「本物の家具」がもつ魅力を味方につけてもらうために、インテリアエディター「D」が厳選した大人のためのインテリアアイテムをご紹介する連載。身長156cmと小柄なエディターが、実際に家具を触ったり、座ったりしながら、女性ならではの視点でインテリア名品の魅力を掘り下げます。第7回はバクスターの「ソレント」です。

回転台のついた極上の巣「ソレント」

バクスターのパオラ・ナヴォーネがデザインしたアイテムは大体都市の名前が付いていることが多いとか。旅の中で得たインスピレーションを元に名付けられた「ソレント」は、南イタリアにある美しいナポリ湾とティレニア海を眼下に臨む高級リゾート地です。

バクスターのソレント
バクスターのアイテムのなかでもリラックス感の高いソレント
バクスターのソレント
【ブランド】バクスター 【商品名】ソレント【写真の仕様の価格】¥1.512,000(税込) 【サイズ】幅1150×奥行き1050×高さ840 座面高420mm【材質】シート=レザー 回転台付き

「ソレント」は、ブカブカした大きな雲のような革のソファ。フレームのパイピングと、バッククッションにステッチされた小さなフリンジがちょっぴりユーモラスです。クッタリとした枕は片側にだけ縫い付けられていて、普通に座ると大きすぎるように感じました。回転台がついているので軽く方向を変えられるのはいいな、程度に思っていたときのことです。

ソレントのフリンジのあしらい
ひっぱりたくなる小さなフリンジで、キュッとよったシワもいい味出してます。

おもむろにバクスターの広報の方が、「これが正しい座り方なんですよ」と、足を投げ出して横になりました。案内されるまま、私もおそるおそる同じように横たわってみました。初めて座るのに、まるで「巣に戻った」ようなかつてないリラックス感!

お姫様抱っこのような気分が味わえるバクスターのソレント
縫い付けられた枕に頭を載せると、成り行き上「お姫様抱っこ」のような姿勢に

一生を過ごすパートナーとしてのソファ選びだとしたら、どんな過ごし方をしたいか?を考えさせてくれる「ソレント」

ソレントに座る女性
独特の長めの毛足に鞣された革の感触に心底癒されます。レザー製品は長く愛用するほど馴染んでくるといいますが、試したくなりますよね

ソレントは、家具に求める機能としての「効率のよい生活動線」や「姿や形の美しさ」、「インテリアや手持ちのアイテムに合うサイズ感」が最優先、という思い込みを一度捨てようと思わせてくれました。特に、ひとりがけソファはもっとパーソナルなフィーリングで選んでもいいのではないか、「巣のような心地よさ」からインテリアを再構築するタイミングが人生にはあるのではないかと考えました。自宅にソレントがあれば早く帰りたくなる、そんなパートナーのような家具選びができたら素敵ですよね。

ハイエンド層にもトレンドセッターにも選ばれるイタリアの高級ソファーブランド「バクスター」

バクスター店内の様子

バクスターの歴史は比較的新しく、1989年にイタリアで創業されました。2014年に、日本上陸。

バクスターといえば、表情豊かなレザー。厳選された地域で育った牡牛のものしか使わないとか。プロの職人が一点一点を見極め、伝統の技法によってなめす事で皮革が本来持っている自然な風合いを見事に引き出し、バクスターの誇るクラフトマンシップが凝縮された仕上がりになっています。 ブランドそのものを象徴しているともいえる、その上質なレザーでソファーブランドとしての地位を確立してきました。

しっとりとしたカシミヤのような手触り、マットでベルベットのような質感、ニュアンスカラーや深い色合いのレザーは、真鍮や銅、大理石などの素材と上品に馴染み、インテリアの満足度を上げてくれます。

バクスターの家具はヨーロッパの高級ホテルでも採用されており、世界中のセレブに愛用されています。ハイエンドで普遍的な感性にも、トレンドに敏感な感性にも訴える唯一無二の魅力があります。

製品の仕様書と説明書とシリアルナンバー
ソファーのクッション下に設けられたポケットには、製品の仕様書・取り扱い説明書とシリアルナンバーが。クッションのファスナーもバクスターオリジナル

そして、バクスターではすべての製品に、真製品である証として取り扱い説明書を付けています。これは、真製品の証であると供に、修理等で正しい情報をもって対応できる仕組みづくりでもあります。

インテリア界のトレンドセッター、パオラ・ナヴォーネ

パオラ・ナヴォーネ氏
Paola Navone(パオラ・ナヴォーネ)

パオラ・ナヴォーネは、イタリア・トリノ出身の建築家。インテリア界のトレンドセッターとして近年世界中から注目を浴びています。イタリアのデザインシーンにおいて最重要のグループに属し、インダストリアルデザイナー 、エットレ・ソットサスなどの巨匠と共に働いていた時期もあります。

異なる文化への関心に突き動かされ世界への旅を長きに渡って続けた彼女の作品は、西洋のテイストと南国の風と色彩の融合を見せ、唯一無二の魅力があります。素材、形、構造に対してたゆまない好奇心をもち、追及し続け、世界の名立たるブランドの家具をデザインしています。

問い合わせ先

  • Baxter Tokyo 
  • 営業時間/11:00〜19:30
  • 定休日/水曜
    TEL:03-5413-8913
  • 住所/東京都港区南青山4-18-16 フォレストヒルズWESTWING B1F

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM
WRITING :
土橋陽子