スーツのクオリティは年を追うごとに良くなっている。生地や仕立てなど我々の気がつかない細かなところが日々改良されている。違いは微差であるかもしれないが丁寧につくられ、試行錯誤を重ねたスーツは不思議と着る物に自信を与えてくれる。ここでは数多あるスーツの中でもおすすめしたい日本ブランドのスーツを紹介する。

スーツを買うなら断然日本ブランド! こだわり抜いたスーツに注目!

シンプルながら男の威厳を感じる五大陸のビジネススーツ

スーツ¥89,000・シャツ¥11,000・タイ¥15,000・チーフ¥4,500(オンワード樫山お客様相談室〈五大陸〉)
スーツ¥89,000・シャツ¥11,000・タイ¥15,000・チーフ¥4,500(オンワード樫山お客様相談室〈五大陸〉)

フランスの老舗生地メーカー「ドーメル社」と共同開発した生地「EXEL UK」を使い仕立てられたシンプルなスーツ。ウール100%の天然素材のみを使用しているにも関わらず、通常の生地に比べ2倍以上のストレッチ性を持つ優れもの。見ただけではストレッチ性を感じさせないハリとコシのある生地はイギリスで生産されたものだ。時代の変化とともにカジュアルなスーツが増えていく中、正統派な顔つきながらも機能性に優れたスーツは、まさに日本ブランドの鑑だ。

日本が誇る一流のスーツブランド「ダーバン」

スーツ¥120,000・シャツ¥17,000・タイ¥16,000・チーフ¥5,500(レナウン プレスポート〈ダーバン〉)
スーツ¥120,000・シャツ¥17,000・タイ¥16,000・チーフ¥5,500(レナウン プレスポート〈ダーバン〉)

美しい光沢感としなやかさのある生地は、愛知県尾州の毛織物メーカーと協業開発をしたオリジナルファブリック「silk ZEAL」(シルクジール)を採用したもの。ニュージランドメリノのSUPER120'Sの生地と、タテ糸にシルクウールの極細番手ヤーンを打ち込んだ高級服地だ。自社工場内にて生地の伸縮がないよう年間を通して一定の湿度を保ち、徹底管理をした上で仕立てられる上品なスーツは、見る者すべてを魅了するだろう。もちろん「メイド・イン・ジャパン」の証である「J∞QUALITY」(生地の染色・織り・縫製に至る工程を日本国内で行うこと)認証済みだ。

男の格をあげる「ニューヨーカー」のスーツ

スーツ¥92,000・シャツ¥13,000・タイ¥11,000・チーフ¥3,800(ダイドーフォワード〈ニューヨーカー〉)
スーツ¥92,000・シャツ¥13,000・タイ¥11,000・チーフ¥3,800(ダイドーフォワード〈ニューヨーカー〉)

高級服地にも使用される「エイジング」と呼ばれる技法(生地を長時間洗い込み、水分を生地に含ませたまま寝かせる技法)でつくられた生地を使用し、仕立てられたのがニューヨーカーの「エイジングクロス」だ。通常は生地を1週間ほど寝かせるが、ここでは40日以上もの長い時間をかけている。そうすることで生地が本来もつ質感を最大限に高める効果がある。われわれの見えない所で手間暇をかけて仕立てられたスーツは着るものに自信を与えてくれるだろう。

ニューヨーカーのスリーピーススーツで英国を気取る

スーツ¥98,000・ベスト¥30,000・シャツ¥12,000・タイ¥12,000・チーフ¥3,800(ダイドーフォワード〈ニューヨーカー〉)
スーツ¥98,000・ベスト¥30,000・シャツ¥12,000・タイ¥12,000・チーフ¥3,800(ダイドーフォワード〈ニューヨーカー〉)

冬になると屋内でのイベントが多くなり、必然とドレスコードに気を配らなくてはならなくなる。そんなときはニューヨーカーのスリーピーススーツはどうだろうか。イタリアの最高級服地メーカーである「チェルッティ」に柄から別注した生地を使用。ラペル付ベスト、SUPER130'Sの生地をミルド仕上げ(細かい毛羽感を残すこと)とクラシックな趣が感じられる。普段のビジネスシーンではスーツのみでの使用でも良いが、ベストを挟むだけで、パーティーなどでも役立つし、社内ではジャケットを脱いだ時にもサマになる優れものだ。

以上、おすすめしたい日本ブランドのスーツを紹介した。インポートのスーツも十分魅力的だが日本ブランドのスーツで身を固めるのもいいだろう。まずは1着と考えているならこちらで紹介したスーツを参考にしていただきたい。

※価格はすべて税抜きです。

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