オーバーサイズの「ざっくりニット」は気負わないムードをまといやすいため、秋冬のコーディネートに何かと重宝するアイテムです。ただ、着こなしによってはだらしなく見えがち。

だらしなく見せないコツは「ワントーンの色合わせ」、「細身ジーンズとのコーディネート」の2つ!

色味をそろえることで、全体がなじんでスマートにまとまりますし、スリムなジーンズと合わせることで細感を引き出してくれるので、かえって華奢に見せてくれます。

ドレッシーにまとうなら「ワントーン」、カジュアルコーデなら「細身ジーンズ」と、賢く使い分けているおしゃれ上手な海外セレブの、「生きた参考書」を拝見していきましょう。

海外のおしゃれプロがお手本!「ざっくりニット」をスマートに着こなす2大ルールとは?

■1:エレガントにまとまる「ワントーンの色合わせ」テクニック

1)キャメルカラー編

キャメル色のニットを着こなすPoppy Delevingne(ポピー・デルヴィーニュ)氏
ウエストでベルトをチラ見せしているのも、動きを加える小技

穏やかなムードのキャメル系で整えると、自然体のイメージを引き出せます。

モデルのPoppy Delevingne(ポピー・デルヴィーニュ)は、指まで隠すほどのスーパーロング袖のセーターをピックアップ。センタープレスをきかせたパンツと合わせて、きちんと感を添えています。上下で少しだけカラートーンをずらすと、程よく濃淡がついて、こなれた見え具合に。オレンジのストラップシューズでエレガントな足元を演出しています。

2)ラベンダーカラー編

ラベンダーのニットを着こなすJourdan Dunn(ジョーダン・ダン)氏
シャープな印象を忍び込ませている、縦縞風の編み地

濃い紫ほどにはきつくない、薄紫のラベンダーカラーは上品にまとめやすい色です。

モデルのJourdan Dunn(ジョーダン・ダン)は、着丈が長めのセーターに、エアリーなアシンメトリースカートを引き合わせました。コーデのポイントは、軽く薄いスカートを選んで、素材感の違いを際立たせているところ。布をたっぷり使ったスカートも、エアリーな生地なら重たく見えません。

3)アイシーカラー編

アイシーカラーのニットを着こなすGigi Hadid(ジジ・ハディッド)氏
コートもオーバーサイズで、縦長イメージを強調

ボトムスだけではなく、羽織り物までカラートーンをそろえると、さらにドレッシーに映ります。

モデルのGigi Hadid(ジジ・ハディッド)は、アイシーカラーのワントーンで、セーター、パンツ、アウターを統一しました。クールな色は、ゆったりニットをすっきり見せてくれます。裾がすぼまったジョガーパンツは、アスレチックな雰囲気を呼び込みました。セーターの裾を一部だけウエストインし、ブラウジングしているのも、ウエスト周りをもたつかせない、上手なアレンジテクニックです。

■2:メリハリ美人へと導く「細身ジーンズとのコーディネート」

4)ブルージーンズ編

オフホワイトのニットを着こなすYolanda Hadid(ヨランダ・ハディッド)氏
セーターの襟であごを隠して、小顔効果を発揮

細身のジーンズで合わせると、ニットのオーバーサイズ感が強調される分、着痩せ効果が生まれます。

人気モデルのGigi Hadid(ジジ・ハディッド)、Bella Hadid(ベラ・ハディッド)姉妹の母であるYolanda Hadid(ヨランダ・ハディッド)は、ケーブル編みのタートルネック・セーター姿でお買い物へ。編み地がきれいな白ニットの風合いを、ワンウォッシュのジーンズで引き立てています。上品な白バッグを斜め掛けして、リュクスな休日カジュアルのムードを醸し出しました。

5)ブリーチジーンズ編

オフホワイトのニットを着こなすNatalia Vodianova(ナタリア・ヴォディアノヴァ)氏
袖をたくし上げて、細感をアピール

白系ニットトップスにボトムスも薄めのライトカラーにすると、全体が柔らかいムードに仕上がります。

モデルのNatalia Vodianova(ナタリア・ヴォディアノヴァ)は、ゆるっとした白ニットに、ブリーチを効かせ、色落ちさせたほっそりジーンズでコーデ。ニュートラルな雰囲気が、肩の力を抜いた休日スタイルにぴったり。そこに、ベージュ系のヒールのショートブーツで、全体のトーンは変えずに軽やかなスパイスを加え、装いを足元から引き締める小技も参考になります。

6)ホワイトジーンズ編

ブルーグレーのニットを着こなすSharon Stone(シャロン・ストーン)氏
オーバーサイズの量感を引き立てる、色のコントラスト

セーターの色を引き立てるには、ホワイトジーンズが使えます。

女優のSharon Stone(シャロン・ストーン)は、きれいなブルーグレー系のざっくりニットのパートナーに、白ジーンズを迎え、空港に向かいました。これから飛行機に乗るとあって、足元は黒×白のスニーカーで軽快に。体を締めつけないオフネックのオーバーサイズという選択も、機内で楽に過ごせそうです。

ブルー、黒、白という、装いを彩った3色を盛り込んだ「バッグ」をまとめ役に生かしたコーデ技も、さすがのセンスを感じさせます。

「ざっくりニット」のやさしい着心地は、肌越しに気分までやわらげてくれそう。「ワントーンの色合わせ」、「細身ジーンズとのコーディネート」という2大テクニックをマスターして、大人のエフォートレススタイルを試してみてはいかがでしょうか?

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃