グレーは見た目の「癖」が強くないので、さまざまな装いに取り入れやすい色です。品格や大人っぽさを印象づけられるから、お仕事ルックにもなじみます。一方で、無難で地味にも見えがちなだけに、着こなしにはアレンジが欠かせません。

単調に見せないコツは、布の風合いやドレープ、折り目などを生かして、表面に陰影をつけることにあります。グレーの魅力を見事に引き出している海外のセレブリティーたちの着こなしを参考に、この秋冬スタイルの幅を広げていきましょう。

今すぐおしゃれになれる!参考にすべき海外セレブの「グレーコーデ」4選

■1:セットアップに気品を添える「プリーツ」

グレーの上下セットを着こなすPriyanka Chopra(プリヤンカー・チョープラー)氏
ミニバッグと靴はグレーと好相性のシルバーをチョイス

グレーに表情を添えるには、プリーツが便利です。折り目の直線がすっきりした印象を引き出し、谷間の陰がムードを濃くしてくれます。

女優のPriyanka Chopra(プリヤンカー・チョープラー)は、今年も注目度の高いニット素材のセットアップで、ディナーにお出かけ。ニットの優しい質感が、グレーの穏やかさを引き立てています。

シルバーがかったグレーは気品を帯びた見え具合に。プリーツがグレーの色味にさらなる深みを与えました。品のよさとストレスフリーな着心地が両立した、ハイレベルな着こなしです。

■2:装いのアクセントになる「シャーリング」

グレーのセットアップを着こなすGiulia Tordini(ジュリア・トルディーニ)氏
ウエストインでしわを寄せるのも効果的な小技

シャーリングやタックで布をつまむと、味わい深いひだが生まれます。

ストリートスナップ常連のおしゃれ姉妹として知られるGiulia Tordini(ジュリア・トルディーニ)は、スウェット素材のセットアップをまとって、気負いのないムードを演出。

スカートには片側だけにシャーリングが施してあり、複雑なひだ模様がアクセントになっています。トップスも袖口にギャザーが入り、程よい陰影が装いに起伏を生みました。

■3:紳士風味にこなれる「タック&センタープレス」

グレーのパンツを着こなすKendall Jenner(ケンダル・ジェンナー)氏
色をそろえながらも、あえて上下の雰囲気をずらす上級テクニック

パンツにグレーを迎えるなら、タックやセンタープレスが役に立ちます。

モデルのKendall Jenner(ケンダル・ジェンナー)は、スリータックが目をひくパンツをキーピースに据えて、マニッシュな出で立ちに。爪先のとがったポインテッドトウの靴と合わせて、ジェンダーミックスのスタイリングに仕上げています。

きちんと感を際立たせるうえで、タックとセンタープレスは重宝なディテール。さらに、グレーは紳士風なムードがあるから、メンズ感覚を着こなしに取り入れたいときに好都合です。

■4:細感引き出す「ニットの編み地&ドローストリング」

グレーのニットを着こなすVanessa Hudgens(ヴァネッサ・ハジェンズ)氏
少しオーバーサイズのセーターを選んで、着痩せ効果を強調

ニットならではのリブ編みやケーブル編みは立体感に富んでいて、グレーに独特の味わいを添えてくれます。

女優のVanessa Hudgens(ヴァネッサ・ハジェンズ)は、スポーティーなアスレジャー風の装いで登場。編み地の起伏が細感を引き出している、ビッグシルエットのニットに添えられた「ドローストリング」デザインが、華奢見え効果を発揮しています。

スタイル全体をグレー系でまとめる場合も、濃いチャコールグレーをボトムスに迎えれば、淡い色のトップスとのコントラストで、腰から下を細く見せてくれます。

グレーは上品にもクールにも演出できる魅力的な色です。着こなしが単調になりがちな秋冬にこそ、賢く生かしたいもの。風合いやプリーツ、しわ加工などを生かせば、さらにコーディネートのムードを深くすることが可能になります。「グレー」という最強カラーを味方に付けて、秋冬ルックをバージョンアップしてみてください。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃