季節の変わり目は服選びに悩みがちですが、しっとりした質感の「とろみ素材のブラウス」を使えば、晩夏や初秋を賢く乗り切れます。大人っぽさや落ち感が備わっているので、たいへん頼りになります。

メキシコのファーストレディー、Angelica Rivera(アンジェリカ・リベラ)大統領夫人は、とろみ素材のブラウスの愛用者。「色とボウタイ」が決め手になっている、アンジェリカ流のブラウス術は盗みどころがいっぱいです。

ファーストレディーに学ぶ!「とろみ素材」のブラウススタイル6選

色を使い分けてムードを操る!カラー別「とろみブラウス」コーデ術

■1:ホワイトカラーのブラウス

ボリューミーな袖にも表情を乗せる、とろみ素材の質感
プリーツが際立つブラウスを着たアンジェリカ・リベラ夫人
細かいプリーツがきちんと感や誠実さをアピール

白ブラウスを生かすには、プリーツが役に立ちます。清潔感の高い「白ブラウス」は、上品なイメージも十分。そこに、プリーツがたっぷり施してあれば、自然に縦方向へ目が引き込まれ、シャープな印象が強まりそう。

量感のゆったりした「袖コンシャス」のおかげで、優美なムードに。大統領選挙の当日にふさわしいオールホワイトが誠実さを示しています。凜々しい着映えはビジネスシーンにもなじむはずです。

■2:ブラックカラーのブラウス

メキシコ大統領と紺色のシャツを着たアンジェリカ・リベラ夫人
陰影が持ち味の黒と、きれいなドレープをつくるとろみは抜群の相性

落ち着いたムードをまといたいなら、やはり黒がベストの選択肢になります。国際会議で夫に同伴したアンジェリカさんは、黒のとろみブラウスでシックにまとめました。黒を重たく見せないうえでも、とろみ質感は効果を発揮。とろみ素材を選べば、やわらかいドレープが生まれ、フェミニンな見え具合に。

大統領である夫の白シャツ姿を引き立てるかのようなコンビネーションで、夫妻の間柄も表現しているよう。パンツとのマッチングで、アクティブな雰囲気を出したのも、上手な合わせ方です。

■3:レッドカラーのブラウス

メキシコ大統領とピンク色のシャツを着たアンジェリカ・リベラ夫人
手首から先をさらに細く見せる、袖の適度なたるみデザイン

白系を着ることの多いブラウスですが、ヴィヴィッドカラーを選べば、華やいだムードを演出できます。この日は、独立記念日の祝賀パレードという、国をあげてのお祝いにふさわしく、赤のとろみブラウスを選びました。

赤は情熱やパワーを感じさせる色だから、ビジネスシーンでも大事なシーンで使える色です。隣に並んだ夫のネクタイと色を合わせた、心憎いパートナーアピールも巧みです。さりげないペアルックにも「1色だけそろえる」というアレンジは生かしやすいでしょう。

ボウタイで引き出すレディー感 !品格が漂うブラウスアレンジ術

■4:ヴィヴィッドカラー配色編

赤のブラウスに白いスカートをはいたアンジェリカ・リベラ夫人
「赤×白」の対比を引き立てるグレー小物

レディーライクな品格をブラウスルックに漂わせる際のキーパーツはボウタイです。あでやかな赤のブラウスも、ボウタイが加わると、ぐっとノーブルな風情に。

ボウタイの結び方にもひと工夫が感じられます。一般的なリボン結びではなく、結び目を見せないように垂らして。身頃の正面にボウタイが伸びやかなムードを寄り添わせました。裾がシアー(透ける)な白スカートと、紅白のコントラストが際立っています。

■5:モノトーン配色

モノクロコーデに赤色のクラッチバッグを持ったアンジェリカ・リベラ夫人
差し色として効果的な赤系のクラッチバッグ

ボトムスとのコンビネーションは、とろみブラウスの魅力を引き出すうえで大事なポイントです。白のブラウスに黒ワイドパンツを引き合わせ、ブラウスのロマンティックな表情をアピール。黒のボウタイが気品を添えています。

袖先の広がったベルスリーブが手の甲を隠すぐらいの長さで揺らめき、フェミニンな佇いに。ややマニッシュなワイドパンツが、クールな印象を呼び込みました。ワンピース姿が多くなるパーティーで周りと差が付くスタイリングです。

■6:スモーキーカラー

スモーキーピングのコーディネートをしたアンジェリカ・リベラ夫人
気品とフレッシュ感を両立させる、スモーキーピンク

ブラウスとボトムスでそろえた「セットアップ」に組み込めば、はおり物がない分、ブラウスの持ち味が最大限に発揮されます。おしゃれ王妃として名高いレティシア王妃(スペイン)と並んだアンジェリカさんは、ブラウスとワイドパンツのセットアップでお出迎え。

ボウタイとパンツ裾が風になびいて、優雅な動きを添えています。ドレスのようにも見える、ブラウスとのセットアップは、注目トレンドとしても見逃せないアイテムです。

自然な落ち感が優美なイメージを連れてくる「とろみ素材」のブラウスは、はおり物で隠すのがもったいないほど、表情の豊かなウエア。色とボウタイを意識して選んで、ボトムスとのコントラストを際立たせれば、さらに素敵な着姿に仕上がるはずです。

この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃