヤのラルフ ローレン、ゴールドのシルクもラルフ ローレン、細手ケーブルのイエローは、カシミヤシルクでドゥロワー。どれもボトム合わせによってカジュアル〜きれい目まで、自在に着こなせます。

さて、縦線強調のケーブルニットと書いてはみたものの
実はただ、ケーブルニットというアイテムが
好きなだけなのかもしれません。

かつて『炎のランナー』や『アナザー・カントリー』など、
20世紀初頭の英国を舞台にした映画で、
パブリックスクールの美しい青年たちが着こなしていたのが
チルデンニット。ケーブル編みを用いたVネックニットで、
紺などでVのラインがあしらわれているのが特徴ですが、
トラディショナルでありながら、リラックス感もあり
着崩すこともできて、なおかつ清潔感が漂うという
その魅力にグッときてしまったのです。

もちろんチルデンも愛用していますが、
その編み地だけを抽出したケーブルニットは、
女性にとっても、日常着としても、
さらに着やすいと思っています。

リブニットのリブが太くなったようなもの…と考えれば
編み地に表情が加わったケーブルニットは
縦線強調ほっそり効果とおしゃれ効果の合体版。
しかもマニッシュなパンツはもちろん、
実はタイトスカートとも絶妙バランスのこのアイテム、
小柄さんならずとも、おしゃれ心を掻き立てられるかと。

(写真/エディターM&J 文/エディターJ)

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