今回最も激戦となったのが、この、100万円以下の腕時計を対象としたデイリーエレガントウォッチ部門。群雄割拠のなか、見事グランプリに輝いたのがゼニスの「ディファイ クラシック」だ。並木浩一さんはその魅力を「老舗ブランドの新しい顔に加わったクラシカルな表情」と語る。 

色香漂う新たなブランドイメージを象徴

ゼニス「ディファイ クラシック」

「ディファイ クラシック」●自動巻き ●チタンケース×ラバー&レザーストラップ ●ケース径/41mm ¥700,000(LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)
「ディファイ クラシック」●自動巻き ●チタンケース×ラバー&レザーストラップ ●ケース径/41mm ¥700,000(LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)

軽量のチタンケースに自社製の名ムーブメント「エリート670」を搭載。クリーンでクラシカルなブルーダイヤルモデルと、アヴァンギャルドな雰囲気のスケルトンモデルが発表されたが、いずれも大人気となっているそう。岡村佳代は、その理由を「アクセシブルなプライスと、それに反比例するハイクオリティ」と分析する。 

確かに星を象(かたど)ったオープンワークや、ケースバックから見ることができるムーブメント、さらにはストラップやフォールディングバックルまで、スキのない丁寧な仕上げは見事。名門の名にふさわしいクオリティとなっている。 

昨今、機械式時計の価格が高騰し、手の届かない価格帯のモデルが増えている。そんななか、時代の流れに挑むようなゼニスのブランドとしての姿勢にも多くの賛辞が集まった。

  • オープンダイヤルからはもちろん、ケース裏からも「エリート670」の動きを楽しむことができる。ローターは、ブランドのアイコンである星を象ったもの。こういった“遊び”ができるのも自社ムーブメントだからこそ。
  • リューズトップにも星。ディテールまでこだわりが行き届いている。

※掲載した商品は税抜です。

問い合わせ先

<出典>
MEN'S Precious冬号「今こそ学ぶべき、お洒落・モノ選び・生き方、伊丹十三STYLE BOOK」
【内容紹介】今こそ学ぶべき、お洒落・モノ選び・生き方、伊丹十三STYLE BOOK/この冬、紳士に捧げる究極の「黒靴」&名品「アウター」/幻のエルメス「ロシアンレザー」独占公開/発表!「今年の一本」はこれだ! 第1回 MEN'S PreciousWATCH AWARD 2018
2018年12月6日発売 ¥1,200(税込)
この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク
PHOTO :
戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
STYLIST :
関口真実
COOPERATION :
安里昌悟
WRITING :
川上康介
EDIT :
岡村佳代