【目次】

すっぴん美人になるための「7つの習慣」


【1】「クレンジング」と「洗顔」をしっかり行う

排気ガスや花粉、たばこの煙などに加わり、近年、pm2.5や黄砂など微細な汚れが空中に漂っているため、肌を取り巻く環境は負担が増すばかり。これらの不要な物質が肌上に残っていると、肌内部に炎症性の物質を放出させ、肌トラブルの引き金になってしまう危険をはらんでいるのです。しかも、肌トラブルだけでなく、老化を引き起こす要因とも。毎日のクレンジングや洗顔で必要となってきているのは、メイクや皮脂汚れを落とすだけでなく、これらの不要な物質までもきちんと落としてくれる高性能なアイテムです。肌に優しい優秀な高機能クレンジングと先進の洗顔料で、ぜひケアをしていってくださいね。

暑い日中に受けた汚れとダメージを取り去る「優秀クレンジング&洗顔料」8選

【2】紫外線やブルーライトなどの「光」対策を行う

UVBは表皮まで、UVAは真皮まで到達。それ以外に、可視光線のなかのブルーライトは真皮の深部まで、赤外線のなかの近赤外線は真皮のさらに奥まで到達していたことが判明。
UVBは表皮まで、UVAは真皮まで到達。それ以外に、可視光線のなかのブルーライトは真皮の深部まで、赤外線のなかの近赤外線は真皮のさらに奥まで到達していたことが判明。

今まで紫外線というと、日焼けして黒くなったり、赤くなったり、またはシミができたりする原因という認識でした。ですが、紫外線の影響は日焼けやシミだけにとどまらず、シワやたるみといった老化に直結しているのがよくわかります。それだけ影響力の大きい紫外線。ですが、この紫外線にはUVA・UVB・UVCの3種類があり、地表に届いているのはこのうちUVAとUVBの2種類です。波長が短いUVBは日焼けやシミをつくる主な要因に。波長の長いUVAは弾力を司る真皮まで入り込み、シミだけでなく、シワやたるみの大きな要因になっています。でも、それだけではなかったのです! 実は、近赤外線や可視光線のなかのブルーライトはUVAよりも深く真皮の奥まで入り込み、紫外線とは異なるタイミングや時間の長さで老化を促している可能性も考えられているのです。

あまり知られていませんが、地表に届く光のなかで、紫外線はたったの5%、可視光線が40%、赤外線が55%を占めています。紫外線以外の影響も度外視できないのです。肌の老化には紫外線以外にも、ブルーライトや近赤外線などの「光」も深く関わっていることがわかりました。ということは、紫外線をきちんとカットしていても、シワやたるみまで防げていないということに。昨今では、このブルーライトや近赤外線の影響も加味したUVコスメが登場しています。アンチエイジングをしっかり行おうと思ったら、こういった「光」の種類に対応したアイテムを味方につけ、紫外線以外もしっかりカットすることが重要です。

でもその前に、ひとつ盲点が。それは「塗りムラ」です。UVは、厚くしっかりと塗らないと記載されている数値(SPF)の効果が期待できないもの。ですが、昨今のUVはのびがよく、薄くつけてしまいがちで、薄いところとしっかり塗れているところとの差ができていることが。しかも、目や口の周り、小鼻の脇などきちんと塗れていない部分もあったりします。そういった塗りムラをなくすだけでも、シミやシワ、たるみ対策に。今一度見直しを。

シミやシワ、たるみ・・・愕然とするほどの老化っぷりは、紫外線を含む「光」が原因だった!

【3】質の高い「睡眠」を意識する

飛田砂織さん
「クリニックシュアー銀座」院長/医学博士
(とびた さおり)美容皮膚科・美容内科を中心に、健やかに美しくなる最新のアンチエイジング医学を実践している。また、救急医としての経験から、局所的な悩みに対しても全身の状態やバランスをみながら安全で効率のよい治療情報を発信。美しく、若々しく、充実した健康な人生を歩むためのライフスタイルを提案している。
質の高い睡眠がアンチエイジングをサポートする
質の高い睡眠がアンチエイジングをサポートする。

肌のためには、規則正しい睡眠が不可欠です。体に備わった体内時計の働きを正常に保つため、就寝、起床時間は毎日同じ時間にするのが理想的。休日でも1時間以上前後しないようにするとよいでしょう。寝だめをしても、睡眠時間に比例して肌のターンオーバーが進むわけではないので、あまり意味がありません。また、体内時計が乱れることで不眠や浅い眠りになってしまい、肌の再生が滞ってしまいます。どうしても睡眠時間が取れない場合は、いつもの時間に起きてから、午後に1時間以内の昼寝をするようにしましょう。

個人差はありますが、睡眠時間は6時間以上が理想です。肌細胞の修復には最低でも、6時間の睡眠が必要となってくるからです。人は眠っているときに肌や内臓に血液がいきわたり、酸素や栄養が届けられます。また、肌のターンオーバーは加齢に伴い低下してしまうため、睡眠不足だと肌に影響が表れます。スキンケアに時間をかけるよりも、睡眠を優先してしっかり寝るようにしたほうが、美しい肌づくりに効果的です。「睡眠も、取りすぎるとあまりよくありません。寝過ぎると体が無駄に疲れてしまい、長すぎる眠りが記憶力や意思決定能力、認知機能の低下を招くことが明らかになっています。適切な睡眠時間を心がけましょう」(飛田さん)。

効果的なアンチエイジングとは?|食事法、美容ケア、生活習慣から運動・睡眠まで徹底解剖

【4】フルーツを積極的に食べる

藤橋ひとみさん
管理栄養士、I’s Food & Health LABO. (アイズフードヘルスラボ)代表
(ふじはし ひとみ)毎日の食事で心身のトラブルを予防・改善できる社会の実現を目指し、フリーランスの管理栄養士として活動中。東京大学大学院、医学博士課程在籍。EBN(科学的根拠に基づく栄養学)の考え方を大切に、コラム執筆・監修、メディア出演等、健康情報を伝える活動や、食と健康の専門家のスキルアップ支援を行う。大の大豆・発酵好きで、国内外にてその魅力を発信している。
フルーツは1日にどれくらい食べるのがよい?
フルーツは1日にどれくらい食べるのがよい?

「フルーツは種類によって栄養価の特徴が異なりますが、主要なものとして、ビタミンC、食物繊維、カリウムが挙げられます。ビタミンCは、抗酸化作用のほか、お肌のハリや弾力を作るコラーゲンの生成を助ける働きがあるといわれています。また、適度に熟したフルーツに含まれる食物繊維は、ペクチンという水溶性のもので、食後の急激な血糖値の上昇を抑える働きが。そして、カリウムは塩分の排出を助けるため、外食やコンビニごはん、濃い味が好きで塩分を摂りすぎてしまいがちな方は特に意識をして摂るべき栄養素だといえます。いずれも女性の美容・健康維持に効果的な栄養素なので、フルーツは積極的に摂取したいところです。

なお、厚労省が策定した国の総合的な健康政策である『健康日本21』では、2022年までに1日の果物摂取量100g未満の者の割合を30%に減らすことを目標としています。これをふまえると、まずはフルーツを食べる習慣がない方は、1日100g以上摂ることを目指しましょう。また、厚労省と農水省が共同で策定した『食事バランスガイド』では、1日あたり200gを目安に食べることを推奨しています。この200gというのがどれくらいかというと、農水省が示している基準によれば、みかんなど小さめのフルーツで2個、りんごなど大きめのフルーツで1個です。ただ、一口にみかんやりんごといっても、個体によって大きさや重さは区々なので、この基準は参考程度にとどめるとよいでしょう。さきほどお伝えしたように、フルーツは種類によって、栄養価の特徴が異なるので、偏りを防ぐには、できれば1種類のフルーツばかりを摂るのではなく、複数の種類を食べることを意識してみてください」(藤橋さん)。

管理栄養士に聞く!フルーツの効果的な摂り方、NGな摂り方は?

【5】タンパク質、ビタミンA・B・D、亜鉛を摂る

PROFILE
柴 亜伊子(しば あいこ)さん
プロフィール奈良県立医科大学医学部卒業。奈良県立医科大学皮膚科助手を経て、2010年京都に「あいこ皮フ科クリニック」を開業。体の内側から健康を取り戻す栄養療法を皮膚科・美容皮膚科の治療に取り入れている。著書に『きれいな肌をつくるなら「赤いお肉」を食べなさい』(青春出版社)がある。
 
 

「皮膚の代謝を上げて、できてしまったシミを早く追い出すことも大切です。新しいキレイな皮膚をどんどんつくって、シミの溜まってしまっている古い皮膚を追い出してしまいましょう」(柴さん)。それには、タンパク質、ビタミンB、亜鉛、ビタミンD、ビタミンAが最低限必要なのだそうです。これらが全部入っており、いちばん効率的なのが「赤いお肉」。そして、ヘム鉄を摂るならレバーが最もおすすめだそうです。「赤ければ赤いほど、栄養がギュッと詰まっています。霜降りやバラやカルビよりも、赤身のお肉を選んでくださいね」(柴さん)。

若々しい白肌キープ!3人の皮膚科医に聞いた「これ以上シミをつくらない7つの良習慣」

【6】腸内環境を整える

岩田麻奈未さん
美養フードクリエイター
(いわた まなみ)中医薬膳師、健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー。パリの料理学校「Ecole Ritz Escoffier(エコール リッツ エスコフィエ)」でフランス料理を学んだ後、「本草薬膳学院」にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。美肌・美腸レシピを得意とし、美味しく食べて心も身体もキレイになる食スタイルを提案。著書に『ヤセ菌が増えて太らない食べ方』(自由国民社)がある。 好きなもの:猫、料理、食べること。腸内環境が乱れると、便秘や肌荒れ、基礎代謝や免疫力の低下など、私たちの身体にさまざまな不調をもたらすことに繋がります。健康な状態を維持するためには、腸内環境を整えることも大切なのです。

健康寿命をのばしつつ華やか!腸活レシピ【もち麦編】

【7】入浴して身体を温める

真樹麗子さん
『Precious』専属モデル
誌面を飾る凛とした美しい顔立ちはさながら、誰にでも分け隔てなく接する人柄、愛らしい笑顔にスタッフ内にもファン多数。私生活では1児の母であり、子育てに奮闘する日々。美肌セラピスト・アロマテラピー・フェイシャルリンパケアセラピストの資格を持つ。

「ただでさえ年齢的に代謝が下がっているのに、冷たい風に晒される冬場はさらに体の中から冷えやすく、血液循環が滞りがち。そうすると、むくみやくすみが肌に顕著に出てしまいます。そこで私は予防的に、バスタイムを大切にするようにしています。昔はからすの行水でも平気だったのですが、40代に入ってからは明らかに顔色や肌の質感が違うと感じるように。体全体の循環を良くするためにバスソルトを入れて、お風呂のフタで首まで覆ってサウナ状態にして入浴しています。しっかり発汗することで体全体のむくみがとれ、顔のくすみや濁り感も一掃。入浴後のスキンケアの吸い込みもよくなるような感じがして、化粧水と美容液、クリームを使い、水分と油分をバランスよく入れ込んでちゃんとラップすることを意識しています」(真樹さん)。

美容モデルが実践中!冬の美肌の土台をつくる、40代からの温活美容

【すっぴん美人になる方法1】美しい肌をつくるスキンケア


■クレンジング

スキンケアのなかで、最も肌の負担となるのが、クレンジングと洗顔です。特にクレンジングは、落とし方によって、肌へのダメージが変わってくるもの。なので、正しい落とし方を今一度、ここでしっかり確認しておきましょう。落とし方の基本は、メイクをしっかり浮き上がらせることです。ゴシゴシするのではなく、桃の表面をなでるかのように優しく、肌に触れるか触れないかくらいの力加減で行います。ここでもうひとつポイントとなるのが、なじませる時間です。短すぎてもメイクがきちんと浮き上がらないですし、長すぎてもメイク汚れがずっと肌上にあることになり、どちらも肌にとっては負担に。時間は1分くらいが目安です。

そのほか、洗い流すタイプは、しっかりと乳化させてから流すと、ベタつきがなく、すっきりと落とすことができます。拭き取りタイプは、こすらないように、優しく拭き取るように心がけましょう。上手にメイクが落とせると、それだけで透明感がアップしてきます。

\はじめに「アイメイクをオフ」/

<STEP.1>アイメイクをオフするためにパールひと粒分を手にとる

まずアイメイクから落とし始める。目元を落とすためのパールひと粒分をスパチュラでとり、手のひらにのせて準備します。
まずアイメイクから落とし始める。目元を落とすためのパールひと粒分をスパチュラでとり、手のひらにのせて準備します。

<STEP.2>指の第二関節までにのばし広げる

手のひらのパールひと粒分を優しくのばしておく。このとき、中指と薬指の第二関節までの小さい範囲に塗り広げるのがポイントに。
手のひらのパールひと粒分を優しくのばしておく。このとき、中指と薬指の第二関節までの小さい範囲に塗り広げるのがポイントに。
目元分なので、広げすぎると、厚みをもって塗れなくなってしまい、摩擦を起こす恐れがあるので注意。
目元分なので、広げすぎると、厚みをもって塗れなくなってしまい、摩擦を起こす恐れがあるので注意。

<STEP.3>目元にのせて優しくクルクルとなじませる

両目元に優しくのせたら、小さく「クルクル」と中指と薬指の腹で優しくなじませていく。力を入れず、桃をなでるイメージで。
両目元に優しくのせたら、小さく「クルクル」と中指と薬指の腹で優しくなじませていく。力を入れず、桃をなでるイメージで。

<STEP.4>濡れコットンでいったん、優しく拭き取る

力を入れずに優しく拭き取る。
力を入れずに優しく拭き取る。
目の際などについたマスカラやパール剤などは、コットンを四つ折りにした角を使って取り除いておいて。
目の際などについたマスカラやパール剤などは、コットンを四つ折りにした角を使って取り除いておいて。

\次に「顔全体をオフ」/

<STEP.5>全顔用にさくらんぼ大を手にとる

次に、全顔用にさくらんぼ大の量を、スパチュラを使って手のひらにとる。製品によって使用量は異なることがあるので、説明書を参考に、一度確認してください。
次に、全顔用にさくらんぼ大の量を、スパチュラを使って手のひらにとる。製品によって使用量は異なることがあるので、説明書を参考に、一度確認してください。
今度は、手のひら全体に、指の腹全体でバームをのばして広げ、準備をしておく。
今度は、手のひら全体に、指の腹全体でバームをのばして広げ、準備をしておく。

<STEP.6>目元以外の顔全体にのせる

アイメイクはすでに落としているので、目元を避け、顔全体にまずはのせてなじませる。この段階でなじんだと思って終わりにしている人がいるので注意して!
アイメイクはすでに落としているので、目元を避け、顔全体にまずはのせてなじませる。この段階でなじんだと思って終わりにしている人がいるので注意して!

<STEP.7>小さくクルクルさせながらメイクとよくなじませる

小さく円を描くようになじませる。
小さく円を描くようになじませる。

<STEP.8>小鼻は上下に小さくスライドさせる

小鼻の角栓やザラつきが気になる場合は、小さく指を上下させながら、バームを毛穴に入れ込むようにスライドさせてなじませましょう。
小鼻の角栓やザラつきが気になる場合は、小さく指を上下させながら、バームを毛穴に入れ込むようにスライドさせてなじませましょう。
小鼻のほかにザラつきやすいのがあご。あごは小さくクルクルしながら、バームをよくなじませておいて。
小鼻のほかにザラつきやすいのがあご。あごは小さくクルクルしながら、バームをよくなじませておいて。

<STEP.9>フェイスラインも忘れずにのばしてなじませて

ファンデーションを塗るときに、首との境目ができないようにのばすことが多いので、忘れずにフェースラインの裏側までバームもしっかりなじませておきます。
ファンデーションを塗るときに、首との境目ができないようにのばすことが多いので、忘れずにフェースラインの裏側までバームもしっかりなじませておきます。

\最後は「クレンジングバームをオフ」/

<STEP.10a>[洗い流すタイプ]よく乳化させてから十分に洗い流して

クレンジングオイルのように、少量の水で乳化させてから、洗い流していく。髪の生え際やあごの裏側なども洗い残しがないようにチェックを忘れずに。
クレンジングオイルのように、少量の水で乳化させてから、洗い流していく。髪の生え際やあごの裏側なども洗い残しがないようにチェックを忘れずに。
洗い流すタイプのバームは、少量の水で乳化させてから洗い流す必要が。肌が上の写真のように白くなってから流して。
洗い流すタイプのバームは、少量の水で乳化させてから洗い流す必要が。肌が上の写真のように白くなってから流して。

<STEP.10b>[拭き取りタイプ]ホットタオルでこすらないように優しく拭き取る

コットンのタオルでホットタオルをつくり、少し肌にのせて蒸らし、バームと汚れをタオルにある程度移してから、優しく拭き取ります。ここでこすらないように注意して。
コットンのタオルでホットタオルをつくり、少し肌にのせて蒸らし、バームと汚れをタオルにある程度移してから、優しく拭き取ります。ここでこすらないように注意して。
熱めのお湯に浸したタオルを軽く絞って、ホットタオルをつくる。クレンジング前に準備しておいて。
熱めのお湯に浸したタオルを軽く絞って、ホットタオルをつくる。クレンジング前に準備しておいて。
ホットタオルで肌を蒸すと、毛穴が開き、しっかり汚れを拭き取ることが可能に。また、バームのケア成分の浸透にも役立つ。
ホットタオルで肌を蒸すと、毛穴が開き、しっかり汚れを拭き取ることが可能に。また、バームのケア成分の浸透にも役立つ。

肌がしっとり、くすみも解消!クレンジングバームの使いこなし術10ステップ

〈クレンジングのポイント〉手先を動かすのではなく肘から動かすと不思議と手に力が入らない

指先と手を動かすよりも重要なのは肘を意識するこ

指先と手を動かすよりも重要なのは肘を意識すること。

なめらかな質感なので、つい力を入れてマッサージしたくなりますが、その刺激がたるみの原因に。力が入らないようにするためには、手先だけを動かすのではなく、肘を動かすのがポイント。さらに手は肌から1mm浮かすつもりで、クレンジング剤を揺らすようにメイク汚れをなじませればスッキリと落とせる。

【プロに習うメイクの落とし方の極意】スキンケアの成果は落とし方で9割決まる?乾燥を招くのは方法を間違えていたから?

■洗顔

<洗顔のポイント>手で触れない、こすらない。泡を肌と手でサンドして転がす

泡を頬、額、鼻、あごに5点置き。皮脂が多いTゾーンから洗う

泡を頬、額、鼻、あごに5点置き。皮脂が多いTゾーンから洗う。

指先でこするのは刺激になるので、人差し指、中指、薬指の第三関節まで使うこと。さらに1mm程度浮かして泡を転がすのが正解で、肌に指が触れなければ、スピーディに手を動かしてもOK。手早く汚れを引き出しましょう。

唯一指で触っていいのは泡が密着しにくい小鼻部分だけ

唯一指で触っていいのは泡が密着しにくい小鼻部分だけ。

そして洗い流しは32〜36℃のぬるま湯が正解で、このときも手でこするのは厳禁だし、シャワーを直接顔に当てるのもNGです。正しい洗顔をすれば、つっぱることなく肌はふかふかに整い、保水力もアップします。

【プロに習うメイクの落とし方の極意】スキンケアの成果は落とし方で9割決まる?乾燥を招くのは方法を間違えていたから?

■保湿(化粧水)

化粧水で立ち上げてほうれい線さえも浅く

化粧水で立ち上げてほうれい線さえも浅く。

「化粧水は、これ以上は吸い込まないという限界まで、入れ込む。それが、圧倒的なハリとツヤとなって表面に漲ってきます。具体的には、初めに、コットンを使い顔全体に押し込むようになじませます。次に、指先でトントンしながら水分をなじませる。さらに、手の平全体で一滴残らず押し込むイメージです」(ヘア&メイクアップアーティスト 黒田 啓蔵さん)。

化粧水がしっかりなじんだら、いよいよ首の詰まり流し。「マッサージといっても難しいことはなにひとつないんです。顔周りのいらないものを耳の下に集めて首に流すだけ。リンパマッサージを正しくやろうと思っても、忙しい朝にできる人は少ないですよね。それなら、耳から下に流す1アクションだけ、毎日やってほしい。それだけで、朝の顔のむくみがとれ、本来の骨格が甦ります」(黒田さん)。

<STEP.1>限界まで吸わせて極限まで張らせる

化粧水をあの手この手で肌に入れ込む。コットン→指トントンのあとに、両手の平で顔を包み込み、温めながら押し込む。肌の上に残った水分をすべて吸わせるイメージで。潤いが足りないと感じたら、この3つの工程を繰り返して。

化粧水をあの手この手で肌に入れ込む。コットン→指トントンのあとに、両手の平で顔を包み込み、温めながら押し込む。肌の上に残った水分をすべて吸わせるイメージで。潤いが足りないと感じたら、この3つの工程を繰り返して。

<STEP.2>顔周りのいらないものを耳の下に集める

指先2本を使って、いらないものをアゴ下から耳の下に集めたら、耳の下にしっかり圧をかけてプッシュ。朝だけでなく、仕事中や移動中にも、気付いたらプッシュ!

指先2本を使って、いらないものをアゴ下から耳の下に集めたら、耳の下にしっかり圧をかけてプッシュ。朝だけでなく、仕事中や移動中にも、気付いたらプッシュ!

<STEP.3>首に沿って下に流して骨格出し

そのまま指2本を使って、耳の下から首筋に沿って下に、ゆっくりと流していく。顔周りのいらないものを捨てにいく意識で。たまったむくみが引いて、本来の骨格が出てくる。

そのまま指2本を使って、耳の下から首筋に沿って下に、ゆっくりと流していく。顔周りのいらないものを捨てにいく意識で。たまったむくみが引いて、本来の骨格が出てくる。

超大御所ヘア&メイクアップアーティストの黒田啓蔵さん琉「化粧水メソッド」|たまった詰まりを流して、整える

■保湿(美容液)

<STEP.1>とにかくケチってはダメ!メーカー推奨量「+1プッシュ」を

美容液は、メーカー推奨量+1プッシュをたっぷりと手に取りましょう。まずは顔に丹念に、そして顔の肌につながるアゴ下から首やデコルテ、耳の後ろから首筋を通り肩までしっかりとなじませる。ここまでやることを考えると、メーカー推奨量ではまったく足りないからです。美容液のリフトアップ効果を倍増させるためには、とにかく「ケチってはダメ」だということを、忘れないでください。

美容液はたっぷりと
美容液はたっぷりと!

<STEP.2>指の腹全体を使い、ひたすら下から上へとなじませる

顔の肌は、鼻筋から顎関節へ向けて斜め下に毛穴が開いています。しかし、顔の深部は、頭頂からアゴ先に向けてゆるんで下がっていくのです。そこで、毛穴対策のためのリフトアップを目指すなら、圧を加えながら頭頂へ押し上げるようにして、美容液をつけていきましょう。ポイントは、指の腹全体を使って下から上へとなじませていくことです。

指の腹を使って下から上へ
指の腹を使って下から上へ。

毛穴を改善、「美容液の効果」を倍増させるポイント

■保湿(クリーム)

<STEP.1>これまでの「5点おき」に左右の輪郭をプラスして

大人のたるみ対策は、隣接する首や耳の後ろまでしっかりケアするのが基本です。そのため、これまでのスキンケアの基本であった「5点おき」に加え、左右の輪郭にもクリームをおいていきましょう。量が足りないとせっかくのケアが水の泡となってしまうので、少し多めの「10mmパール粒大」ほどがおすすめです!

左右の輪郭にもクリームを
左右の輪郭にもクリームを。

<STEP.2>手のひら全体を使って、しっかりと引き上げる

内側から外側へクルクルとクリームを塗り広げる方が多いかもしれませんが、実はそれはNGなんです。リフトアップのための正しいクリームの使い方は、顔の肌は頭頂部へ向けて、首は上から下へ向けて一方通行に塗っていくこと。その際、手のひら全体を使ってしっかりと引き上げていきましょう。

手のひらを使い引き上げる
手のひらを使い引き上げる。

毛穴対策の秘訣!「クリーム5点置き」「引き上げ塗り」

【すっぴん美人になる方法2】すっぴん風美人に見せるメイク


すっぴん風美人に見せるには、「肌」と「眉」が鍵に

ベースの作り方

■ノーファンデでも美肌が叶う「リキッドコンシーラー」テクニック

フレームを強調しながら、顔の影を消す——そんな見えないラインを入れるだけだから、メイク感が少なく、ナチュラルなのに、美しく見える仕上がりになるのです。

フレームを強調しながら、顔の影を消す—―そんな見えないラインを入れるだけだから、メイク感が少なく、ナチュラルなのに、美しく見える仕上がりになるのです。

ポイントメイクがミニマムなときほど、肌の粗に目がいくもの。特に、目の下のクマやシミ、ほうれい線、眉間のシワなど、影に見える部分は年齢を感じさせてしまいます。でも、おうちフェースなので、肌全体をきっちりとファンデーションなどで覆って隠すのではなく、あくまでも自然にカバーしたいところ。そのため、UVカット効果のある日中用クリームや下地などを顔全体に塗ったあとに、光感のあるリキッドコンシーラーで影を消すラインを入れていくのがおすすめです。影を消すには、光の拡散効果を使って、明るくとばしてカバーしてくれる筆ペンタイプのリキッドコンシーラーがベスト。影になっている部分のみに光のラインを引いてなじませるだけ。影が消え、立体的にも見えて美人顔に。

[目の下]シワやクマは、光感で自然にとばして若々しい印象に

目の下のクマはもちろん、シワ、キメの乱れもミクロな影となってくすんだ印象に。そこで、リキッドコンシーラーで目頭の下から3方向にラインを引き、範囲を広げないようにしながら、スポンジでトントンと優しくなじませて。

目の下のクマはもちろん、シワ、キメの乱れもミクロな影となってくすんだ印象に。そこで、リキッドコンシーラーで目頭の下から3方向にラインを引き、範囲を広げないようにしながら、スポンジでトントンと優しくなじませて。
[ほうれい線]ほうれい線の影は深い小鼻脇からしっかりとカバー

ほうれい線の影は小鼻脇がいちばん深くなっているので、小鼻脇の上の方から順にのせていきます。ほうれい線と垂直になるように、短めにラインを引くのがコツ。厚めに塗るとヨレやすくなり、たまってしまうので、薄く塗ります。小鼻の丸みに沿って、スポンジでよくたたき込んで。

ほうれい線の影は小鼻脇がいちばん深くなっているので、小鼻脇の上の方から順にのせていきます。ほうれい線と垂直になるように、短めにラインを引くのがコツ。厚めに塗るとヨレやすくなり、たまってしまうので、薄く塗ります。小鼻の丸みに沿って、スポンジでよくたたき込んで。
[眉間]眉間の縦ジワには横ラインでさりげなくプレスしつつトーンアップ

表情によって現れる眉間の縦ジワ。この縦ジワに対しても、ほうれい線と同様に、垂直になるようにラインを引きます。表情でシワが動くので、ヨレないように、スポンジで上に向かってなじませながら、よくたたき込んで。鼻筋の立体感も出てメリハリ顔に仕上がります。

表情によって現れる眉間の縦ジワ。この縦ジワに対しても、ほうれい線と同様に、垂直になるようにラインを引きます。表情でシワが動くので、ヨレないように、スポンジで上に向かってなじませながら、よくたたき込んで。鼻筋の立体感も出てメリハリ顔に仕上がります。

最後にベージュのフェースパウダーで清らかな統一感のある肌に。

ノーファンデーションでも美肌映え!「影を消すライン」で立体的な美人顔に

■ファンデーションの塗り方の「5つのポイント」

進化形ファンデーションでマイナス7歳肌を実現するための「塗り方」を学びます。
進化形ファンデーションでマイナス7歳肌を実現するための「塗り方」を学びます。

「すっぴん風メイク」を目指すうえで、最も重要なのがベースです。メイク歴が相当長くなった40代・50代の女性は、もはやファンデーションを塗る手の動きはルーティーン化し、「我流塗り」になっていませんか? いくら最新でも、雑な塗り方ではだいなしです。ファンデーション選びと同等に、塗り方にも気を使ってみませんか?ベースメイクはカバー力こそ大事、という思い込みが「厚塗り肌」を招く原因。カバー力を高めるために、つい塗り重ねてしまいがちですが、今のファンデーションは光ワザに優れているので、むしろ少量のほうがベスト。

そもそも私たちの肌トラブルをすべて、パーフェクトに隠すファンデーションはありえないし、むしろカバー力は8割程度のほうが自然です。それよりも頬に艶を与えてメリハリ感をつくる、毛穴やシワを目立たせない、などいかに若々しい印象に仕上げるか?が肝心。そのためには正解の使用量、しっかりと塗るところと薄く塗るところを把握すること、塗り始めの位置、指&スポンジ使い、仕上げのブラシ使いという5つの塗り方ポイントをもう一度、確認しておきましょう。

【POINT1】のびがいいので少なめで十分。一度に塗るのではなく、半顔ずつ塗ること

カバー効果を高めたいとつい多めにとりたくなりますが、これが厚塗り、ムラづきの失敗のもと。何度もいいますがファンデーションのテクスチャーも粉体も進化しています。のびはいいし、光反射効果に優れ、薄くてもアラはしっかりと隠せますから、少なめで十分。パフやスポンジにとる場合は半分くらい、リキッドなら米粒大をまず片頬、額、鼻の半顔に塗る。次にもう1度同じ量をとって、片頬、口元を塗り、その残った分でまぶたを塗る。足りなければ後から重ね足すこともできるので、まずは少量から始めて。

【半顔に使用する正解の使用量】

【クッションコンパクト】 最も厚塗りになる危険あり。パフの半分の量が最適。粉っぽさを回避するには、とる量を加減するのが最善策。特に目の下、口周りは乾きやすいので薄くのせること。
【クッションコンパクト】 最も厚塗りになる危険あり。パフの半分の量が最適。粉っぽさを回避するには、とる量を加減するのが最善策。特に目の下、口周りは乾きやすいので薄くのせること。
【リキッドタイプ】 少量でカバー効果あり。米粒くらいが適量。薄くのばすだけで十分なので、足りなかったら足す、くらいの少なさにしておくのが厚塗りにならないポイント。
【リキッドタイプ】 少量でカバー効果あり。米粒くらいが適量。薄くのばすだけで十分なので、足りなかったら足す、くらいの少なさにしておくのが厚塗りにならないポイント。
【パウダリータイプ】 ベッタリとつかないようにとる量はパフの半分以下。粉体量が増しカバー力が高くなったぶん、パフの広範囲にとってしまうとベッタリと多くついてしまうので注意。
【パウダリータイプ】 ベッタリとつかないようにとる量はパフの半分以下。粉体量が増しカバー力が高くなったぶん、パフの広範囲にとってしまうとベッタリと多くついてしまうので注意。

2回に分けて、半顔ずつ塗布

1回目は片頬、額、鼻を塗る。2回目は片頬、口周りを塗る。
1回目は片頬、額、鼻を塗る。2回目は片頬、口周りを塗る。

線で示したように、顔をふたつのエリアに分けて塗布を。シミ、くすみがカバーしきれなかったら、最後に重ねづけすればいいのではじめは少量を心がけて。

【POINT2】しっかり塗るところ、薄く塗るところ、塗らないところを知ること!

ファンデーションをキレイに塗る、というのは顔全体に均一の厚さで塗ることではありません。場所によって「しっかりと塗るところ」「薄く塗るところ」「塗らなくていいところ」があり、プロはそれを意識しているから、自然で美しい肌に仕上げることができるのです。頬のいちばん高い位置はしっかりカバーして、艶感を強調。フェースライン、生え際は塗らない。それ以外の額、目周り、口周りはよく動いてヨレやすい場所なので、なるべく薄めに仕上げること。この法則を守るとメリハリ感まで生まれ、小顔効果も得られます。

生え際は塗らない、フェースラインは塗らない、ぼかすだけ。頬はしっかりと塗ってカバー、頬以外はなるべく薄く仕上げる。
生え際は塗らない、フェースラインは塗らない、ぼかすだけ。頬はしっかりと塗ってカバー、頬以外はなるべく薄く仕上げる。
【POINT3】どのタイプのファンデーションも塗り始めが肝心。頬骨の高い位置からのばす
頬骨の高い位置からのばす。
頬骨の高い位置からのばす。

ベースメイクを美しく仕上げるためには、ファンデーションをどこから塗り始めるのか、が重要。なぜなら最初につけたところに多くつくので、艶が欲しいところ、くずれにくいところから始めるべき。なので、塗り始めのスタート地点は「頬骨のいちばん高い位置」が正解です。今までのファンデーションの塗り方の常識とされてきた「内側から外側」の方向で塗ってしまうと、目の下に厚くたまりやすく、ヨレやくずれの原因になるので、これが習慣化している人は、すぐに変えましょう。額は眉間の少し上から放射状に生え際に向かってぼかしていくと自然だし、小鼻や口周りは厚塗りにせず、指やスポンジに余ったものを薄く塗ってヨレを防止。これを気をつけるだけで、長時間、メイクくずれが起こらず若々しい印象をキープできます。

【額のポイント】 眉間の少し上から放射状にのばしていく。額は表情で多く動く場所なので薄めに塗布を。また生え際にたまると厚塗りに見えるので、ぼかす程度に。
【額のポイント】 眉間の少し上から放射状にのばしていく。額は表情で多く動く場所なので薄めに塗布を。また生え際にたまると厚塗りに見えるので、ぼかす程度に。
【小鼻のポイント】 毛穴が目立つ小鼻部分は埋めるようになじませる。毛穴が広がっているので、ファンデーションを入れ込むように塗るのが正解。ただしくずれやすいので薄めに。
【小鼻のポイント】 毛穴が目立つ小鼻部分は埋めるようになじませる。毛穴が広がっているので、ファンデーションを入れ込むように塗るのが正解。ただしくずれやすいので薄めに。
【口元のポイント】 よく動く場所なので薄く指に余ったもので十分。特に口角下を明るくすると口角が引き上がって見える効果あり。なので塗り忘れやムラ塗りに気をつけて。
【口元のポイント】 よく動く場所なので薄く指に余ったもので十分。特に口角下を明るくすると口角が引き上がって見える効果あり。なので塗り忘れやムラ塗りに気をつけて。

【正しい塗り方の手順】

1. 頬骨の高い位置から中心に向かって放射状にのばしていく。
2. そのまま、つけ足さずに額は眉間の少し上から、生え際に向かって放射状にのばし、鼻を塗る。
3. ファンデーションをとり、反対側の頬を1と同じ方法で塗る。
4. そのまま口周りを仕上げる。
5. まぶたは残った分を塗布する。
6. 最後に指、またはスポンジでムラ付きしているところをならす。

【POINT4】グイグイと力まかせに塗らないこと。指、スポンジの使い方も気をつけて

時間がない朝は、とにかくファンデーションをすばやくのばしたい。だからといって皮膚が大きく動くほど、グイグイと力まかせに塗るのは厳禁。早くのばせるわけでも、カバー力が増すわけでもないし、その刺激の積み重ねが肌にダメージを与えている可能性も! プロにメイクをしてもらうとわかるのですが、まるで羽根が触れるような、ソフトタッチが基本。プロ並みの仕上がりを目指すなら、優しいタッチでスタンプ塗り、もしくはスポンジを滑らすのを心がけて。

クッションコンパクトはスタンプ塗り。みずみずしい感触なだけに、滑らすように塗ると肌に密着しない。軽くたたきながら密着させるのが正解。
クッションコンパクトはスタンプ塗り。みずみずしい感触なだけに、滑らすように塗ると肌に密着しない。軽くたたきながら密着させるのが正解。
リキッドタイプは第2関節までの指の腹を使用。指先で塗るとムラづきするので、なるべく広い面でトントンと塗布するのがコツ。のばすときも軽いタッチで。
リキッドタイプは第2関節までの指の腹を使用。指先で塗るとムラづきするので、なるべく広い面でトントンと塗布するのがコツ。のばすときも軽いタッチで。
パウダリータイプは軽いタッチで撫でる。グッと押さえつけるように塗るとムラづきに。スポンジで撫でるように塗ると、ふんわりと均一に塗布できる。
パウダリータイプは軽いタッチで撫でる。グッと押さえつけるように塗るとムラづきに。スポンジで撫でるように塗ると、ふんわりと均一に塗布できる。
【POINT5】ブラシでトントン、クルクル。このひと手間でより美しい仕上がりに

ブラシを使うと、指やスポンジよりもムラなく密着させることができるので、カバー効果を高めたいときの重ねづけに最適。特に毛穴カバーはブラシづけがベスト。下から上へと動かしやすく、クルクルと小さく円を描きながら塗布すると、下向きのたるみ毛穴にファンデーションを押し込むことができ、ふんわりと自然に隠すことができます。さらに密着力も高まるので、メイクもちが格段にアップするのも利点。おすすめはクルクルと円を描くように塗布しやすい、下の3本のようなカット面が大きい、カブキブラシタイプです。

カバーしたいところはブラシを使ってトントンとおくように、毛穴が目立つところはクルクル重ねづけを。
カバーしたいところはブラシを使ってトントンとおくように、毛穴が目立つところはクルクル重ねづけを。
【ファンデーションの塗り方NG例】
【NG】指先でパンパンとたたき塗りがムラづきに。特に固め感触を素早くのばしたいときに強くたたくように塗りがち。ムラになるし刺激で加齢トラブルの原因にも。
【NG】指先でパンパンとたたき塗りがムラづきに。特に固め感触を素早くのばしたいときに強くたたくように塗りがち。ムラになるうえに、刺激で加齢トラブルの原因にも。
【NG】目の下のクマ、くすみを隠そうと厚塗り仕上げに。一時的にカバーできても表情を動かすたびにファンデーションがヨレて、時間とともに加齢ジワが目立ってくる。
【NG】目の下のクマ、くすみを隠そうと厚塗り仕上げに。一時的にカバーできても表情を動かすたびにファンデーションがヨレて、時間とともに加齢ジワが目立ってくる。
【NG】スポンジでグイグイと塗るほどカバー力ダウン。皮膚が動くほどスポンジで強くこすれば、ファンデーションを拭き取ってしまうので、塗っている意味なし。
【NG】スポンジでグイグイと塗るほどカバー力ダウン。皮膚が動くほどスポンジで強くこすれば、ファンデーションを拭き取ってしまうので、塗っている意味なし。

適量が多すぎる、塗る方向が違う!ファンデーションの「老ける塗り方」を見直す5つのポイント

■アイブロウの描き方

長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決。
自眉部分と描き足した部分の境目が目立つセルフメイクから、境目が目立たない自然な美眉の長井メイクへ。
自眉部分と描き足した部分の境目が目立つセルフメイクから、境目が目立たない自然な美眉の長井メイクへ。

「まずは眉カットをやめて、自眉をのばしましょう(笑)。伸びるまでの間は、自眉の根元部分と同系色のグレーのアイブロウペンシルで、移植するように1本ずつ描き足すこと。ブラウンのペンシルで描き足す人が多いですが、ブラウンでは書き足した部分が目立ってしまうので注意しましょう。グレーで不足部分を補ったあとに、ブラウンのアイブロウパウダーでトーンアップ。これが、まるで自眉のような自然な仕上がりをかなえるポイントです」(長井さん)。

■自眉のように自然に仕上がる眉の描き方「3つのステップ」

<STEP.1>スクリューブラシで眉をとかす

・スクリューブラシで眉をとかし、眉の欠けた部分を見つけやすいように毛流れを整えておきます。

眉にフィットしやすいようにブラシ部分を軽く折り曲げておくのがおすすめ。
眉にフィットしやすいようにブラシ部分を軽く折り曲げておくのがおすすめ。
<STEP.2>足りない部分をペンシルで描き足す

・アイブロウペンシルで、足りない部分に毛を移植するように1本ずつ書き足していきます。
・ラインで縁取らないよう注意して。

毛流れに沿って薄い部分や毛がない部分を1本ずつ埋める。
毛流れに沿って薄い部分や毛がない部分を1本ずつ埋める。
眉山〜眉尻は左右対象になるように高さを揃えて整えていく。
眉山〜眉尻は左右対象になるように高さを揃えて整えていく。
<STEP.3>全体に明るいパウダーをオン

・アイブロウパウダーのブラウンをとったブラシを肌に押し当て、肌を染めるようにパウダーをのせます。
・仕上げに再度スクリューブラシで眉をとかし、描き足したアイブロウをぼかしながら、肌に描き足した部分を定着させます。

毛流れに逆らうように点で置いていくと肌をしっかり色づけることができる。
毛流れに逆らうように点で置いていくと肌をしっかり色づけることができる。
眉だけでなく肌を軽くこするようにブラシを入れて。
眉だけでなく肌を軽くこするようにブラシを入れて。
【BEFORE→AFTER:描き足した部分が目立たないナチュラルな眉に】
自眉と描き足した部分の境目がないまるで自眉のような自然な仕上がりに。
自眉と描き足した部分の境目がない、まるで自眉のような自然な仕上がりに。

【実例4】「短くカットしすぎた眉」をナチュラル眉に描く方法の詳細はこちら

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。