ストライプのタイをアレンジすることに長けたブランドが「ドレイクス」。つくり手のマイケル・ドレイク氏は、伝統的なレジメンタル・ストライプをベースにして、センスのいい色使いでまったく新しい表情に変える。鮮やかな色を投入したと思えば、シックな落ち着いた色の組み合わせで、品格のあるネクタイをデザインするのも得意だ。

イギリスを代表するネクタイ「ドレイクス」と「アトキンソン」

英国を代表する二つのストライプ

右から3本/【ドレイクスのシルクタイ】(バーニーズ ニューヨーク銀座店〈ドレイクス〉) 左から2本/【アトキンソンのレジメンタルタイ】(ディセンタージュ青山本店〈アトキンソン〉)
右から3本/【ドレイクスのシルクタイ】(バーニーズ ニューヨーク銀座店〈ドレイクス〉) 左から2本/【アトキンソンのレジメンタルタイ】(ディセンタージュ青山本店〈アトキンソン〉)
  • ハンドメイドにこだわり続ける生粋の英国ネクタイブランド「ドレイクス」
  • アイリッシュ・ポプリンの艶やかさと独自のクラシックな配色が魅力の「アトキンソン」

一方の「アトキンソン」は、英国保守本流のレジメンタル・ストライプをつくり続ける。海兵隊や空軍、そして王立海軍の伝統的なレジメンタルを模したデザインと色で、まさに正統派の胸元を飾るにふさわしいネクタイを具現化する。そんなレジメンタルを見事につくり上げるのが、こだわりの生地ロイヤル・アイリッシュ・ポプリン。経糸にシルクを、緯糸にウールを使い、弾力性に富むネクタイ地として優れた生地を、長年変わらずに使用する。

共にストライプ柄ながらも、デザインの裏側には、違う物語が流れているから面白い。 

※2012年夏号取材時の情報です。

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名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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