ストレスフリーな履き心地と、素肌に風を感じることのできる爽やかな「サンダル」は、サマースタイルの強い味方。しかもソールがフラットなぺたんこタイプは、足裏全体が地面に接するので、安心感が違います。リラクシングなイメージが強いアイテムでもありますが、選び方次第では、ヒールがなくても「きちんと感」を携えてくれるので、海外のストリートではデイリーに取り入れる人が増えてきています。

今回は、いつものスタイルを瞬時にグレードアップさせることのできる「配色やディテール、シルエットや素材感」などの選び方をひも解いていきます。

履くだけでエレガント!ヒール靴よりも素敵な「フラットサンダル」コーデ5選

■1:アーバンに仕立てる「モチーフ付き」ディテール

ワンピースを着たカーリー・クロス氏
アーバンムードを引き寄せるディテール付きのサンダル

デコラティブなモチーフ付きのフラットサンダルを選んだのは、モデルのKarlie Kloss(カーリー・クロス)。足指の付け根や足の甲に立体感が出るデザインなので、ヒールがないぺたんこサンダルでも都会的なムードを携えてくれます。

この日は、肌触りがよさそうなカットソー仕立てのワンピースと合わせて、コンフォートな雰囲気を漂わせました。両サイドのスリットからのぞく素肌感が、涼しげな足元を演出。小物に迎えたエレガントな極細ベルトとクラシカルなバッグ、そしてモダンなサングラスをブラックで統一することで、カジュアル過ぎない好バランスを意識しています。大人ならではの分別とセンスを感じさせるスタイルは、デイリーの参考にどうぞ。

■2:コーデ全体のムードに寄り添う「ボヘミアン調」

リゾート感のあるワンピースを着たニッキー・ヒルトン氏
スタイルを振り切る、統一感ある小物の選び方

テーマ性あるコーディネートを得意とするNicky Hilton(ニッキー・ヒルトン)は、風通しのよさそうなボヘミアン風ワンピースを主役にしたスタイルで登場。華やかさと快適さを兼ね備えた、リゾート感を楽しみたいサマールックにぴったりです。特徴あるワンピースを素敵に着るには、世界観を統一する小物選びが必須。彼女のように、同系色の小物を上手に組み合わせることで、おしゃれ偏差値がグンと上がります。

今回、ニッキーが服に合わせたのは、細いストラップが複雑に絡み合う「フラットサンダル」です。素足にドラマティックな模様を描くアイテム選びがスタイルの鍵に。さらに、ムードを調和させるマニッシュなつば広ハットとキュートな丸形バッグが、上級者な着こなしを完成させています。おしゃれプロの着こなしを参考に、世界観の統一を意識していきましょう。

■3:オンモードにシフトする、上質な「ブラックレザー」の素材感

オールインワンを着たニーナ・ドブレフ氏
足をすっきり印象づける、黒革のサンダルマジック

モノトーンのオールインワンで颯爽と現れたのは、女優でモデルのNina Dobrev(ニーナ・ドブレフ)。ワンピースとパンツの長所を兼ね備えたオールインワンは、ひとつあると、オンにもオフにも使える便利なアイテムです。

色数を抑えたワントーンの装いには、素材にこだわった高級感あるブラックレザータイプのサンダルを選ぶことで、フラットでもきちんとした印象に魅せることができます。とはいえ、ヒールよりもカジュアルなスタイルが楽しめるので、ニーナのように、あえて赤のバッグを取り入れるなど、変化球を効かせたアイテム選びで遊んでみるのもよさそうです。

■4:街中でもリゾート感を楽しめる「トング」タイプ

オールインワンを着たシエナ・ミラー氏
タウンで活躍するトングタイプのサンダル

おしゃれ上手で有名な女優のSienna Miller(シエナ・ミラー)は、街中でもビーチリゾート気分をまとってみせました。ジャージー系生地のオールインワンは、海辺を散歩しているかのような、リラックス感を漂わせています。

この日は、足元にもビーチサンダルを思わせるトング(鼻緒)タイプを選出。足の甲をホールドするストラップが太めで、少しソールがあるタイプを選べば、タウン使いにも最適です。ゆるく見せないポイントは、リュクスな時計やバッグ選びにありました。加えて、ネックレス、ウエストリボン、ショルダーバッグの三重奏で縦落ち感を印象づけているのも、真似したい小技です。

■5:足元からクラス感を誘う「バックル」デザイン

モノトーンコーデのポーラ・ビール氏
ワンポイントでエレガントに魅せるバックルデザイン

「白×黒」配色のミニマルトーンで、着姿をすっきりまとめ上げた、女優のポーラ・ビール(Paula Beer)。夏らしい白Tシャツに黒のパンツを合わせたシャープなスタイルが、体のラインを整えています。

いたってシンプルなコーディネートにクラス感を添えたのは、バックル風の飾りがアクセントになったフラットサンダルでした。それひとつで着姿に気品を与えてくれるアイテム選びはさすが。毎日のスタイルに簡単に変化をつけることができるので、「何か足りない」ときのお役立ちアイテムとして注目してください。

汗をかきやすい猛暑のときこそ、思い切って足も解放してあげたいもの。「配色やディテール、シルエットや素材感」など、手抜きに見えないポイントをおさえ、この夏こそは、ぜひ、エフォートレスな着こなしのキープレーヤーとして「フラットサンダル」を迎え入れてください。

この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃