真冬の防寒対策として必需品である「グローブ」は、実は指先にエレガンスを宿すうえでも重宝します。おしゃれを格上げするキーピースとして上手に生かすポイントは、服の色とのバランス感にあります。

世界で注目される着こなしマスターの王妃たちは、グローブをただの添え物に終わらせない、計算されたコーディネートを披露。細部にまで手を抜かないことが、素敵なスタイリングの要だということを証明してくれています。

世界の美人王妃がお手本!真冬の寒さをしのぐ「エレガントなグローブコーデ」5選

■1:「ワントーン」仕立てで華やかさと上品イメージを両立

ワインカラーを基調としたコーディネートのCatherine(キャサリン)妃
ワインレッドの装いに胸元のゴールドブローチが、控えめなアクセントに

グローブ使いの基本は、装い全体のカラートーンになじませることです。一体感を強め、ぬかりのない見え具合に整える効果を発揮します。

英国王室のCatherine(キャサリン)妃は、トータルコーデの教科書的な着こなしで、クリスマスのセレモニーに登場しました。帽子をはじめ、膝丈コートやクラッチバッグ、靴やグローブまで、すべてワインカラーで統一。いかにもクリスマスらしい幸福感を全身で表現しました。

■2:服の色から「1色拝借」して自然なハーモニーを奏でる

オレンジ色のグローブと取り入れたコーディネートのQueen Mathilde(マチルド王妃)
服が柄物の場合、最も目立つ色をもらうのがコツ

全身をワントーンで染めなくても、服のキーカラーをグローブに取り入れるだけで、調和の取れた着映えに仕上がります。

ベルギーのQueen Mathilde(マチルド王妃)は、オレンジがかった赤が印象的な、膝上丈のコートに身を包みました。チェック柄を華やかに彩ったこの色をグローブにも写し込んで、コーデ全体に品格をまとわせています。帽子とクラッチにも同じ色を迎えて、カナダへの公式訪問にふさわしい落ち着きを生みました。

■3:異素材の「黒」レイヤードでこなれ感を演出

黒革のグローブを取り入れたコーディネートのPrincess Charlene(シャルレーヌ公妃)
グローブの光沢を引き立てるのは、腰から下のマットな質感

素材の質感を生かして、グローブをコーデに組み込むコーデ技も、使いこなしたいテクニックのひとつです。

モナコのPrincess Charlene(シャルレーヌ公妃)は、七分袖のジャケットに、肘まで覆うロンググローブを添えました。ジャケットのチェック柄とグローブの黒革が異素材感を引き立て、装いに深みを加えています。風合いの違いが際立つよう、色や柄をずらすのが工夫のポイント。グローブの艶めきが、コーデに静かなリュクス感を添えています。

■4:差し色の「黒」でコーデをシックに引き締める

ネイビーのグローブを取り入れたコーディネートのPrincess Mary(メアリー皇太子妃)
アイシーブルーを引き締めるポイントの「黒」使い

グローブで最も多く使われる黒革は、着こなしを引き締める働きを発揮してくれます。

デンマーク王室のPrincess Mary(メアリー皇太子妃)は、爽やかなアイシーブルーでそろえた、コートとスカートのセットアップをチョイス。トレンドのセットアップを上品に生かしたコーデです。ポイントに置いたグローブの黒がブルー姿をシャープに演出。コートボタンの黒と響き合っています。

■5:好バランスの「バイカラー」で品格コーデを完成

レザーのグローブを取り入れたコーディネートのPrincess Eugenie(ユージェニー王女)
コートの正面、袖先、裾にも黒を配して、コントラストを強調

定番的な黒革グローブは、相性の良い色と組み合わせた「バイカラー」コーデがおすすめです。

英国王室のPrincess Eugenie(ユージェニー王女)は、真っ赤なワンピース姿でクリスマス礼拝に参加。赤と相性抜群の黒をパートナーカラーに迎えて、品格を帯びた、シックな装いにまとめ上げました。

ヘアバンド、グローブ、靴というレザー小物をすべて黒でそろえて、艶めき感を増幅。コートの赤を引き立てています。バイカラーのコーデは赤のほかに、ブルーやピンクでも効果的です。

服の色をベースに、グローブを引き合わせるスタイリングは、簡単に真似しやすいだけでなく、エレガンスを引き出す効果が大きい点で魅力的といえるでしょう。手の動きまで美しく魅せてくれるので、レディーらしい上品なイメージに整えたいときにも役立ちます。王妃たちが披露してくれたロイヤルなグローブコーデを、真冬のデイリーなスタイルの参考にしてみてはいかがでしょう。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃