世界からの選りすぐりミュージシャンが毎夜登場するブルーノート東京。そのステージにジェシー・ハリスが登場するのはこれまでもあったが、過去2回は親しいアーティストとの共演ステージだった。しかし、今回は遂に自身のバンドでのワンマン・ライヴ。待ってました! と期待が高まっているファンも多いと思うが、これから初めて体験してみようというみなさんのために、あらためてジェシー・ハリスのバイオグラフィーを紹介しておこう。

話題のニューアルバムを携えての登場に期待が高まる

ニューアルバム『アクアレル』(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)
ニューアルバム『アクアレル』(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)

 ジェシー・ハリスは1969年、ニューヨーク生まれ。ボブ・ディランやニール・ヤングを聞いてギターを手にするようになったという。1995年にヴォーカリストのレベッカ・マーティンとのユニットによるアルバム『ワンス・ブルー』でプロ・デビュー。今や伝説のユニットと呼ばれるまでになったレベッカとの活動だが、ジェシーは「自分以外のために作曲をすることは初めての経験だった」と語っている。それを皮切りに、その後は数え切れないアーティストとのコラボレーションを重ねることになる。そのひとつが、ノラ・ジョーンズに提供した「ドント・ノウ・ホワイ」。今では誰もが知るこの名曲は、2003年のグラミー賞の最優秀楽曲賞を受賞。ノラ・ジョーンズを世界のスターの座に引き上げただけでなく、ジェシーの音楽世界を大きく花開かせるきっかけにもなった。

現代の音楽シーンを牽引する天才ミュージシャンの魅力の全てを、このライブで見届けたい

撮影 山路ゆか
撮影 山路ゆか

 2006年には自身のレーベルでソロ・アルバム『ミネラル』をリリース。以来、独自の道を歩き続けてきた。今年の9月にはソロとしての15枚目のニューアルバム『アクアレル』を発売。シンプルなメロディの中に織り込まれた様々な感情が、聴く者の心の奥深くまで浸透し、やさしい余韻を残すと評判になっている。今回のブルーノートのステージでは、その注目のアルバムから多く演奏されることだろう。

 少し早めに出かけ、ゆっくり席についたら、開演を待ちながらディナーを楽しもう。その時間は、クリスマプレゼントのリボンを解くときのように心が浮き立つに違いない。やがてジェシー・ハリスが登場。その温かな歌声が心を満たしてくれるだろう。親密なライヴ空間ならではの絶妙の距離感の中、才人の全てを五感で味わいたい。

■スケジュール
2018年12月18日(火)、19日(水)
時間、料金などの詳細はこちら

ご予約/お問い合わせ

~年に一度のクリスマスを彩るスペシャル・ディナー~

ブルーノート東京では12月18日~25日の8日、色彩豊かでボリューム感も十分な4品のディナー・コースを用意。ライブ前のひとときに、厳選素材を使った美食の数々を堪能することができます。ライブ前日の20時まで予約を受付けています。

この記事の執筆者
音楽情報誌や新聞の記事・編集を手がけるプロダクションを経てフリーに。アウトドア雑誌、週刊誌、婦人雑誌、ライフスタイル誌などの記者・インタビュアー・ライター、単行本の編集サポートなどにたずさわる。近年ではレストラン取材やエンターテイメントの情報発信の記事なども担当し、ジャンルを問わないマルチなライターを実践する。