温暖化の影響なのか、季節の移ろいが極端になった気がする。つい先日までは薄手のジャケット一枚で済んでいたのが、急にウールコートが必要になるほど寒くなるといった具合に……。

 そんなだから、ある日の電車内では長袖ワンピースの淑女とダウンジャケットを着たビジネスマンが混在する、不思議な光景を目にした。それぞれが着たいものを着ればいいという意見もあるだろうが、それでは身も蓋もない。服に限らず、食や音楽、遊びのスタイル、スポーツ、ドライブなどなど、あらゆるモノ、コトにはしかるべき作法がある。選び方や振る舞いがわからなければ、先人を真似すればいい。幸いなことに我々には最高のお手本、伊丹十三がいる。メンズプレシャス最新号では、そんな天才の流儀を大特集する。

天才「伊丹十三」のこだわりを徹底公開!

エッセイ「ヨーロッパ退屈日記」などで紹介されていた、数々の愛用品をたどる企画。ほかにも「伊丹十三記念館」に収められた貴重な私物を撮り下ろししたほか、若き日のクールで凛々しいファッションスナップなど、圧倒的な情報量で展開する、メンズプレシャス渾身の大特集だ。
エッセイ「ヨーロッパ退屈日記」などで紹介されていた、数々の愛用品をたどる企画。ほかにも「伊丹十三記念館」に収められた貴重な私物を撮り下ろししたほか、若き日のクールで凛々しいファッションスナップなど、圧倒的な情報量で展開する、メンズプレシャス渾身の大特集だ。

 俳優にしてエッセイスト、そして映画監督でもあった伊丹十三。その肩書以外にも、音楽やイラスト、テレビ番組製作、料理、乗り物など、幅広い分野に通じ、しかもそのどれもが一歩先をいく、真の天才だった。彼の足跡をたどることが、人生を豊かにする第一歩である。冬号ではそんな偉大な洒落者のすべてを貴重な写真や資料、証言などを交えて大特集。今こそ、ホンモノの大人を知ろう!

真冬よ来い! 男にはムートンアウターがある!

極上のシープスキンを、できるだけ継ぎ目のないように仕立てた「コノリー」のムートンコート。誌面ではこうした逸品を多数掲載!
極上のシープスキンを、できるだけ継ぎ目のないように仕立てた「コノリー」のムートンコート。誌面ではこうした逸品を多数掲載!

 今季は暖冬傾向にあるようだが、それでも1~2月は例外なく寒い。だいたい、いくら平気だからといって、季節外れの着こなしを通していては、大人の男としていただけないのではないか。そこで登場するのが、真冬の主役、ムートンアウター。おおらかなシルエットと温もりあふれる着心地は、冬の景色を鮮やかに彩ってくれる。

アウター&コート「ぬくもりの名品」

特集の後半ではファッションのプロが惚れた1着を撮り下ろし。多彩なコートを紹介しているので、必ずや貴方の好みに応えてくれるはずだ。
特集の後半ではファッションのプロが惚れた1着を撮り下ろし。多彩なコートを紹介しているので、必ずや貴方の好みに応えてくれるはずだ。

 コートを軽くみてはいけない。長い着丈や流れるようにゆったりしたシルエットがもたらす後ろ姿には、男の物語が刻まれている。そのためには長い時間を共に過ごす確かな一着が必要だ。そこで、この冬、紳士を物語る価値ある18着を徹底紹介。通勤から散策、旅まで使える冬のキーアイテムを、じっくりとご覧いただきたい。

今改めて見直したい「黒靴」の魅力を大解剖!

シンプルな黒靴だからこそ、フォルムやデザイン、仕上げ方の違いが明確に現われる。誌面では写真の「チャーチ」「エドアルド・ジャルディーニ」をはじめ、全11足の特徴をわかりやすく解説している。
シンプルな黒靴だからこそ、フォルムやデザイン、仕上げ方の違いが明確に現われる。誌面では写真の「チャーチ」「エドアルド・ジャルディーニ」をはじめ、全11足の特徴をわかりやすく解説している。

 黒靴を一足も持っていないという方はいないはず。とはいえ、お手持ちの黒靴は、貴方の装いを格上げしてくれているだろうか。「はきつぶしたらまた同じような靴を買えばいい」という考えは、この際捨ててしまおう。本来、靴とは、はいて休ませ、必要に応じて手入れをし、長く使うことで自分の足と一体化するものだ。だからこそ、いいモノを選ぼう。冬号では紳士のマスターピース「黒靴」の魅力を、様々な角度から大解剖。今年こそ最良の1足を探し出し、はきつぶすことなく愛していこうではないか。

時計ファンもそうでない方も必見! 「ウォッチアワード2018」

時計やファッションに通じた7名の目利きを審査員に迎え、編集部と共に6つの部門ごとに選りすぐった2018年の逸品を発表している。
時計やファッションに通じた7名の目利きを審査員に迎え、編集部と共に6つの部門ごとに選りすぐった2018年の逸品を発表している。

 メンズプレシャスは、ジュネーブ、バーゼルで開催されるスイスの二大ウォッチフェアで発表された時計を中心に、新作を例年夏号で紹介してきた。最新のニュースをいちはやくお届けする一方で、編集スタッフには、もっとじっくりとメンズプレシャスの価値観で時計を咀嚼し、より紳士の腕に合う逸品を皆さんにおすすめしたいという思いがあった。今回、晴れて実現したのが、この「ウォッチアワード2018」である。真の名品時計と呼ぶにふさわしい根拠とその魅力を、じっくりと味わっていただきたい。

SUVは「タフネス&ラグジュアリー」で選ぶべし!

日本でも圧倒的な人気を誇る、メルセデス・ベンツの「Gクラス」。あえて「変えない」モデルチェンジを果たしながら、巧みに最新の技術と快適装備を投入した、箱型オールラウンダーの逸品だ。
日本でも圧倒的な人気を誇る、メルセデス・ベンツの「Gクラス」。あえて「変えない」モデルチェンジを果たしながら、巧みに最新の技術と快適装備を投入した、箱型オールラウンダーの逸品だ。

 気が付けば、街を走るのはSUVばかり。今や高級スポーツカーブランドまでも背の高いモデルをつくり、SUVはジャンルというよりも、クルマの形の基本となりつつある。では、何を基準にして選べばいいか? 考え方は様々だが、冒険心あふれる貴方には、その気になればどこへでも行ける本気のモデルをおすすめしたい。川を渡ったり、崖を登ることなどなくてもいい。道具としての機能を極めながら、普段使いの快適性をも備えたSUVこそ、都市に生きる紳士にふさわしい相棒なのだ。

 いかがだろう。冬の間、寒さをものともせずに屋外で元気に過ごす貴方にも、休息は必要だ。そんなとき、傍らにメンズプレシャスを。くつろぎながらページを開けば、今まで知り得なかった発見や新しいアイデアが浮かぶだろう。名品と共に過ごした日々は忘れ難き思い出となり、憧れの逸品を手にしたいという思いは、明日への糧となる。

<出典>
MEN'S Precious冬号「今こそ学ぶべき、お洒落・モノ選び・生き方、伊丹十三STYLE BOOK」
【内容紹介】今こそ学ぶべき、お洒落・モノ生き方、伊丹十三STYLE BOOK/この冬、紳士に捧げる究極の「黒靴」&名品「アウター」/幻のエルメス「ロシアンレザー」独占公開/発表!「今年の一本」はこれだ! 第1回 MEN'S PreciousWATCH AWARD 2018
2018年12月6日発売 ¥1,200(税込)
この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク