芸術的な感性と卓越したクラフツマンシップで、常に時代の最先端をリードしてきた高級ジュエラー、カルティエ。希少なコロンビア産エメラルドに出合ったことをきっかけに、このたび特別なハイジュエリー パリュールが制作されました。

マリア・フェリックスがオーダーした伝説的ネックレスへのオマージュ

メキシコ出身の美人女優、マリア・フェリックスは、無類の爬虫類好きでも知られています。カルティエにスペシャルオーダーした伝説的なクロコダイルのネックレスを身につけて。©Photograph by Snowdon / Trunk Archive
メキシコ出身の美人女優、マリア・フェリックスは、無類の爬虫類好きでも知られています。カルティエにスペシャルオーダーした伝説的なクロコダイルのネックレスを身につけて。©Photograph by Snowdon / Trunk Archive

パリュールのインスピレーションの源は、1975年にメキシコ出身の女優、マリア・フェリックスのオーダーでつくられ、カルティエ史上に名を残すことになった躍動感あふれるネックレス。

全体が連続構造になって、自在に形を変えることができるクロコダイル2匹を組み合わせたピースで、1匹にはエメラルド、もう1匹にはイエローダイヤモンドが一面にセットされた逸品です。

今回の新たなジュエリーセット制作にかかわったのが、この歴史的なピースを手掛けた彫刻師。カボションカットを施したコロンビア産エメラルド14個(合計46.45カラット)をそれぞれのメインに据えた、ネックレス、ブレスレット、リング、イヤリングから成るジュエリーセットは、すべてマリア・フェリックスの愛したクロコダイルをモチーフにしています。

コレクションを構成する4つのピース

ネックレスの制作には1,875時間、ブレスレットの制作には1,019時間……と、気が遠くなるほどの期間を要したという4つのピースは、エメラルドの瞳を輝かせ、力強い胴体と足が今にも動き出しそうなクロコダイルが特徴的。メゾンの自然主義を踏襲し、動物の造作への挑戦、そして卓越したクラフツマンシップとスタイルの探求によって生み出された、ほかに類を見ないデザイン性やダイナミックなシェイプが見る者を魅了します。

それぞれの主役としたエメラルドの石は、クオリティー、カラー、シェイプのいずれをとっても見事に統一がなされており、またゴツゴツとした突起の多いデザインながらも、肌に触れても違和感がないよう細部に特別な工夫が凝らされているのもジュエリー職人のこだわりなのだそう。

■1:ネックレス

ネックレス[ホワイトゴールド×ダイヤモンド×エメラルド]©Cartier
ネックレス[ホワイトゴールド×ダイヤモンド×エメラルド]©Cartier

力強い胴体と足が野性味たっぷり。主役に据えた6粒のエメラルドと同じ色味のエメラルドビーズを連ねて、さらなる躍動感を演出します。

■2:ブレスレット

ブレスレット[ホワイトゴールド×ダイヤモンド×エメラルド]©Cartier
ブレスレット[ホワイトゴールド×ダイヤモンド×エメラルド]©Cartier

爬虫類ならではの背中の突起を、カボションカットを頬床したエメラルドを連ねて表現。

■3:リング

リング[ホワイトゴールド×ダイヤモンド×エメラルド]©Cartier
リング[ホワイトゴールド×ダイヤモンド×エメラルド]©Cartier

指にしなやかなに寄り添うクロコダイルの繊細な輝きは息をのむほど!

■4:イヤリング

イヤリング[ホワイトゴールド×ダイヤモンド×エメラルド]©Cartier
イヤリング[ホワイトゴールド×ダイヤモンド×エメラルド]©Cartier

ダイヤモンドをあしらったクロコダイルのウロコと存在感のあるエメラルドが耳元で優雅に揺れるイヤリング。


今にも動き出しそうなほど写実的で野性味あふれるクロコダイルと、そのダイナミックな感性を見事なまでに表現したクラフツマンシップ。今後一般公開のチャンスが到来したら、ぜひともお目にかかってみたいですね。

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この記事の執筆者
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WRITING :
大貫香織