名店「ペリカン」のパンを使ったメニューが食べられるペリカンカフェ

東京・浅草のペリカンカフェ
東京・浅草のペリカンカフェ

東京の浅草で1番有名なパンの店として知られている「ペリカン」。平日、土日関係なくほぼ毎日のように朝8時の開店前には行列ができており、午前中にはほぼ売り切れてしまう幻のパンなのです。そして2017年、「ペリカンのパンをもっと気軽に食べてもらいたい」というオーナーたっての希望で、ペリカンのパンを使ったメニューが食べられる「ペリカンカフェ」がオープンしました。

食パンとロールパンの2つで勝負!ストイックなパンづくりが人気の理由

そもそもペリカンがオープンしたのは今から76年前のこと。当時から今も変わらず、販売しているのは食パンとロールパンのみ。

「現在は多様であることのほうがスタンダードなうえ、ビジネス的にもいろいろな種類の商品を売っていたほうがチャレンジもできるし、利益も期待できる。だけれど、あえて食品数を絞り、いまある商品を極める道を選択した」とのこと。

この、食パンとロールパンのみをつくるスタイルは「もし自分に10の力があるのなら、それで100のものをつくるよりもひとつのものをつくる」という2代目オーナーが掲げた理念でもあります。

ペリカンの食パン
ペリカンの食パン

時代に逆行するストイックな姿勢。1度でもペリカンのパンを口にすればその素晴らしさに気がつくはず。甘すぎず、いい意味で素朴。口にするとホッとするペリカンのパンはまさに普遍的な魅力を持っているのです。

ロールパン、食パンともに材料、つくり方はとてもシンプル。原材料は小麦粉、砂糖、食塩、バター、イースト、ロールパンのみ卵も使用。絶妙なバランスでできあがった最もスタンダードなパンだからこそ、洋食や和食、どんな料理にもマッチするのです。

行列のできるペリカンのパン
行列のできるペリカンのパン

午前中に売り切れることが多く、喫茶店などへの卸しも行っているペリカン。朝8時の時点で行列というのも珍しくありません。なんと1日に食パン400~500本、ロールパンは3800~4000個焼いているそう(※予約の状況により変更あり)。そして、これだけたくさん焼いても完売。ペリカンの店舗とペリカンカフェはいつも焼き立てのパンの香ばしい匂いに包まれています。

家では食べられない香りと味わいで人気の「炭火焼きトースト」

看板メニューの炭火焼トースト
看板メニューの炭火焼トースト

「ペリカンカフェ」で1、2位を争う人気メニューがこの炭焼きトースト。炭火だからこその香ばしい匂いやサクッとした食感は自宅ではなかなか再現できません。その味はというと、パンの耳はカリッと香ばしくややしっかりめの噛みごたえ。なかはもちもちで、とってもやわらか。しっとりした口どけのよさも抜群です。

炭焼きトースト(単品)¥340、ドリンク付き ¥600
炭焼きトースト(単品)¥340、ドリンク付き ¥600

さらに注目したいのはこのビジュアル! 食パンを焼くときの網の焼き柄をイメージして選んだアルミ製の四角いプレートに焼き目がついた食パン。テーブルに運ばれる様子を目にしただけでテンションがあがります。厚切りトーストにはバターがひとかけ。マーマレードとアプリコットをブレンドしたジャムも付きます。

ボリューム満点の「ハムカツサンド」もクセになるおいしさ

ハムカツサンド ¥650
ハムカツサンド ¥650
分厚いハムステーキは食べ応え抜群です
分厚いハムステーキは食べ応え抜群です

炭焼きトーストで分厚いハムステーキをサンドしたボリューム満点メニュー。ペリカンカフェがある浅草の国際通りに工場を持つ「浅草ハム」のハムを使用しています。

ペリカンカフェ外観
ペリカンカフェ外観

つい長居したくなる落ち着いた雰囲気に、できたてのパンを使った創作メニューと熱々のコーヒー。浅草散歩のついでに訪れてみては? 次回は、ペリカンカフェで人気の「ハム目玉焼きトースト」や「白いチーズトースト」など、惣菜系~スイーツ系のメニューをご紹介します。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
釜谷洋史
WRITING :
児玉志穂
EDIT :
渋谷香菜子